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東京大学が調達し、9大学2研究機関が共同運営する「データ活用社会創成プラットフォーム基盤システム mdx」にDDNの大規模ストレージシステムが採用

株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(所在地:東京都千代田区、代表取締役 ロベルト・トリンドル、以下 DDN)は、国立大学法人 東京大学(以下東京大学)が調達し、国内9大学と2研究所(*注1)が共同運用する「データ活用社会創成プラットフォーム基盤システム mdx(以下mdx)」にDDNの高速・大容量ストレージシステムが採用されたことを発表しました。
本システムは、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 時田 隆仁、以下 富士通)が構築を行い、千葉県柏市の東京大学柏II(ツー)キャンパスにて2021年3月8日より稼働開始しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/260125/LL_img_260125_1.jpg
mdx_ddn

日本が目指すべき未来社会の姿として提唱された“Society 5.0”の実現を理念に掲げ、国内のあらゆる大学や研究機関が有するデータの収集、共有、蓄積、解析を実行し、今までにない価値を生み出す柔軟なデータプラットフォームを目指して、mdxは構築されました。mdxは2021年3月8日の稼働開始以降、国立情報学研究所(NII)が運用する学術情報ネットワークSINETを介して、全国の大学や研究機関などへ広く計算資源を提供します。また、2021年5月に東京大学情報基盤センターに導入予定の「計算・データ・学習」融合スーパーコンピューターシステム「Wisteria / BDEC-01」などと連携し、mdxで収集したデータを活用し、高度なシミュレーションを実行する予定です。
mdxの高速・大容量ストレージシステムとして採用されたDDNのストレージは、高速内部ストレージ、大容量内部ストレージ、共有ストレージ、仮想ディスクストレージから構成された合計27ペタバイトの大規模ストレージシステムです。高速内部ストレージはAll FlashストレージであるDDN ES400NVX、大容量内部ストレージにはHybridストレージであるDDN ES7990Xを採用し、オープンソース並列ファイルシステムLustreをベースとした高性能並列ファイルシステムソリューションであるDDN EXAScalerを用いて、mdxが要求する高度なセキュリティ要件を満たしつつ、高速かつ安定的にデータの運用を担保します。
共有ストレージではDDN ES7990X上でDDN EXAScalerが提供するデータ領域に対してS3 APIによるアクセスを実現するDDN EXAScaler S3 Data Serviceを使用し、mdxを運営する機関間および外部機関へのS3によるデータ共有機能を提供します。仮想ディスクストレージには、All FlashストレージであるIntelliFlashを採用し、mdxの仮想環境の運用において求められる高度なセキュリティ要件を容易な管理で実現し、且つスケーラブルなパフォーマンスを持つ仮想ディスクストレージとしてmdxの運用基盤を支えます。

DDNの高速・大容量ストレージシステムは世界中で1万社を超える大規模スーパーコンピューター、HPCシステムで採用された実績を誇ります。高度なセキュリティが求められ、仮想基盤として運用されるmdxは大規模環境へのシステム提供を得意としているDDNにとっては新規に参入する分野でしたが、近年の製品開発、特にLustreをベースとするDDN EXAScalerのセキュリティ強化への取り組みが評価され、mdxの中核を担う高速・大容量内部ストレージとして採用されるに至りました。
共有ストレージについては、要件的にはS3互換を謳うネイティブオブジェクトストレージが想定されていたところ、DDNが提唱する計算アプリケーションが扱いやすいPOSIXファイルシステムに対するS3プロトコルを用いたアクセスを提供するDDN EXAScaler S3 Data Serviceが高評価を受け採用に至りました。また、仮想ディスクストレージについては、スケーラビリティ・高速性よりも運用管理の容易性を重視し、IntelliFlashが採用されました。

これからもDDNは、富士通のインテグレーションの元、データを活用した最先端の研究を支えるmdxのデータ基盤を支えて参ります。

東京大学 情報基盤センター長 田浦 健次朗教授のコメント
「mdxにはスパコンで馴染みのあるスケーラブルなLustreベースの大容量内部HDDストレージや高速内部NVMeストレージに加えて、データ活用を促進するためのS3共有オブジェクトストレージ、仮想環境を支える仮想ディスクストレージといった、それぞれの用途に適した機器が導入されています。これによって、mdxは高いセキュリティと高性能、柔軟な共有を同時に実現できます。mdxが、データ収集・集積・解析のための情報基盤を幅広く提供することで、データを活用した様々な課題への取り組みが加速することを確信しています。」

DDN 代表取締役 ロベルト・トリンドルのコメント
「HPCのシステムにおける効率性と、近年目覚ましい成長を遂げているハイパフォーマンスデータ解析やクラウドコンピューティングの技術的進歩を融合させたmdxは、将来の効率的なハイスループットデータセンターのモデルプロジェクトとなると確信しています。産官学の融合によるデータ活用プラットフォームのデータ解析基盤の一部としてDDNのストレージが採用され、この重要なインフラプロジェクトで東京大学様、富士通様、そしてVMWare様などのテクノロジーパートナーの皆様とコラボレーションできることを大変嬉しく思います。」

(*注1)9大学と2研究所:
国立大学法人北海道大学情報基盤センター(センター長:棟朝 雅晴)
国立大学法人東北大学サイバーサイエンスセンター(センター長:菅沼 拓夫)
国立大学法人筑波大学人工知能科学センター(センター長:櫻井 鉄也)
国立大学法人 東京大学情報基盤センター(センター長:田浦 健次朗)
国立大学法人東京工業大学学術国際情報センター(センター長:伊東 利哉)
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学情報基盤センター(センター長:森 健策)
国立大学法人京都大学学術情報メディアセンター(センター長:岡部 寿男)
国立大学法人 大阪大学サイバーメディアセンター(センター長:下條 真司)
国立大学法人九州大学情報基盤研究開発センター(センター長:小野 謙二)
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(所長:喜連川 優)
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(本部所在地:東京都千代田区、理事長:石村 和彦)

■データダイレクト・ネットワークス(DDN)について
データダイレクト・ネットワークス(英語表記 DataDirect Networks、以下 DDN)は、インテリジェント・インフラストラクチャーを実現する人工知能(AI)とデータ管理ソフトウェアおよびハードウェア・ソリューションのグローバルリーダーとして、データ集約型のグローバル企業のビジネス課題を解決します。DDNは、過去20年以上にわたり10,000社以上の企業、政府機関、公共部門の顧客に選ばれるデータ管理プロバイダーとしての地位をグローバルに確立してきました。
TintriはDDNのエンタープライズ向けストレージソリューション、IntelliFlash、Nexenta、およびVMstoreを提供する子会社です。インテリジェント・インフラストラクチャーのイノベーションによって、オンプレミスおよびマルチクラウド環境のシンプルさ、効率性、俊敏性を実現し、企業顧客に高いユーザー体験を提供しています。
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100%子会社として2008年に設立され、AI / ビッグデータの分野に最適化された製品を日本市場で展開しています。
詳細については、 https://ddn.co.jp/ をご覧ください。
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