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「2021年度 シチズン・オブ・ザ・イヤー」受賞者決定

 シチズン時計株式会社(本社:東京都西東京市、社長:佐藤 敏彦)は、本年1月5日に選考委員会を開き、「2021年度 シチズン・オブ・ザ・イヤー」受賞者を下記のとおり決定しました。
 この賞は、市民社会に感動を与えた良き市民を1年単位で選び顕彰するもので、当社が1990年から主催し、本年度で32回目となります。
 各受賞者には、副賞として賞金100万円と時計が贈られます。




               2021年度 シチズン・オブ・ザ・イヤー 受賞者

▽ 平井 大輝(ひらい だいき)さん 26歳 大阪府大阪市
 貧困家庭の高校生を対象に、無料のプログラミング講習やキャリア教育など学習支援活動を続ける
[画像1: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-08623cc4f4cb4d404a9b-0.jpg ]


▽ 谷岡 哲次(たにおか てつじ)さん 44歳 大阪府枚方市
 難病「レット症候群」の娘のために、病気の研究や治療薬開発の支援を行い、患者らを結ぶ
[画像2: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-64848eb1a274b9fc8592-1.jpg ]


▽ 飯田 和幸(いいだ かずゆき)さん 80歳 北海道帯広市
 30年以上にわたり帯広少年院で絵画を教え、何事も諦めずやり遂げることの大切さを伝える
[画像3: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-610939d777bb0986508f-2.jpg ]


                                     〔順不同〕
[画像4: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-ffb6fe64852ab802a9dd-6.jpg ]



平井 大輝(ひらい だいき)さん

■行為

[画像5: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-bba9a1abe2a77ca4e6bf-3.png ]


 大阪市淀川区のNPO法人「CLACK(クラック)」は、貧困家庭の高校生を対象に、パソコンのプログラミング講習を無料で行う学習支援活動をしている。学校の一般的な教科ではなく、プログラミングに特化し、さらにキャリア教育も組み合わせるという、他に例がない学習支援である。しかも使用するパソコンは無償提供で交通費も支給する。この団体を立ち上げ、活動を推し進めてきたのが、理事長の平井大輝さん(26歳)である。
 平井さんの活動の原点は自身の生い立ちにある。中学生のときに、父親が営んでいたうどん店が廃業となり、両親が離婚。多額の借金が残った。電気、ガスがたびたび止まり、高校時代はバイトで自分の生活費や学習費を稼ぐ日々で、同級生との置かれている環境の違いを強く実感したという。
 2015年、大阪府立大学に入学したが、自分と同じ境遇の子どもたちの手助けをしたいと考え、1年生の4月から3年間、貧困家庭の中高生の学習支援団体(※1)の活動に参加。貧困問題をマクロな視点で捉える重要性に気づき、同大学の子ども家庭福祉学の山野教授(子どもの貧困問題が専門)の授業を受けるなどして知見を広げていった。3年生修了時に1年間休学し、社会や地域が抱える様々な問題の解決を目指すNPO団体(※2)のインターンに。ここでの活動を通して、子どもの貧困支援を事業として取り組む覚悟を決め、2018年6月に数人の仲間とともに「CLACK」を設立した(19年3月NPO法人化)。
 平井さんは「お金だけ援助しても貧困の連鎖から抜け出せない」との考えから、将来の人生に必要なスキルを身に付けてもらうため、「プログラミング学習支援で、困難を抱える高校生に自走の力を」を活動のミッションとした。社会のデジタル化が進む中、プログラミングスキルを持つIT人材がますます求められるからだ。また、プログラミングはトライ&エラーの繰り返しで、試行錯誤しながら一つずつ乗り越える経験を積むことができ、考える力や困難を乗り越える力が養えるため、自分で将来を切り拓く「自走」力の習得に役立つ。同時に、将来のイメージをつかんでもらうためのキャリア教育(お金や生活に関する講義、社会人や大学生の話を聞く座談会、IT企業訪問)も行っている。
 具体的には、3ヵ月間でプログラミング講習(週2回)とキャリア教育(全5回)を受ける「Tech Runway」で基礎を学ぶ。修了時にはWEBサイトやWEBアプリが自作できるようになるが、さらにスキルアップを望む生徒には、企業インターン、プログラミング講師アルバイトなど実践の場を提供するプログラム「Tech Runway Plus」も設けている。
 設立以来、100人を超える高校生が受講した。卒業生には、WEB制作会社の社員や、学童保育でプログラミングを教える、情報専門学校に進学など、スキルを活かしキャリアを積む人たちが出てきており、成果も現れている。今後は、東京をはじめ他の地域にも拠点を開設し、各地の支援団体などとも連携して、全国の高校生を支援していきたいと考えている。「生まれ育った環境に関係なく、子どもが将来に希望を持ち、ワクワクして生きていける社会の実現」が平井さんの願いだ。
※1:NPO法人「あっとすくーる」 / ※2: NPO法人 Co.To.hama

