セプテーニHD Research Memo(9):高利益のモバイル・ソーシャル・グローバルの成長継続に期待
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(2)当面の業績見通し
(a)2014年9月期の第2四半期累計業績
2014年9月期の第2四半期累計(2013年10月〜2014年3月)の連結業績は、売上高26,779百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1,293百万円(同67.9%増)、経常利益1,380百万円(同56.8%増)、当期利益789百万円(同7.1%増)となった。第2四半期は四半期ベースの売上高で過去最高を更新したほか、利益面でも計画比で上振れて着地した。第1四半期からの好調な収益状況が第2四半期に入っても持続していると言えよう。
第2四半期の好決算のけん引役は、ネットマーケティング事業だった。スマホ向け、ソーシャル向け、及び海外向け、の注力3分野がいずれも好調に推移した結果である。特にスマホ向けについては、同社の中核事業と表現できるほどの業容に成長してきた。また、ソーシャルではFacebook向けが順調に成長しているほか、Twitter向け取扱高が急増中だ。メディアコンテンツ事業は依然として先行投資段階にあるため営業損失を計上しているが、第2四半期累計の営業損失額は、前年同期比で約半減した。
(b)2014年9月期の通期業績の考え方
セプテーニ・ホールディングス<4293>は通期予想を開示しておらず、直近の1四半期についてのみ業績予想を開示している。すなわち、レポート執筆時点では、2014年9月期の第3四半期累計の業績予想だけが開示されている。
会社側は第3四半期累計の業績予想として、売上高40,279百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益1,643百万円(同50.2%増)、経常利益1,740百万円(同42.3増)、当期利益1,009百万円(同10.8%増)を見込んでいる。第3四半期は例年、新入社員の人件費増加などの季節要因から、特に利益が圧迫される傾向にある。第3四半期のみでは、売上高は13,500百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は350百万円(同8.2%増)となり、売上高の増収率に比べて、営業利益の増益率が低く設定されていることがわかる。2014年4月の新入社員数は99名と1年前に比べて14名増加しているほか、メディアコンテンツ事業での先行投資によって同事業の赤字幅拡大も想定している。これらの要素により、慎重な営業利益見通しになっているものと見られる。
基本的な事業環境や収益構造という点で、第3四半期は第2四半期までとは大きな変化は無いと考えられる。むしろ、消費増税後の落ち込みが予想より小さく、景気回復や企業業績回復への自信度が高まってきており、広告代理店としての同社には追い風が吹いている状況と言って良かろう。ネットマーケティング事業で不安要素が少ない一方、メディアコンテンツ事業の先行投資をどこまで拡大するのかで、同社の利益水準が変わってくると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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(2)当面の業績見通し
(a)2014年9月期の第2四半期累計業績
2014年9月期の第2四半期累計(2013年10月〜2014年3月)の連結業績は、売上高26,779百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1,293百万円(同67.9%増)、経常利益1,380百万円(同56.8%増)、当期利益789百万円(同7.1%増)となった。第2四半期は四半期ベースの売上高で過去最高を更新したほか、利益面でも計画比で上振れて着地した。第1四半期からの好調な収益状況が第2四半期に入っても持続していると言えよう。
第2四半期の好決算のけん引役は、ネットマーケティング事業だった。スマホ向け、ソーシャル向け、及び海外向け、の注力3分野がいずれも好調に推移した結果である。特にスマホ向けについては、同社の中核事業と表現できるほどの業容に成長してきた。また、ソーシャルではFacebook向けが順調に成長しているほか、Twitter向け取扱高が急増中だ。メディアコンテンツ事業は依然として先行投資段階にあるため営業損失を計上しているが、第2四半期累計の営業損失額は、前年同期比で約半減した。
(b)2014年9月期の通期業績の考え方
セプテーニ・ホールディングス<4293>は通期予想を開示しておらず、直近の1四半期についてのみ業績予想を開示している。すなわち、レポート執筆時点では、2014年9月期の第3四半期累計の業績予想だけが開示されている。
会社側は第3四半期累計の業績予想として、売上高40,279百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益1,643百万円(同50.2%増)、経常利益1,740百万円(同42.3増)、当期利益1,009百万円(同10.8%増)を見込んでいる。第3四半期は例年、新入社員の人件費増加などの季節要因から、特に利益が圧迫される傾向にある。第3四半期のみでは、売上高は13,500百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は350百万円(同8.2%増)となり、売上高の増収率に比べて、営業利益の増益率が低く設定されていることがわかる。2014年4月の新入社員数は99名と1年前に比べて14名増加しているほか、メディアコンテンツ事業での先行投資によって同事業の赤字幅拡大も想定している。これらの要素により、慎重な営業利益見通しになっているものと見られる。
基本的な事業環境や収益構造という点で、第3四半期は第2四半期までとは大きな変化は無いと考えられる。むしろ、消費増税後の落ち込みが予想より小さく、景気回復や企業業績回復への自信度が高まってきており、広告代理店としての同社には追い風が吹いている状況と言って良かろう。ネットマーケティング事業で不安要素が少ない一方、メディアコンテンツ事業の先行投資をどこまで拡大するのかで、同社の利益水準が変わってくると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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