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セプテーニHD Research Memo(1):モバイル・ソーシャル・グローバルで利益倍増へ

注目トピックス 日本株
セプテーニ・ホールディングス<4293>は、インターネット広告業界の大手の一角を占める。大企業から中小企業まで幅広い顧客層を持ち、各種のインターネット広告をフルラインアップで提供するネットマーケティング事業を主力事業とする。とりわけ、近年はスマートフォン(スマホ)向け広告、ソーシャル関連、海外展開に注力している。国内のフェイスブック(Facebook)向け広告販売においてはトップシェアとみられる。メディアコンテンツ事業はモバイルゲームやマンガコンテンツのネット配信が主だが、現状は先行投資期にある。

2014年9月期の第2四半期累計(2013年10月〜2014年3月)の連結業績は、売上高26,779百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1,293百万円(同67.9%増)と大幅な増収増益となった。ネットマーケティング事業の順調な業容拡大と、メディアコンテンツ事業における営業損失の縮小が寄与した格好だ。第3四半期累計の会社予想は、売上高40,279百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益1,643百万円(同50.2%増)を見込んでいる。第3四半期は季節要因として、新入社員の人件費負担の増加などが発生するが、好調なネットマーケティング事業をけん引役に、引き続き増収増益が予想されている。

同社は中期的に目指す方向性を明示した「中期経営方針」のコンセプトとして「利益倍増」を掲げている。その手段として「高収益事業の構成比アップ」と「広告に次ぐ事業の柱」を掲げており、注力する分野として「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」の3分野を挙げている。いずれもまだ端緒にあり、今後の成長ポテンシャルが大きいことから、現在の高成長・高収益が当面続くものと期待されよう。

■Check Point
・トップシェアのFacebook向け広告がスマホ向け広告増収に寄与
・ゲームはリスク抑制で収益拡大、マンガは版権ビジネス化模索
・モバイル・ソーシャル・グローバルの成長継続に期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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