■表彰理由
 「お金だけ援助しても貧困の連鎖から抜け出せない」という平井さんの言葉は極めて重要で、深く共感する。今後ますます重要性が増す「プログラミング」に着目したのは、現代の若者らしい新鮮な発想で、しかも実用性があり素晴らしい。キャリア教育も評価できる。高校生たちは、社会人・大学生と交わる機会を持つことで、自ら道を切り拓く力をもらえるのではないか。持続的な活動を実現するための組織づくりもしっかりしている。

■受賞コメント
 CLACKは私自身の貧困の経験と、学習支援をする中で感じた「貧困の連鎖をなんとかしなければ」という使命感から立ち上げました。最初は数名から始まったCLACKの活動も今では100名近いメンバーが高校生に伴走するために関わってくれています。しかし、日本全国の困難を抱える高校生に機会を届けるというミッションから考えると、ようやく1合目というところです。これからも一人でも多くの困難を抱える高校生に機会を提供していけるよう精進していきます。素敵な賞をありがとうございます。

■連絡先
 NPO法人 CLACK (大阪市淀川区西中島3-8-15 EPO新大阪ビルディング 1001号)
 ホームページ: https://clack.ne.jp / 問い合わせ: info@clack.ne.jp



谷岡 哲次(たにおか てつじ)さん

■行為

[画像6: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-e577e508e8ee65726450-4.jpg ]


 生後6カ月〜1歳6カ月ごろの、主に女児に発症する進行性の神経疾患「レット症候群」は、治療法が確立されていない国の指定難病だ。運動機能の後退、常に手をもむような動作を繰り返すことが特徴で、てんかん、側彎症など様々な障害を併発する。1万〜1万5千人に1人の確率で発症し、日本では推定3,000〜5,000人の患者がいるといわれている。
 大阪府枚方市の会社員、谷岡哲次さんの長女で中学2年生の紗帆(さほ)さんは1歳になる前に、手を口に入れる行為が増え、腹を床につけたまま這う「ずりばい」ができなくなった。総合病院で検査しても原因は分からず、経過観察が続いたある日、谷岡さんはインターネットで「レット症候群」を知る。福岡県の専門医を受診、レット症候群と診断された。2010年8月、紗帆さん2歳の時である。
 医師から、レット症候群の治療法は確立されておらず、研究は基礎段階。しかし、欧米では患者団体が億単位の研究資金を集め、研究支援や啓蒙活動を積極的に行っているという話を聞いた谷岡さんは、「今まで、病気は“誰か”に治してもらえるものだと思っていたが、人任せではなく“自分”で何かしよう」という思いに変わった。そして、2011年4月、「NPO法人 レット症候群支援機構」を立ち上げ、同機構の代表理事として、1. 患者や家族同士の交流、2.患者と研究者間の橋渡し、3.治療法や治療薬の確立に向けた研究費の助成を行う活動をスタートさせた。日本にはこれまでも患者同士の交流を行う団体は数多くあったが、研究の支援まで踏み込んだ活動はなく、例のない試みだ。
 「レット症候群の完治」を目標に掲げた谷岡さんは、関係する日本中の研究者と会い、患者側も研究を支援する姿勢を伝え、関係を築いていった。同時に、多くの人にレット症候群について知ってもらおうと、メディア出演、講演会などの啓蒙活動を行いながら寄付を募った。2014年から公募した研究に毎年200万円の助成をスタート。これまで累計1,400万円の助成金を行っている。また、毎年1回、患者家族や支援者、研究者が参加し、研究の進捗や今後の展望等をディスカッションするシンポジウムを開催。2017年には5カ国の研究者を招き、400人が参加する国際シンポジウムも開催した。現在、全国約80の患者家族が参加、協力企業・団体は25にのぼる。
 2021年には、患者や家族が病気に関する情報を共有できるアプリ「レッコミ」を無料公開し、2カ月間で約200人が登録した。利用者にとって垣根の低いアプリを使って、多くの患者に病状の情報を登録してもらうのが狙いだ。その情報をデータベース化し研究者に提供することで、治療薬開発に役立ててもらう。
 設立から10年で、日本の主な研究者たちとつながり、「点」ができた。この「点」を製薬企業という「点」につなげて「線」にしたい、と谷岡さんは言う。次の10年は治療薬開発に向けたステップが踏めるのではないか、と期待する。

