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【ホテルオークラ東京】東日本大震災復興支援チャリティーイベント 「アートで心をつなぐ」『第18回 秘蔵の名品アートコレクション展』 東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち




企業文化交流委員会(委員長:株式会社ホテルオークラ東京 代表取締役社長 清原當博)は8月3日(金)から26日(日)までの期間、「第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち」を開催いたします。日本の芸術発展において多大な功績を残し、今なお多くの俊英を世に送り出し続けている東京藝術大学。その前身となる東京美術学校の歴代教員および卒業生の中から45 人を選抜し、画家としての最初期から円熟期までの作品を一堂に集め展覧いたします。ホテルオークラ東京と東京藝術大学の文化・芸術振興における長年の想いが結実し実現した展覧会です。本美術展の純益は、日本赤十字社、NHK厚生文化事業団、公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団、TOMODACHIを通じて、東日本大震災復興支援のために寄付いたします。

<画像>(左より)
黒田清輝《婦人像(厨房)》 明治25年(1892) 東京藝術大学蔵
横山大観《村童観猿翁》 明治26年(1983) 東京藝術大学蔵
松岡映丘《千草の丘》 大正15年(1926)
藤島武二《池畔納涼》 明治30年(1897) 東京藝術大学蔵
佐伯祐三《自画像》大正12年(1923) 東京藝術大学蔵


■チャリティーイベント「アートで心をつなぐ」
秘蔵の名品アートコレクション展
ホテルオークラ東京の創業者 大倉喜七郎は「ホテルは人々が集い、文化・芸術が交流する場である」という強い理念を抱いていました。喜七郎の父・喜八郎も文化を大切にし、文化財保護などの目的で蒐集した膨大な美術品を日本初の私設美術館として開設した大倉集古館で一般公開いたしました。その思いを継承して1994年より始めた「アートコレクション展」は今回で18回目を迎えます。株式会社ホテルオークラ東京では、ホテルの持つ社会性、公共性に基づく社会文化活動の一環として、企業・団体・個人が所有し日頃は目にすることの出来ない貴重な美術品を一堂に集めて公開する展覧会を考案いたしました。

当展覧会は、社会貢献活動に造詣が深い有志企業・団体によって構成された「企業文化交流委員会」が核となって開催しております。ホテルオークラ東京の単独企画ではなく、様々な企業・団体・個人のご参加をいただくことで、より高いレベルの文化支援活動として具現化されました。また、第1回からチャリティーイベントとして開催しており、過去17回で延べ約44万人のお客様にご来場いただき、総寄付金額は約1億6千万円に達しました。本年は純益の全てを日本赤十字社、NHK厚生文化事業団、公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団、TOMODACHIに寄付いたします。

■開催に寄せて
東京美術学校は1887年に設立、1889年に開校、1949年に東京音楽学校と合併して東京藝術大学として再発足いたしました。今年で創立125周年を迎え、唯一の国立美術学校・芸術大学として、これまでに幾多の人材を美術界に輩出してきたばかりでなく、近代日本の美術教育あるいは文化行政とも深く関わってきました。この歴史は、日本近代美術の歴史と表裏一体と言っても過言ではなく、我が国の伝統的な美意識を継承しつつ、明治以降の異文明・他文化との交流の中から、如何にして新たな日本の美を生み出すかを求めた真摯な努力の軌跡と言えます。
この度は、開業50周年を迎えるホテルオークラとの共催で、創学の歴史を回顧するような記念すべき展覧会を開催できることになりました。美術館の白い壁とは異なる独特の雰囲気のある会場で、東京美術学校と縁のある作家から選別された日本画と油彩画が醸し出す「日本の美」を、この機会に是非お楽しみください。
本展覧会監修 薩摩雅登(東京藝術大学 教授)

