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村田製作所<6981>：11685円（前日比-70円）
上値の重い展開。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の710億円から890億円、前年同期比32％増益の水準にまで引き上げている。業績上振れ期待は高かったものの、市場コンセンサスの820億円を上回るレベルまでの上方修正となっている格好。上半期決算時には通期予想も上方修正される可能性が高いとみられている。ただ、株価の反応は想定以上に弱い状況に。株価水準の割高感が強い中、受注のピークアウトも近いとみられており、コンセンサスを上回る決算とはいえ、目先の出尽くし感が先行する動きとなっている。

IHI<7013>：505円（同-32円）
さえない。前日に上半期の業績修正を発表、経常利益は323億円となり、従来予想の240億円を上回った。先の観測報道値である290億円前後も上回る格好に。ただ、営業利益は289億円と従来の290億円をやや下回る形に。売上高も先の観測報道値6700億円前後を下回る6161億円にとどまったようだ。本業ベースでの上振れも期待されていたと見られ、失望感へとつながる格好のようだ。航空部門の利益寄与に対する過度な期待の後退にもつながる。

フジクラ<5803>：444円（同-40円）
急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は106億円で前年同期比23％増益、従来予想の100億円をやや上振れる着地となった。通期予想は230億円、前期比13％増益を据え置いている。上半期の上振れは想定線、NOK<7240>が通期上方修正を発表していただけに、やや期待はずれといった見方にも。また、大和では、株主還元への期待はやや後退といった指摘も。そのほか、中国における子会社が、中国の検察当局から贈賄事件の嫌疑により起訴されたと伝わっていることなども警戒材料視される。

三井造船<7003>：222円（同-7円）
大幅反落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は50億円から86億円、一転して前年同期比増益に転じたようだ。ただ、受注工事損失引当金の戻し益などは市場想定の範囲内であり、通期予想の据え置きをマイナス視する動きが優勢になっている。船舶海洋事業、機械事業などは想定通りの上方修正となったが、エンジニアリング事業が予想外の下方修正となる形に。

古河電工<5801>：178円（同-9円）
大幅続落。クレディ・スイス（CS）では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も230円から170円に引き下げている。軽自動車向けワイヤーハーネスの需要低迷リスクが大きく、通期会社計画は下方修正される可能性が高いと考えているようだ。ワイヤーハーネス事業の約半分は軽自動車向けと推定、軽自動車の落ち込み影響は大きいと指摘している。

フリークアウト<6094>：3595円（同-335円）
続落。2014年9月期決算を発表している。営業利益は前期比24.7％減の1.91億円で、従来予想の1.36億円を上回る着地となった。売上高が計画どおりに進捗した一方、販管費が想定よりも抑制されたことが要因。また、2015年9月期の営業利益見通しは前期比約2.1倍の4.00億円としている。四季報予想の2015年9月期営業利益は5.00億円と見込まれており、発表を受けて売り優勢の展開となっている。

鉱研工業<6297>：870円（同+5円）
続伸。上期（4-9月）決算と通期業績予想の上方修正を発表している。上期の営業利益は前年同期比4.3％増の3.02億円と、従来予想の2.10億円を上回って着地した。また、2015年3月期の通期営業利益見通しは従来予想の3.39億円から4.30億円に引き上げた。ボーリング機器、工事施工ともに売上高が増加したという。

菊池製作所<3444>：6300円（同+300円）
続伸。福島県が実施する「災害対応ロボット産業集積支援事業」に採択された3つの研究テーマについて、事業総額が確定し交付決定が通知されたと発表している。研究テーマは「災害対応4腕式極限作業ロボットの開発」「災害対応避難者アシストロボットの技術開発」「災害対応完全自律有線給電型重量級ヘリコプタの研究開発」の3つで、交付決定補助金額は合計で約3億円。発表を受けて買い先行の展開となっている。



＜KO＞