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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い、米経済政策への過度の期待後退も、利上げ観測継続

注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。28日のトランプ米大統領による議会演説への過度の期待は後退しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ方針継続を背景としたドル買いは続きそうだ。

今晩は重要イベントが予定されておらず、月末のフローを中心にやや値動きが大きくなる展開が見込まれる。一方で、28日21時(日本時間3月1日11時)のトランプ米大統領による就任後初の議会演説を前に、積極的な売り買いは手控えられる見通し。もっとも、ムニューチン米財務長官がメディアとのインタビューで税制改正の取りまとめに時間がかかるとの見解を示しており、トランプ政策への懐疑的な見方からドルは買いにくいだろう。

ある外為ディーラーは「トランプ政権の経済政策への期待は低下している」と指摘。28日の演説後は、ドルは2月7日に付けた直近安値111円60銭付近まで下落する値動きを想定している。逆に、期待できる内容だったとしても、ドルは114円台では上値が重くなるため、113円台で伸び悩むとの見方を示す。

ただ、ドル・円は週明けのアジア市場でみられるように、目先も底堅い値動きが予想されている。ある短期筋は「トランプ政権の経済政策が期待外れでも、FRBの利上げ方針に変わりはない」と述べている。FRBによる3月利上げ観測は弱まりつつあるが、今晩は日本時間28日1時のカプラン米ダラス連銀総裁(今年のFOMCで投票権あり)の発言機会があり、注目されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・1月マネーサプライ(前年比予想:+4.8%、12月:+5.0%)
・22:30 米・1月耐久財受注(前月比予想:+1.7%、12月:-0.5%)
・24:00 米・1月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.0%、12月:+1.6%)
・24:30 米・2月ダラス連銀製造業活動指数(予想:19.4、1月:22.1)
・01:00 カプラン米ダラス連銀総裁が会合出席(オクラホマ大)




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