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欧米為替見通し:4月FOMC議事録のサプライズに要警戒

注目トピックス 市況・概況
本日20日の欧米市場のドル・円は、独仏首脳が5月末を期限と設定したギリシャ政府と国際債権団との債務協議を注視しながら、4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を見極める展開が予想される。


ドル・円は週初からヘッジファンド主導の買いで121円台まで上昇しているが、背景には、4月のFOMC議事録がタカ派的な内容になるとの憶測がある。


昨日19日の4時に公表されたクーレ欧州中銀専務理事の資産購入前倒し発言は、18日にロンドンのホテルでヘッジファンドのマネージャー達に語られたものだった。2012年9月のFOMC議事録の公表前日にメドレーレポートが詳細を報じたことがあったが、今回のケースではヘッジファンド勢のドル買いに追随すべきかもしれない。


4月のFOMC声明では、1-3月期の景気減速は悪天候などの一時的な要因であり、引き続き緩やかなペースでの成長を見込んでいる、と表明された。 議事録では、当局者の多数派が春以降の景気回復に関して確信を持っているのか、
それとも、懐疑的なのか、見極めることになる。


利上げ開始に関しては、3月のFOMC声明同様に、労働市場の一段の改善とインフレが中期的な目標である2%まで上昇するとの「合理的な確信」が再表明された。 議事録では、5.1%程度と見なされている「自然失業率」に接近中の失業率に関して、利上げのタイミング、フォワードガイダンスに関する協議を見極めることになる。


本日の欧州中央銀行理事会では、ギリシャの金融機関に対する緊急流動性支援のヘアカット(担保価値の割引率)拡大を検討、と報じられており要警戒か。さらに、クーレ欧州中銀専務理事が、5-6月の資産購入の前倒し増額を示唆した背景には、ギリシャのデフォルト懸念があるとの指摘もあることで要警戒か。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英中央銀行金融政策委員会(MPC)の議事録公表(5月開催分)
・20:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(指標レポレートは7.50%で現状維持の予
想)
・20:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-3.5%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(4月28-29日開催分)






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