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アデランス Research Memo(19):2015年2月期の配当金は1株当たり5円増の15円を予定

注目トピックス 日本株

■株主還元

○配当による株主還元が基本

アデランス<8170>は配当による株主還元を基本としており、配当額は、安定的利益還元の見地と、将来の持続的な成長のための投資、内部留保水準などを総合的に勘案して決定するというスタンスを採用している。2014年2月期は当期純利益が前期比30%近い増益となったものの、上記の観点から判断した結果、前期比据え置きの1株当たり10円の配当を行った。

○2015年2月期は5円増配予定。株主重視の姿勢が読み取れる

2015年2月期に関しては、現在の業績予想を前提として1株当たり配当を15円に引き上げる計画を公表している。配当性向が低いように見えるが、同社は過去の累損のため、税効果を得ているため、当期純利益がかさ上げされている。また、海外投資など次代の成長のための投融資向けに内部留保を高めることが必要な時期でもある。こうした事情を考えれば、同社の株主重視の姿勢は十分に高いものと評価できよう。

○中期的に配当余力は着実に増大するとみる

同社は2015年2月期を始まりとする3ヵ年中期経営計画を策定したが、その中では、3年間の累計EBITDAが26,300百万円と計画されているのに対して、同期間の設備投資額は10,000百万円程度となる計画となっている。同社は過去の繰越損失もあって今中計期間の法人税負担はほぼゼロとなる見通しである。したがって、累計EBITDAと累計投資額の差はほぼフリー・キャッシュフローに等しくなり、中期的には、同社の配当余力はそれだけ大きいと計算することが可能だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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