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欧米為替見通し:米国10-12月期雇用コスト指数に要注目

注目トピックス 市況・概況

本日30日の欧米市場のドル・円は、ギリシャ情勢やウクライナ情勢に警戒しつつ、米国10-12月期の国内総生産(GDP)と雇用コスト指数に注目する展開となる。

米国の12月の雇用統計では、失業率は5.6%へ低下して今次景気回復局面で最低を記録し、非農業部門雇用者数は前月比+25.2万人となり、第4・四半期の平均雇用者増加数は+29万人となり、今次景気回復局面で最大の増加を記録した。

しかしながら、労働参加率は62.7%となり、今次景気回復局面で最低となり、賃金上昇率も低下したことで、「賃金上昇無き雇用回復」という様相を呈した。

本日発表される米国10-12月期の雇用コスト指数は、労働省の雇用統計よりも調査対象が広く、企業の人件費負担をより正確に反映している。

雇用コスト指数が予想通りの改善を示していた場合、12月の雇用統計の「賃金上昇無き雇用回復」という謎が、12月の統計上のブレだった可能性が高まることになる。

逆に、予想を大幅に下回っていた場合は、米国の雇用情勢が「賃金上昇無き雇用回復」に陥っており、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が年末あたりまで先送りされる可能性が高まることになる。

イエレンFRB議長は、労働市場が引き締まると賃金が上昇し、インフレ率がインフレ目標の+2.0%に向けて上昇するとの信念の下、4月以降の利上げ開始を示唆している。

しかし、29日に開催された民主党上院議員との昼食会では、雇用への警戒感から、「米国連邦準備理事会(FRB)は、即座に利上げには踏み切らない」と述べた、と報じられている。

【今日の欧米市場の予定】

19:00 ユーロ圏・12月失業率(予想:11.5%、11月:11.5%)
19:00 ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.5%、12月:-0.2%)
19:30 ロシア中央銀行が政策金利発表(17.00%で現状維持の予想)
22:30 加・11月期国内総生産(前月比予想:0.0%、10月:+0.3%)
22:30 米・10-12月GDP速報値(前期比年率予想:+3.1%、7-9月期:+5.0%)
22:30 米・10-12月期雇用コスト指数(予想:+0.6%、7-9月期:+0.7%)
23:45 米・1月シカゴ購買部協会製造業景況指数(予想:57.5、12月:58.8)
24:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:98.2、速報:98.2)



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