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参天製薬、医療用眼科薬シェアグローバルTop3を目指しグローバルICT基盤をハイブリッドクラウド化 

 NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)は、参天製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長兼CEO:黒川 明、略称:参天製薬)がグローバル全域で利用する基幹系・情報系システムのICT基盤として、クラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」、データセンターサービス「Nexcenter」、ネットワークサービス「Arcstar Universal One」などを組み合わせたハイブリッドクラウド環境を構築するとともに、システム運用管理やヘルプデスクサービスをグローバルで一元的に提供します。ICT基盤のハイブリッドクラウド化については、2015年1月より日本拠点から開始、システム運用管理やヘルプデスクサービスについては、2014年10月より欧州拠点から開始し、今後、日・米・欧の世界3極にて展開する予定です。
 これにより、ICTリソース・コストの最適化だけではなく、加速するグローバル展開に対応可能な俊敏性・柔軟性の向上、グローバルガバナンス強化、事業継続性の確保などを実現します。


1.背景
 国内の医療用眼科薬市場においてリーディングポジションに位置する参天製薬は、“天機に参与する”という基本理念のもと、日本を含めた世界18カ国以上にグループ会社を持ち、事業展開しています。同社では、2020年までに「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」の実現を目指すことを長期的な経営ビジョンとして掲げており、医療用眼科薬事業で「日本・アジアNo.1、グローバルTop3」の達成に向けて、欧米やアジアへのグローバル展開を加速しています。一方、国内外の事業展開を支えるICT環境においては、これまでオンプレミス型を中心に、地域毎に別々の基盤上でシステムを運用しており、今後拡大するビジネスに俊敏に対応するためにも、グローバルレベルでの基盤統合やクラウド化の推進、運用の標準化、事業継続性の確保などが急務となっていました。
 NTT Comはこれらの課題を解決するため、グローバルICT基盤のハイブリッドクラウド化をはじめ、システム運用管理やヘルプデスクサービスをグローバルで一元的に提供することとしました。


2.概要
(1) 拡張性の高いハイブリッドクラウド環境を構築し、ビジネスの変化にも俊敏に対応
 NTT Comは、日・米・欧の世界3極において、クラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」とデータセンターサービス「Nexcenter」を組み合わせた、拡張性の高いハイブリッドクラウド環境を構築し、参天製薬がグローバルで運用する基幹系・情報系システムを同基盤上に統合するとともに、ネットワークサービス「Arcstar Universal One」によりグローバルネットワークの構成を最適化します。
 これにより、システムの特性にあわせてICT基盤を柔軟に利用可能となり、グローバル展開の拡大などビジネスの変化に迅速に対応できます。

(2) グローバルバックアップと24時間365日体制の運用管理により、事業継続性確保
 基幹系など重要なシステムやデータについては、地域を越えてバックアップを行うグローバル・ディザスタ・リカバリ環境を構築するとともに、NTT Comのグローバルオペレーションセンターにおいて、参天製薬のグローバルシステムを24時間365日体制で一元的に運用・監視・保守することにより、システム故障の早期復旧や事業継続性の確保を実現します。

(3) 多言語対応可能なヘルプデスクサービスにより、社員のIT活用を迅速にサポート
日本語・英語・フランス語・ドイツ語・フィンランド語など多言語での対応が可能なヘルプデスクを新設し、ITシステム・機器に関する使用方法やトラブル時の対処法など、参天製薬の社員からの様々な問い合わせを一括して受け付けます。

【参天製薬のシステム構成イメージ】
http://www.atpress.ne.jp/releases/57744/img_57744_1.png


【参天製薬 執行役員 CIO 情報システム本部長 山本 範明氏のコメント】
 参天製薬では、ビジネスのグローバル展開や変化に俊敏に対応可能なICT環境の構築を目指し、これまで地域毎にバラバラであったICT基盤の統合やクラウド化などを検討してきました。検討の結果、ネットワーク・データセンター・クラウドなどのICTサービスをグローバルで一元的に提供できる能力やグローバルでのサービス品質・サポート体制などの面から、NTT Comのサービスを採用しました。
 まず、欧州7カ国に勤務する約600名の社員へのヘルプデスクサービスを開始しましたが、問い合わせに対する初回コールでの解決率(First Call Resolution)が80%に達するなど高い実績を挙げています。また、2015年1月には、日本にある約300台の基幹系・情報系サーバーを、NTT Comのハイブリッドクラウド環境へ統合し、柔軟なICTリソースの活用を実現しています。例えば、メールシステムのバージョンアップによりサーバーの負荷が一時的に増大した際にも、「Bizホスティング Enterprise Cloud」のコンピュートリソースを瞬時に拡張することで、サービスを継続できました。
 今後、欧米のICT基盤を順次統合し、クラウド化を一層推進することで、拡大するビジネス展開に対応し、医療用眼科薬事業で「日本・アジアNo.1、グローバルTop3」の達成に貢献します。

(参考)
社名   :参天製薬株式会社 http://www.santen.co.jp
本社所在地:大阪府大阪市北区大深町4番20号 グランフロント大阪 タワーA
代表者  :代表取締役社長兼CEO 黒川 明
創業   :1890年
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