■東京美術学校から東京藝術大学へ
日本の美術教育機関の最高峰が美術界に与えた影響を探る
東京美術学校と、それに続く東京藝術大学は、現在に至るまで120年余にわたり世界に誇る多くの芸術家を輩出してきました。今年は平山郁夫氏ら東京美術学校最後の卒業生を送り出してから60年目の節目の年となります。そこで今回は、東京美術学校の歴代教員と卒業生45人の作品を蒐集し、最初期の作品や円熟期の作品84点を一堂に展示いたします。
東京美術学校日本画科では横山大観、菱田春草ら第一期生の作品等、西洋画科では設立に多大な功績を残した黒田清輝、久米桂一郎ら教員とその師であるラファエル・コランの作品等を出展。自画像では東京藝術大学の自画像の収蔵作品でも最も古い白滝幾之助の作品を含め13点を展示いたします。これら東京美術学校時代の名品40点が東京藝術大学から出展されます。あわせて企業や美術館に所蔵され日頃あまり目にすることのない作品を展示し、明治以降の日本画壇を飾る画家たちの成長過程に注目するとともに、東京美術学校と東京藝術大学が美術界に果たしてきた役割をあきらかにしてゆきます。

■東京藝術大学とホテルオークラ東京
東京藝術大学とホテルオークラ東京とは、同大学出身のアーティストを通じ、長きに渡り芸術文化振興において良好な関係を築いてまいりました。
「アートコレクション展」、第3回目に開催した「日本画の巨匠」展、第8回目の「現代に輝く昭和の油絵 巨星5人の傑作65」展、第16回目の「平山郁夫 平和への祈り」展等において、東京美術学校を卒業した作家の秀作を多数展覧いたしました。また、会期中に開催してまいりましたチャリティーディナーにおいては学長を勤められた平山郁夫氏や澄川喜一氏に講演を賜りました。
音楽分野では1996年に開始した、将来が嘱望される若手音楽家の育成を目的とした奨励制度「ホテルオークラ音楽賞」において同学出身の演奏家が受賞されているほか、毎月25日に開催する「ロビーコンサート25」にもご協力をいただいております。1998年には東京藝術大学大学美術館のミュージアムカフェの運営も受託するなど、様々な分野において親交を深めてきたことが実を結び、今回長年のプロジェクトとして実現いたしました。

■出展作家
卒業生
[日本画] 横山大観(1868-1958)、下村観山(1873-1930)、菱田春草(1874-1911)、木村武山(1876-1942)、山本丘人(1900-1986)、加藤栄三(1906-1972)、東山魁夷(1908-1999)、杉山寧(1909-1993)、高山辰雄(1912-2007)、加山又造(1927-2004)、平山郁夫(1930-2009)
[洋 画] 湯浅一郎(1869-1931)、白滝幾之助(1873-1960)、和田英作(1874-1959)、青木繁(1882-1911)、正宗得三郎(1883-1962)、萬鉄五郎(1885-1927)、藤田嗣治(1886-1968)、牧野虎雄(1890-1946)、中村研一(1895-1967)、伊藤廉(1898-1983)、岡鹿之助(1898-1978)、佐伯祐三(1898-1928)、牛島憲之(1900-1997)、荻須高徳(1901-1986)、野間仁根(1901-1979)、小磯良平(1903-1988)、山口薫(1907-1968)、香月泰男(1911-1974)、駒井哲郎 (1920-1976)、勅使河原宏(1927-2001)

歴代教員
[日本画] 川合玉堂(1873-1957)、松岡映丘(1881-1938)、小林古径(1883-1957)、前田青邨(1885-1977)、岩橋英遠(1903-1999)、吉岡堅二(1906-1990)
[洋 画] 黒田清輝(1866-1924)、久米桂一郎(1866-1934)、藤島武二(1867-1943)、岡田三郎助(1869-1939)、安井曾太郎(1885-1955)、梅原龍三(1888-1986)、林武(1896-1975)

指導者
[洋 画] ラファエル・コラン(1850-1916) 黒田清輝、久米桂一郎をパリで指導

《出展作品紹介》
【日本画】
横山大観《村童観猿翁》 明治26年(1983) 東京藝術大学蔵
牛の上の猿を中心に、翁と子供、葉の茂る樹木・枯木・倒木、草花と笹などの諸要素を巧みに構成した力作。この画題について大観は、「猿廻しの翁は、橋本先生に見立て、村童11人は、同期の11人の幼な顔を想像して描いたものです。」(「大観画談」)と記している。江戸絵画の伝統に連なるいずれの流派にも偏ることなく、かつ、西洋画のような奥行きを採り入れた作品で、近代日本画創始期の息吹を伝える新鮮な作品である。
(監修 薩摩雅登)

