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住宅ローンを借りた家庭の6割が「子どもの教育費とローン返済の両立」に不安

住宅ローンの借り方、返し方の「常識」が明らかに

日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)が提供する、日本最大級の共働き子育て家庭向けのウェブメディア「日経DUAL」は、日経DUALの読者347名を対象にして、住宅ローンの借り方、返し方についてのアンケートを実施しました。

【調査結果トピックス】
1.住宅購入時の一番大きな悩みは「家の購入予算(ローン返済額)は無理のない金額かどうか」
2.頭金・繰り上げ返済は安全志向。「なるべく返す」人は実は少ない
3.ローンを借りた家庭が見直したい3大出費は「生活費」「外食費」「保険料」
4.住宅ローンを借りていても、7割の家庭が家計管理ができていない
5.6割の家庭が「子どもの教育費とローンの返済が両立できるか」に不安




 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)が提供する、日本最大級の共働き子育て家庭向けのウェブメディア「日経DUAL (http://dual.nikkei.co.jp/)」は、日経DUALの読者347名を対象にして、住宅ローンの借り方、返し方についてのアンケートを実施しました。

 【調査結果トピックス】
1. 住宅購入時の一番大きな悩みは「家の購入予算(ローン返済額)は無理のない金額かどうか」
住宅ローンを借りた人の7割以上が「購入予算で悩んだ」と回答。また自分の年収を基にして家の購入予算を決める人が6割を占めました。

2. 頭金・繰り上げ返済は安全志向。「なるべく返す」人は実は少ない
頭金は「余裕資金だけを入れる」派が「なるべく入れる」派を上回りました。繰り上げ返済も「貯金がたまるまで先送りする」派が「優先して返す」派を上回る結果に。

3. ローンを借りた家庭が見直したい3大出費は「生活費」「外食費」「保険料」
旅行代や趣味のお金などの楽しみに使うお金よりも日常の出費を抑えようという傾向が見て取れました。一方で保険料を削りたいニーズが強いことも分かりました。

4. 住宅ローンを借りていても、7割の家庭が家計管理ができていない
家計簿を付けていない家庭が5割、付けていても出費を抑えられない家庭も2割あるなど、ローン返済があるにも関わらず家計の出費を見直せない現実が明らかに。

5. 6割の家庭が「子どもの教育費とローンの返済が両立できるか」に不安
自由回答欄にも「教育費のピークと金利上昇が重なったらどうなってしまうのか心配」など、教育費についての悩みが多く集まりました。

■ファイナンシャルプランナー 中嶋よしふみ氏の分析

[画像1: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-932869-0.jpg ]



 住宅ローンの両立に6割の家庭が不安を感じている……これは多くの家庭で家と子どもは支出の優先順位が最も高いことを意味しています。また、無意識のうちに「買える範囲で一番良い家を買いたい」と考えていることが両立を難しくしている要因です。教育費と住宅ローンの返済を両立する方法は、このようなギリギリの予算の決め方をやめることです。私は「チキンレースのように家の予算を決めてはいけない」とアドバイスしています。

1. 住宅購入時の一番大きな悩みは「家の購入予算(ローン返済額)は無理のない金額かどうか」

 すでに住宅を購入した人に「住宅購入時に悩んだお金のこと」について聞いたところ、7割以上が「家の購入予算(ローン返済額)は無理のない金額か」で悩んでいました。次いで多かった回答が「住宅ローンの金利は固定にするか変動にするか」。また「賃貸の家賃がもったいないので家を買いたい」と考えていた人も40%に上りました。
 一方、家の購入予算についての意識を、住宅購入検討者とすでに購入した人に聞いたところ、「年収を基にして決める(決めた)」と回答した人が6割いました。こちらは「家の購入予算は年収の5倍」など、年収を基準にして考える「常識」が浸透しているからだと考えられます。

●住宅購入時にお金のことで特に考えたり心配したことを教えてください(複数回答可)
[画像2: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-406050-2.jpg ]

●あなたは家を買ったり住宅ローンを借りるとき、購入予算(借り入れ額)は世帯年収を基に決めましたか。もしくは年収を基に決めるのがいいと思いますか

[画像3: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-610534-1.jpg ]



2. 頭金・繰り上げ返済は安全志向。「なるべく返す」人は実は少ない
 住宅ローンを借りている人に頭金の入れ方について聞いたところ、「なるべく入れた」という人は約4割と、想定より少ない印象でした。一方で「余裕資金分だけ頭金にした」「あまり入れなかった」という人は全体の6割を占めました。
 また繰り上げ返済についての意識を、住宅購入検討者とすでに購入した人両方に聞いたところ「利息を減らすために繰り上げ返済を優先する」と答えた人は3割に留まりました。一方「ある程度貯金がたまるまで、繰り上げ返済は先送りするのがいい」と答えた人は約5割に上りました。

●あなたは住宅ローンを借りるとき、頭金をどの程度入れましたか
[画像4: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-308053-3.jpg ]

●住宅ローンの繰り上げ返済についてのお考えをお聞かせください

[画像5: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-113234-4.jpg ]