■表彰理由
 娘さんの難病が判明してすぐにNPOを立ち上げ、この10年間で患者情報の構築、各種セミナーやシンポジウムの開催、研究助成金の支援、アプリの作成までさまざまな活動を行ってきた。その行動力、実行力に感動する。何より、娘さんのためにできることをしたいという、親の思いが伝わってくる。この活動で救われた患者や家族は多く、さらに国内外の研究者や患者の懸け橋になっていることは、非常に重要なことである。

■受賞コメント
 2011年の4月から10年。「レット症候群」の研究支援を基本としたNPO法人活動という全く縁のなかった世界に飛び込みゼロからのスタートを無我夢中で駆け抜けました。その間に気が付けば日本全国に同じ志の仲間が増え、支援者が増え、少しずつ活動の幅も広がって来ました。いつも多くの方々に支えられて前進してきた結果がこのような歴史ある素晴らしい賞を今年頂く事に繋がったと思います。皆様への感謝の気持ちは「レット症候群」の支援活動で示していきますので引き続き温かく見守って頂ければ幸いです。

■連絡先
 NPO法人 レット症候群支援機構(大阪府枚方市津田南町2-37-2)電話:072-380-6767
 ホームページ:https://www.npo-rett.jp/



飯田 和幸(いいだ かずゆき)さん

■行為

[画像7: https://prtimes.jp/i/56373/7/resize/d56373-7-f4b6b826ff7bddfe2cbd-5.jpg ]


 帯広市在住の画家、飯田和幸さん(80歳)は、 2022年4月1日をもって閉庁が決まっている帯広少年院で、30年以上にわたって絵画を教えながら、何事も諦めずにやり遂げることの大切さを教えてきた。
 きっかけは1980年代半ば、絵画教室を開く飯田さんに、同少年院から、少年たちの更生と社会復帰を支えるボランティア「篤志面接委員」として絵を教えて欲しいと声が掛かったことだった。40代で忙しい時期であったが、「さまざまな苦労を経験し、少年たちが自分と重なり気持ちが痛いほど分かる」という想いから、最初は1年だけのつもりで引き受けた。
 以来、30年以上にわたり月に2回ほど、水彩画やデッサンの指導を行った。授業では技術的な指導はせず、一つの作品を創り上げることを目標にする。私語が禁止された教室で、ひとりひとりの生徒と向き合い、完成まで根気強く見守り続けた。同少年院では、地域ボランティアによる特別授業を積極的に取り入れ、2012年からは知的障害や発達上の課題を有する少年の受け入れや、情操教育として「心」や「人間力」を育て、表現するための授業にも力を入れた。「飯田さんの経験と人柄を通じた授業は、少年たちにとって学びが多い」と同少年院の曽和院長は語る。
 活動の背景には、幼少期からの自身の経験が影響している。小学生時代に両親が離婚し、貧しさと寂しさから同級生との喧嘩を繰り返した。中学卒業時には、美術の先生になりたいという夢があったが貧しさから断念。中学卒業後は帯広で映画看板絵師となるも十数年後にはテレビの普及から映画業界が斜陽となり、勤めていた会社も倒産し職を失う。途方に暮れていた時、中学時代の美術教師と偶然再会し、好きだった絵を描くよう薦められ20代後半で画家に転向する。3色だけ買えた絵具を手につけて、夢中になって絵を描いた。白いキャンバスに向かって絵を描いているときだけは嫌なことを忘れられた。そして完成した作品を賞に応募すると、帯広市、北海道、東京と連続で入選していった。この時の、生まれて初めて人に認められた経験が糧になり人生が好転していった。その後も独学でパステル画を学ぶなど画家として活動の幅を広げていくなかで地元高校から依頼があり、美術講師として10年以上教壇に立った。
 自身の経験から少年院では、絵を通じて自分にとって夢中になれるものを見つけることの大切さを教えた。「絵が上手くならなくてもいい。歌でも、文章でもいい。夢中になれることがあれば、人生を諦めないようになる。諦めなければ、いつか道が開けるのだ」と。2021年8月末で、帯広少年院での授業は終了。最後の授業から数日後、「出院したらイラストレーターになりたいと夢を持つことができた」とひとりの院生から少年院経由で飯田さんに感謝の手紙が届いた。絵画を通じて30年以上にわたって伝えた飯田さんの心は、多くの少年にずっと残り続けるだろう。

