明豊ファシリ Research Memo(3):専門家を社内に配置し、適正な基本計画づくりやコスト管理・査定を実施
[15/01/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
(2)コンストラクション・マネジメントの特徴
CM方式の最大のメリットは、一般的な一括請負方式と比較して、発注プロセスと工事項目別コストを発注者(施主)と可視化された中で共有し、複数の選択肢の中から顧客が納得する最適な方法を選択、実行できることにある。また、同時に工事代金の総額に関して、一括請負方式と比較して圧縮できる効果も期待できる。一括請負方式では、発注者(施主)と受注者(施工者)との間で専門性や情報力などの面で格差があること、また、国内では建設工事をゼネコン等が元請けで受注し、下請け業者に再発注することが一般的であり、その構造も多層化しているため、結果的に工事コストが過大となってしまうケースが多い。
「明豊のCM方式」では基本計画や、建築、電気・空調・情報通信・AV機器などの設備工事に至るまであらゆる分野で専門家を社内に配置し、適正な基本計画づくりやコスト管理・査定を行っている。過大に見積もられた部分があれば元請け業者に指摘し改善させる、あるいは分離発注を行って直接施工業者へ発注することで、余剰なコストを圧縮している。
なお、昨今の建設業界では職人不足による人件費増、工期の長期化などよって、当初構想段階の建築予算が上回る傾向にあるが、明豊ファシリティワークス<1717>では設計、調達、工事といったプロジェクトのすべての段階において、過去から蓄積した独自のデータベースや直近の実勢価格データを参考にしながら査定を行い、また自社で保有する建設技術など活用できるものがあれば採り入れながら、コストミニマムを実現している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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