エリクソンとKDDI、AIアップリンク最適化のフィールドトライアルに成功、自律型ネットワークレベル4へ前進
[26/05/11]
提供元:PRTIMES
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- KDDIの商用ネットワーク上でエリクソンのrAppと国内サードパーティのFYRA製rAppを活用、4Gと5GにおけるAIドリブンのアップリンク最適化のフィールドトライアルに成功
- 10%超のアップリンクトラフィック増加下でもアップリンク性能の改善を確認し、持続的な負荷下でのAIモデルの堅牢性を実証
- rAppsがより高いレベルの自律型ネットワークに貢献可能なことを証明
エリクソン(NASDAQ: ERIC)とKDDIは、エリクソンのAIドリブンUIO(Uplink Interference Optimizer)rAppの大規模フィールドトライアル(以下、本実証)を成功裏に完了しました。EIAP(Ericsson Intelligent Automation Platform)上で動作するUIO rAppは、4Gと5Gのライブネットワーク全体で予測可能なアップリンク(上り通信)性能向上を示し、より高いネットワーク自律性に向けた準備が整っていることを実証しました。
本実証は2026年第1四半期に実施され、約1,500の5Gセルと1,300の4Gセルからなるマルチテクノロジー・マルチバンドクラスターを対象に、AIベースのアップリンク干渉管理が実際のトラフィック状況下でスケーラブルな改善をもたらすかどうかを検証しました。UIO rAppはネットワークトラフィックの大部分を運ぶセルを選択的に最適化し、ネットワークの安定性を損なうことなく実質的なアップリンク性能の向上を実現しました。
選択されたセルにおける主な性能評価結果は以下のとおりです。
- 4G(平均9.6%の改善)と5G(平均3.1%の改善)の両方でスループットが向上し、エンドユーザー体験の向上につながった
- 結果的に5GのSINR(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)が27%改善
- 両技術のアップリンク変調効率とスペクトル効率が向上
KDDIと行った本実証は、AI駆動のUIO rAppがライブネットワーク環境に展開された世界初※1の事例であり、また、EIAPプラットフォームが日本のライブ環境で使用された初の事例でもあります。UIO rAppは、TM ForumのANLET手法を応用し、アップリンク最適化におけるレベル3.86の自律性を実現するものとして評価されました。今回の成果は、本アプリケーションと、価値が高く実現可能なユースケースである「AIを活用したアップリンク最適化」が、通信サービスプロバイダーのレベル4以上のネットワーク自律化に向けた道のりにおいて果たしうる役割を明確に示すものです。
エリクソンのコグニティブネットワークソリューション部門責任者、ジャン=クリストフ・ラネリ(Jean-Christophe Laneri)は、次のように述べています。
「KDDIとの今回のフィールドトライアルの成功により、EIAP上で稼働するUIO rAppが、自律型ネットワークレベル4(AN L4)のライブ運用の実現に向けて重要な役割を果たしうることが確認されました。本ソリューションは、モバイルネットワークに高度で堅牢な自動最適化を導入し、加入者体験を大幅に向上させます。UIO rAppは現在、グローバル市場向けに一般提供が開始されており、エリクソンの拡大するrAppポートフォリオの一環として、今後さらにAIドリブンのrAppを展開していく予定です」
エリクソン・ジャパン株式会社 代表取締役社長の安東 宏昭は次のように述べています。
「高信頼・低遅延なアップリンク(上り通信)性能は、日本が半導体・デジタル産業戦略で重点領域と位置付けるフィジカルAIのユースケースを支える基盤としても極めて重要であり、本実証はその実現に向けた大きな一歩です。エリクソンは、KDDIとの緊密な協業を継続するとともに、日本の社会と産業の発展を支援してまいります」
サードパーティrAppの統合に成功し、EIAPがR1標準に準拠してエリクソン製と非エリクソン製のrAppsの両方に対応できることが実証されたことも、本実証の重要な成果の一つです。KDDIはエリクソンのUIOに加え、日本で開発されたサードパーティrAppであるFYRA Suite rAppも本実証で試験しました。エリクソンのrAppとサードパーティ製rAppの組み合わせは、オープンなrAppプラットフォームとEIAP開発者ポータルによって、日本企業が国内で開発し、グローバルに展開できるイノベーション・エコシステムを実現可能であることを示しています。これは、O-RANに準拠した、オープンで相互運用可能なRANエコシステムに対するKDDIのコミットメントを一層強固にするものです。
エリクソンのUplink Interference Optimizer(UIO)rAppは、本実証中にGA(General Availability)ステータスを取得し、より広範な展開の準備が整ったことを示しました。
※1 エリクソン調べ(2026年5月11日)
関連リンク
Ericsson Uplink Interference Optimizer rApp
Assessing the impact of cognitive rApps in achieving autonomous networks Level 4
Ericsson Intelligent Automation Platform
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