3. ローンを借りた家庭が見直したい3大出費は「生活費」「外食費」「保険料」
 住宅ローンを借りている人に「家計で見直したい出費」を聞いたところ、「基本的な生活費(食費・光熱費・通信費など)」「外食費」「保険料」が、旅行費や夫婦それぞれの小遣い、趣味のお金などといった他の回答項目を大きく上回りました。

●住宅ローンを借りたことで見直したい出費は何ですか(複数回答可)
[画像6: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-253397-5.jpg ]


4. 住宅ローンを借りていても、7割の家庭が家計管理ができていない
 住宅ローンを借りている人に家計管理について聞いたところ、実際に「家計簿を付けて出費を抑えている」と答えた人は14%に過ぎませんでした。家計簿を長い間付けていない人が34%、付けていたが挫折した人が15%、付けているが出費を抑えられていない人が21%と、合わせて7割のご家庭が、家計をうまくコントロールできていないことが明らかになりました。

●ご家庭の家計管理について、住宅ローンの返済と共に行っていることを教えてください

[画像7: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-722081-6.jpg ]


5. 6割の家庭が「子どもの教育費とローンの返済が両立できるか」に不安
 住宅購入検討者とすでに住宅ローンを借りている人に「子どもの将来の教育費」について聞いたところ、「将来、教育費とローンの返済が両立できるか心配」と答えた人が6割に上りました。またアンケートの自由回答欄でも、住宅ローン返済と教育費の両立の悩みが多く寄せられました。

●お子さまの将来の教育費(小学〜大学)についてお聞きします。住宅ローンの返済と共に行っていること、考えていることを、以下の項目からお選びください。(複数回答可)

[画像8: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-923788-7.jpg ]

●自由回答欄に寄せられた「住宅ローンと子どもの教育費」の悩み(一部抜粋)
• 手元にある貯蓄を繰り上げ返済にまわすべきか、教育費としてそのまま手元に置いておくべきか、ローン返済にまわして教育費は別途ためるべきか
• 教育費がかかるようになったタイミングで、家のメンテナンスが必要となり、教育費として貯蓄していた費用を回さざるを得なくならないか心配
• 子供の教育費ピークと金利上昇が重なったらどうなってしまうのか心配
• 本当は教育費の負担が大きくなる時期までにローンを完済したいのですが、繰り上げ返済するなら今なのか、完済できる余剰資金が貯まってからにすべきなのか悩んでいます
• 住宅ローン返済中ですが、年々教育費が増えてきていて、このままでは返済も大変な状態です。解決方法のアドバイスが欲しいです
• 住宅購入時には預貯金のほとんどを頭金に投じましたが、今年、2人目の子供が生まれたことでオール公立でも1人あたり1000万円といわれる教育費が子供1人のときの倍かかるようになる現実に直面しました。将来のための資金としてまとまった額を手元に残してその分借り入れを増やすという選択肢もあったのではと今更ながら思い悩みます
• 繰り上げ返済はいつするのがいいのか。教育費のために毎年どのくらい貯金しておけばよいか不安

日経DUAL編集長 羽生祥子のコメント
[画像9: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-975670-9.jpg ]



子どもが生まれると、賃貸住宅から「我が家」を購入したくなる共働き家庭は多いものですが、子どもが小さい頃ではなく、小学校入学を機に住宅購入を検討し始めるのが典型的です。理由は2つ。1つめは「せっかく入れた保育園の席を手放すことになり、引っ越し先で待機児童になる可能性が高いから」。子どもの預け先を考えながら住宅購入を検討するのが最近の共働き子育て事情です。また「勉強机やランドセルなどを置く子ども部屋がいよいよ必要になる」ということも理由として挙げられます。こうした子どもの年齢に合わせた住まいの資金準備や知識が重要になりますね。


<調査概要>
調査期間:2015年7月6日(月)〜7月16日(木)
調査対象:日経DUAL読者 347名(住宅購入検討者125名、住宅ローン返済中211名を含む)
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査

中嶋よしふみ氏 プロフィール
1979年生まれ。2011年にファイナンシャルプランナー(FP)のお店・シェアーズカフェを開業。翌年に開設した「シェアーズカフェのブログ」は5カ月で月間アクセス14万件を突破。ファイナンシャルプランナーとして圧倒的なブログのアクセス数を誇る。現在は日経DUAL、アゴラ、ヤフーニュース個人、ハフィントンポスト等で執筆中。その他多数の媒体で情報発信を行う。対面では新婚カップルやファミリー世帯向けにプライベートレッスン・セミナー・相談等のサービスを提供、特に住宅購入のアドバイスを得意とする。2015年7月、初の著書となる『住宅ローンのしあわせな借り方、返し方』(日経BP社)を発売。

[画像10: http://prtimes.jp/i/7770/7/resize/d7770-7-306552-8.jpg ]



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×「頭金は2割以上入れるべき」→後で繰り上げ返済に回すほうがいいのです
×「繰り上げ返済はなるべく早めにする」→貯金がたまるまで待つほうが得策です
×「節約のために家計簿は細かく付けたほうがいい」→出費を細かく付けてもムダです
×「医療保険は入っておくべき」→要らないので、ローン返済のために見直し対象にすべき

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