松岡映丘《千草の丘》 大正15年(1926)
鮮やかな色彩により関心を引く作品。鮮やかな秋景色に、鮮やかな黄色い着物の女性が等身大に描かれている。モデルは新派の女優の初代水谷八重子。実にモダンに見えるが、細部の植物描写などに、映丘が専心してきた古典的描法を見ることができる。
(監修補佐 熊澤弘)

【西洋画】
黒田清輝《婦人像(厨房)》 明治25年(1892) 東京藝術大学蔵
黒田清輝のフランス留学時代を代表する作品の一つ。青灰色を基調とする色彩と空気感に満ちた陰影表現によって、椅子に座る女性モデルが印象的に描かれている。黒田は明治23年(1889)パリから少し離れたグレー・シュル・ロワンに滞在し、《読書》や《赤毛の少女》(東京国立博物館)などの代表作を次々と生み出した。本作は、《読書》と同様に、当時間借りしていた家にいた女性、マリア・ビヨーをモデルとしている。1891年のソシエテ・デ・ザルティスト・フランセのサロンには落選したが、黒田入魂の作品だったことが、当時の書簡から読み取ることができる。
(監修補佐 熊澤弘)

藤島武二《池畔納涼》 明治30年(1897) 東京藝術大学蔵
着物姿の若い女性たちが、夏の水辺に憩う姿が、明るい色彩で描かれている。その淡く明るい色調で描かれた画面は、師である黒田清輝の「外光派」の特徴をよく示している。白馬会第2回展において藤島は、「池畔納涼」と題する構図素描を展示したが、そのバランスの悪さを批判された。そして一年後の第3回展には、その指摘を踏まえた完成版、すなわち本作が展示されるようになったのである。
(監修補佐 熊澤弘)

自画像コレクションの成り立ち
東京美術学校創立以降蓄積されてきたコレクションは、現在では約2万9千件に到達するが、その中で際立った特徴を持つのは、「卒業制作」であり、「自画像」である。岡倉天心が東京美術学校を創始してから、卒業制作の収集が行われるようになっているが、自画像を卒業時に描かせて収集する方式を導入したのは、明治29年(1896)に西洋画科が新設されて以降のことだ。

この自画像を制作し収蔵する方針を打ち立てたのは、西洋画科の黒田清輝、久米桂一郎であった。西洋風の油彩画を学ぶ過程で、自己の容貌、そして内面と向き合うことの重要性を、パリという「本場」で学んだ黒田、久米は理解していたのだろう。特に黒田の場合、留学中に、レンブラントの絵画をたびたび研究していたことも影響していると思われる。
最初の自画像は、明治31年(1898)の西洋画科卒業生、白滝幾之助と北蓮蔵によるものだ。それ以降、何度かの中断を挟みつつも、卒業時の自画像制作・収集は継続され続け、現在では、油画専攻(かつての西洋画科)以外の科でも導入された。それにより自画像の登録件数は約5000件に上る、一大コレクションとして育て上げられた。画家の若き姿を記録し保存したこのコレクションは、日本近代絵画史を概観するうえでも、個々の画家のキャリアを辿るうえでも重要な位置を占めている。
(監修補佐 熊澤弘)
   

■『第18回 秘蔵の名品アートコレクション展』 開催概要
【名称】 東日本大震災復興支援チャリティーイベント 「アートで心をつなぐ」
第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち
【開催期間】2012年8月3日(金)〜26日(日) 24日間 
【開催時間】10:00〜18:00(入場は各閉館時間の30分前まで)
※8月3日は12:00〜18:00
【会場】 ホテルオークラ東京 宴会場「アスコットホール」(別館地下2 階)
【主催】 企業文化交流委員会
【協賛】 株式会社ホテルオークラ東京/ホテルオークラ共栄会
【後援】 文化庁/一般社団法人日本経済団体連合会/読売新聞社/日本赤十字社/公益社団法人企業メセナ協議会/NHK/港区/港区教育委員会
【特別協力】東京藝術大学
【協力】 NHK厚生文化事業団/公益財団法人山種美術財団/公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館/日本通運株式会社/株式会社山元
【監修】 薩摩雅登 (東京藝術大学 教授)/井出洋一郎 (府中市美術館 館長)
【入場料】
当日)一般 ¥1,200、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下無料
前売)一般 ¥1,000、大学・高校生 ¥900
ランチセット券 ¥4,000、¥6,000
【前売券販売】 販売期間:2012年8月2日(木)まで
●ホテルオークラ東京(本館・別館フロント、本館コンシェルジュデスク、
別館ギフトサロン、各レストラン・バー)
●大倉集古館
●チケットぴあ(入場券Pコード:987-795)TEL:0570-02-9999
●ローソンチケット(Lコード:34483)TEL:0570-084-003
●JTB、JTB総合提携店各店舗
※ランチセット券はホテルオークラ東京のみの取扱いとなります。