■表彰理由
 30年以上、少年たちと真摯に向き合い、絵を教えてきた飯田さんの実直な姿に感動する。一つの作品を作り上げることを目標とする飯田さんの教えには、「諦めず、くじけず、最後まで努力を続ける」という、少年たちへの温かいメッセージが込められている。複雑な家庭環境に育ったからこそ分かり合えるものがあるのだろう。私語禁止の教室の中で、絵を通じて会話するお互いの姿が見えるようだ。

■受賞コメント
 この度、この様な賞を頂くのは青天の霹靂と言ってもいいくらい、とても驚きました。また、この様な趣旨の賞があることにも、とても感動しました。私が今日まで少年院のボランティアを続けることができたのは、彼らが昔の自分と重なるところがあったからです。その子達の気持ちがよく解り、忙しいなかでも少年達と会うのが楽しみになっていました。なにより彼らが何とか人生を諦めずに生きて欲しいと願っていたからだと思います。今迄生きてきた中で、正直に生きるという自分の信念は間違っていなかったということを再確認することができました。



【 選考方法について 】

 2021年1月から12月までに発行された日刊紙(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞の東京および大阪本社版、北海道新聞、河北新報、東京新聞、中日新聞、西日本新聞)の記事の中から、シチズン・オブ・ザ・イヤー事務局が候補として19人(グループ)をノミネート。2022年1月5日に開かれた選考委員会で候補者を対象に審議し、決定しました。

〔選考委員会〕
委 員 長:山根基世 (元NHKアナウンス室長)
委 員:雨宮義敬 (日本経済新聞社 社会・調査報道ユニット グループ長)
    鮎川耕史 (毎日新聞社 社会部長)
香山リカ (精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授)
酒井孝太郎 (産経新聞社 社会部長)
隅田佳孝 (朝日新聞社 社会部長)
早坂 学 (読売新聞社 社会部長)
益子直美 (スポーツコメンテーター)
                     ※敬称略・五十音順


【 シチズン・オブ・ザ・イヤーについて 】

 日本人および日本に在住する外国人の中から、市民社会に感動を与えた、あるいは市民社会の発展や幸せ・魅力作りに貢献した市民(個人もしくは団体)を1年単位で選び、顕彰する制度。市民主役の時代といわれる中にあって、広い視野から市民を顕彰する賞がほとんど見られなかったことから、社名に“CITIZEN(市民)”を掲げるシチズン時計が1990年に創設したものです。
略称「シチズン賞」。

◆「シチズン・オブ・ザ・イヤー」ウエブサイト:https://www.citizen.co.jp/coy/index.html
                                            
                                           ―― 以 上 ――
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