インフォクリエ Research Memo(1):システム開発から運用までの情報サービスを提供
[20/01/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
1. ITソリューション事業とITサービス事業の2領域
インフォメーションクリエーティブ<4769>の事業領域は、ソフトウェア開発から、インフラ設計構築、運用支援までのトータルソリューションを提供するITソリューション事業と、自社パッケージソフトの開発・提供と運用を行うITサービス事業の2つに大別される。ITソリューション事業の提供先エンドユーザーは、製造、金融・証券・保険、情報・通信・メディアなど広範囲の業種にわたる。ITサービス事業としては、チケット業界向けのパッケージ展開と、2017年9月期には訪日外国人用スマートフォン向けコミュニケーションアプリ『LocoBee(ロコビー)』をリリースした。
2. 2019年9月期連結決算
2019年11月8日、同社は2019年9月期の連結決算発表を行った。売上高は8,355百万円(前期比7.1%増)、営業利益は497百万円(同9.2%増)、経常利益は550百万円(同10.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は376百万円(同9.1%増)であった。各指標値とも当初の業績予想を上回り、売上高は前期実績を超え過去最高値を更新した。売上高では、ITソリューション事業での受託業務が堅調で増収となった。特に、官公庁・自治体、金融・証券・保険などの顧客分野での伸長が業績拡大に貢献した。一方、ITサービス事業については、チケットサービスの一部顧客契約が終了したことなどで、前期比でやや減収となった。利益面では、主にITソリューション事業の増収効果により、人件費や研究開発費など先行投資の販管費の増加を吸収し、営業利益その他の利益各指標は大幅増益となった。
2020年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.2%増の8,787百万円、営業利益が同6.0%増の526百万円、経常利益が同4.4%増の575百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.8%増の402百万円である。主力のITソリューション事業の順調な伸長とともに、ITサービス事業の拡大を見込んでいる。
3. 新中期経営計画
同社は2020年9月期からの新中期経営計画を発表した。既存事業が堅実性を求められるのに対して、新規事業はスピード経営など発想の転換が必要であり、マネジメント体制の変更を含め、今後は「挑戦的」な組織・人事体制で新規事業を推進していくという同社の意気込みを感じさせる計画であると弊社では考える。具体的な施策については今後明らかにされていくものと考えるが、良好な財務状況・豊富な資金をベースに、アライアンス・M&Aなどを積極的に推進していくものと見ている。
■Key Points
・安定的な業務受託のITソリューション事業と挑戦型で自主開発のITサービス事業の2本柱
・2019年9月期はITソリューション事業が堅調で増収増益
・新経営体制で新中期経営計画を推進。新技術領域・新規事業創出に挑戦
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
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1. ITソリューション事業とITサービス事業の2領域
インフォメーションクリエーティブ<4769>の事業領域は、ソフトウェア開発から、インフラ設計構築、運用支援までのトータルソリューションを提供するITソリューション事業と、自社パッケージソフトの開発・提供と運用を行うITサービス事業の2つに大別される。ITソリューション事業の提供先エンドユーザーは、製造、金融・証券・保険、情報・通信・メディアなど広範囲の業種にわたる。ITサービス事業としては、チケット業界向けのパッケージ展開と、2017年9月期には訪日外国人用スマートフォン向けコミュニケーションアプリ『LocoBee(ロコビー)』をリリースした。
2. 2019年9月期連結決算
2019年11月8日、同社は2019年9月期の連結決算発表を行った。売上高は8,355百万円(前期比7.1%増)、営業利益は497百万円(同9.2%増)、経常利益は550百万円(同10.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は376百万円(同9.1%増)であった。各指標値とも当初の業績予想を上回り、売上高は前期実績を超え過去最高値を更新した。売上高では、ITソリューション事業での受託業務が堅調で増収となった。特に、官公庁・自治体、金融・証券・保険などの顧客分野での伸長が業績拡大に貢献した。一方、ITサービス事業については、チケットサービスの一部顧客契約が終了したことなどで、前期比でやや減収となった。利益面では、主にITソリューション事業の増収効果により、人件費や研究開発費など先行投資の販管費の増加を吸収し、営業利益その他の利益各指標は大幅増益となった。
2020年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.2%増の8,787百万円、営業利益が同6.0%増の526百万円、経常利益が同4.4%増の575百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.8%増の402百万円である。主力のITソリューション事業の順調な伸長とともに、ITサービス事業の拡大を見込んでいる。
3. 新中期経営計画
同社は2020年9月期からの新中期経営計画を発表した。既存事業が堅実性を求められるのに対して、新規事業はスピード経営など発想の転換が必要であり、マネジメント体制の変更を含め、今後は「挑戦的」な組織・人事体制で新規事業を推進していくという同社の意気込みを感じさせる計画であると弊社では考える。具体的な施策については今後明らかにされていくものと考えるが、良好な財務状況・豊富な資金をベースに、アライアンス・M&Aなどを積極的に推進していくものと見ている。
■Key Points
・安定的な業務受託のITソリューション事業と挑戦型で自主開発のITサービス事業の2本柱
・2019年9月期はITソリューション事業が堅調で増収増益
・新経営体制で新中期経営計画を推進。新技術領域・新規事業創出に挑戦
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
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