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スカラ---19/6期は営業利益が39.2%増と増収増益、各事業が好調に推移

注目トピックス 日本株
スカラ<4845>は14日、2019年6月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比33.4%増の171.12億円、営業利益が同39.2%増の21.53億円、税引前利益が同39.1%増の21.37億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同33.8%増の9.46億円となった。

SaaS/ASP事業の売上収益は前期比26.7%増の39.80億円、セグメント利益は同25.6%増の7.03億円となった。主力サービスの見つかるFAQシステム『i-ask』、電話のプッシュボタンで操作するサービス『IVR(自動音声応答)』、Webサイト上でユーザの質問に対して自動的に回答を行うチャットボットシステム『i-assist』、企業から個人に贈るデジタルギフトサービス『i-gift』の導入が進んだ。また、前期に子会社化したレオコネクトとの共同提案も順調に進んだ。なお、子会社のスカラコミュニケーションズとレオコネクトの両社でコールセンターのニーズを活かした基幹システムの開発を開始しており、更なるシナジー効果が見込まれる。

SFA事業の売上収益は前期比15.6%増の48.44億円、セグメント利益は同42.2%増の9.22億円となった。主力製品であるCRM/SFAソフトウェア「eセールスマネージャー」の販売がクラウド型を中心に堅調に推移した。

フィールドマーケティング事業の売上収益は前期比15.6%増の39.55億円、セグメント利益は同21.8%増の3.19億円となった。フィールド活動一括受託等のストックビジネス及び店頭調査等のスポット案件について、引き続き好調に推移した。

カスタマーサポート事業の売上収益は前期比220.3%増の27.44億円、セグメント利益は同770.4%増の0.68億円となった。大手新電力企業や大手通信企業のカスタマーコンサルティング業務の受注や、スカラコミュニケーションズのサービス利用顧客のカスタマーサポート業務受託が寄与した。

2020 年 6 月期の連結業績予想は、今後注力する新規事業による影響が大きいため、予想の開示はしていないが、中期経営計画を策定し、2025 年6月期の売上収益1,000 億円、2030 年6月期の売上収益5,000 億円を数値目標としている。なお、同日、2020年2月頃を目処に本社を渋谷ヒカリエに移転することを発表した。

また、同日、ジェイ・フェニックス・リサーチの完全子会社化及び同社100%連結子会社のスカラパートナーズ設立を発表した。同社グループとジェイ・フェニックス・リサーチとの事業統合については、より早く AI の分析と価値創造経営コンサルティングの融合を図ることが可能であるとの考えによるとしている。また、スカラパートナーズ設立については、これまで培ってきた独自のストックビジネスモデルをさらに拡大展開し、新経営理念を実現するために7月1日付で設立したとしている。




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