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半導体株中心に買い戻し先行したが

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21391.53;+328.55TOPIX;1561.94;+24.39

[後場の投資戦略]

 日経平均は300円を超える上昇で前場を折り返し、値上がり寄与上位を見るとソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>に続き東エレク<8035>がランクインした。米国が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対するハイテク部品などの事実上の禁輸措置を発動し、米中摩擦の激化懸念が強まったことから、前日はこれら半導体関連株や電子部品株が日経平均の下押し役となった。本日は反対に、エヌビディアやAMATの株価上昇を受けて半導体関連株に買い戻し圧力がかかったことが相場全体を押し上げる格好となっている。日経平均の日足チャートを見ると、直近の調整局面で上値抵抗となっていた5日移動平均線を下から上に突き抜け、指数に絡んだ売買でも買い戻しの動きが出ているとみられる。

 とはいえ、21400円近辺には75日移動平均線が位置しており、これに迫る場面では戻り待ちの売りが出やすいと考えられる。アジア市場では中国・上海総合指数が3日ぶりに反落、下げ幅を広げる展開となっており、投資家心理に冷や水を浴びせる可能性もある。後場の日経平均は21400円手前で一進一退の展開となりそうだ。
(小林大純)


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