金融セクターのほか、自動車、ハイテクなどは依然として出遅れ【クロージング】
[16/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の日経平均は反発。109.99円高の17446.41円(出来高概算26億2000万株)と約6ヵ月ぶりの高値水準を回復した。日米決算が本格化する中、27日の米国市場は下げていたが、為替市場では約3ヵ月ぶりの円安水準となったほか、原油相場の上昇、訴訟問題で揺れるドイツ銀行の7-9月期が予想外に黒字で着地したことなどが、安心感につながっている。これにより3ケタの上昇で17400円を回復して始まった日経平均は、決算を見極めたいとする模様眺めムードも強かったが、終日17400円を上回っての底堅い展開が続いた。
セクターでは証券の上昇率が3%を超えたほか、保険、銀行、その他金融の上昇が目立った。一方で、不動産、電力ガス、陸運、サービスが小安い。東証1部の騰落銘柄は、後場のインデックス売買の影響もあり、値上がり数は7割近くを占めている。
来週も引き続き主要企業の決算発表が続く。決算を受けての反応は強弱感が明確に表れており、方向感が掴みづらい面はある。また、米国では11月1、2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。ここでの利上げを予想する向きはないが、4日に10月の米雇用統計が発表されるため、決算以外にも手控え要因がある。
とはいえ、足下で円安基調が続いており、今週の決算をみても円高の影響による減益等は織り込まれていると考えられる。決算後のアク抜けを意識したスタンスを意識しておきたいとこるであろう。本日上昇が目立った金融セクターのほか、自動車、ハイテクなどは依然として出遅れ感が強い。
<AK>
セクターでは証券の上昇率が3%を超えたほか、保険、銀行、その他金融の上昇が目立った。一方で、不動産、電力ガス、陸運、サービスが小安い。東証1部の騰落銘柄は、後場のインデックス売買の影響もあり、値上がり数は7割近くを占めている。
来週も引き続き主要企業の決算発表が続く。決算を受けての反応は強弱感が明確に表れており、方向感が掴みづらい面はある。また、米国では11月1、2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。ここでの利上げを予想する向きはないが、4日に10月の米雇用統計が発表されるため、決算以外にも手控え要因がある。
とはいえ、足下で円安基調が続いており、今週の決算をみても円高の影響による減益等は織り込まれていると考えられる。決算後のアク抜けを意識したスタンスを意識しておきたいとこるであろう。本日上昇が目立った金融セクターのほか、自動車、ハイテクなどは依然として出遅れ感が強い。
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