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レカム Research Memo(1):2022年9月期第2四半期の当期利益の進捗率は約8割

注目トピックス 日本株
■要約

レカム<3323>はオフィスや工場、その他施設等に対する様々なソリューションビジネスを展開している。国内においては、情報通信に関するカーボンニュートラルソリューション、コストダウンソリューション、サイバーセキュリティソリューションを実施している。海外においては、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドにおいて、LED照明、業務用エアコン等やサービスを通じてCO2排出量を抑制するカーボンニュートラルソリューションや物価高騰対策として電気代等の経費削減を実現するコストダウンソリューションを行っている。また、新型コロナウイルス等の感染対策や脱臭等のソリューション提案を実施している。このほか、業務プロセスの自動化やBPOサービスにより、DX支援サービスやコストダウンソリューションを提供する。

同社の事業セグメントは、2021年11月に策定した中期経営計画にて事業ドメインを見直し、国内事業を集約したことから、従来の「ITソリューション事業」「エネルギーソリューション事業」を「国内ソリューション事業」へ事業セグメントを変更している。これに伴って「海外法人事業」を「海外ソリューション事業」へ名称変更、「BPR事業」を合わせて事業セグメントを3セグメントとした。

1. 2022年9月期第2四半期決算の業績概要
2022年9月期第2四半期(2021年10月〜2022年3月)業績は、売上収益が前年同期比20.2%増の4,181百万円、営業利益は同12.5%増の224百万円、税引前利益は同36.8%増の254百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同211.7%増の202百万円だった。売上高は3四半期ぶりに20%を超える増収だったほか、営業利益、税引前利益、四半期利益の各段階利益においては、前期の通期業績(2021年9月期)の数値を上回り、四半期純利益の通期計画に対する進捗率は77.8%だった。

2. 2022年9月期通期業績予想
2022年9月期の業績予想は、売上収益が9,600百万円(前期比44.8%増)、営業利益は480百万円(同127.9%増)、税引前利益は450百万円(同192.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は260百万円(前期は316百万円の赤字)を見込んでおり期初計画は据え置いている。

3. 中期経営計画(2022年9月期〜2024年9月期)
同社は、今期より新たな中期経営計画(2022年9月期〜2024年9月期)を策定している。新中期経営計画の基本戦略では時代に合った最先端の商材やサービスを、同社の強みのダイレクトマーケティング力で、全世界の顧客にソリューション提案する「グローバル専門商社構想の加速化」を掲げている。グローバル専門商社構想では、事業展開を4つのステージに分け、「Stage1」=現地日系企業へのLED照明販売、「Stage2」=既存顧客企業へのワンストップ・ソリューションの提供、「Stage3」=ローカル企業向けにワンストップ・ソリューションを展開、「Stage4」=各国のニーズに対応した新たな事業の開発&展開としている。各国の事業会社が4つのステージを推進し、最終的には各国でその国にとって、なくてはならない企業を目指す。

■Key Points
・海外ソリューション事業は、ローカル企業のM&Aにより売上は約3倍
・通期計画に対する第2四半期の当期利益の進捗率は約8割
・マレーシアSin Lian Wah Lighting(以下、SLW)が大きく売上に寄与
・グローバル専門商社構想の加速化
・自社ブランドLED照明「RENTIA」開発等カーボンソリューション商材に注力

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)




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