◆併催イベント
―チャリティーパーティ(要予約)
天満敦子氏(ヴァイオリニスト)による記念演奏と、澄川喜一氏(元東京藝術大学学長)と千住明氏(作曲家)による講演をお楽しみいただいた後、ホテルオークラ東京伝統の欧風料理と中国料理をブッフェ形式にてご賞味いただきます。本パーティの参加費用の10%を東日本大震災復興支援の義援金として日本赤十字社、NHK厚生文化事業団、公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団、TOMODACHIに寄付いたします。
【開催日】8月8日(水)
【開催時間】17:30〜20:00(受付17:00〜)
【会場】ホテルオークラ東京宴会場「メイプルルーム/オーチャードルーム」
(別館2階)
【料金¥18,000(記念演奏・講演会・お食事・アートコレクション展鑑賞券/サービス料込み)
【ご予約】営業企画部TEL:03-3505-6110(月〜金10:00〜18:00祝日を除く)

―アート&アフタヌーンティー(要予約)
ティー&ケーキをお召し上がりいただきながら本展覧会監修が絵画の解説をいたします。解説後、展覧会会場にてギャラリートークをお楽しみいただきます。
【開催日】8月10日(金)、18日(土)
【開催時間】14:30〜16:00(受付14:00)
【会場】
10日 ホテルオークラ東京宴会場「メイプルルーム」(別館2階)
18日 ホテルオークラ東京宴会場「ケンジントン テラス」(別館12階)
【定員】各回40名様
【料金】¥4,000
【ご予約】営業企画部 TEL:03-3505-6110(月〜金10:00〜18:00 祝日を除く)

―ギャラリートーク
専任の学芸員が展覧会の見どころを解説いたします。東京美術学校および東京藝術大学の歴史、今回出展された数々の作品をひも解き、展覧会をより深くお楽しみいただけます。
【開催日】8月7日(火)、9日(木)、14日(火)、16日(木)
【開催時間】15:00〜16:00(受付14:30)
【定員】各回30名様
※当日、会場受付にてお申し込みください。
※一般鑑賞券でご参加いただけます。

―親子でギャラリートーク
専任の学芸員とともに絵画を楽しみながら展覧会場をめぐります。豊かな発想力を育むギャラリートークを親子でお楽しみください。
【開催日】8月11日(土)、25日(土)
【開催時間】16:00〜17:00(受付15:30)
【定員】各回20組(40名様)
※保護者の方は、鑑賞券をお求めください。

―スペシャルウィーク
下記の方々を対象に、お得な料金でご覧いただける特別期間をご用意いたしました。
★港区にお住まいの方・お勤めの方(ご住所の分かる証明書・社員証等ご持参ください)
★女性
★60歳以上の方(年齢の分かる証明書をご持参ください)
★東京藝術大学の学生(学生証をご持参ください)
【対象期間】8月6日(月)〜10日(金)
【料金】港区にお住まいの方・お勤めの方、女性、60歳以上の方 ¥1,200→¥1,000
    東京藝術大学の学生 ¥1,000→¥900
※割引の併用はできません。
※割引対象はご本人のみとさせていただきます。
※ランチセット券は対象外となります。

一般のお客様からのお問い合わせ
ホテルオークラ東京 営業企画部
TEL:03-3505-6110(月〜金10:00〜18:00祝日を除く)

***
ホテルオークラ東京
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 2-10-4
TEL:03-3582-0111
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