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フォーバル Research Memo(4):フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループが柱(2)

注目トピックス 日本株
*12:44JST フォーバル Research Memo(4):フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループが柱(2)
■事業概要

3. “中小・小規模企業DXアドバイザー”としての第三者認定の取得
フォーバル<8275>はこれまで、中小・小規模企業の経営及び情報化の支援を積み重ねてきており、顧客企業の満足度の高さからその支援の質には定評があった。2021年に入り、複数の第三者認証を取得し、名実ともに“中小・小規模企業向けのDXアドバイザーの第一人者”となっている。2021年3月に、経済産業省による「DX認定制度 認定事業者」に認定された。DX認定制度とは、ビジョンの策定や戦略・体制の整備などを既に行い、DX推進の準備が整っている(DX-Ready)事業者を経済産業省が認定するものであり、国が策定した指針(情報処理システムの運用及び管理に関する指針。2020年5月告示)を踏まえ、優良な取り組みを行う事業者を、申請に基づいて認定している。

また、同社は「DXマーク認証制度」における認証支援事業者として活動を開始している。「DXマーク認証制度」は、DXを積極的に推進する企業を(一社)中小企業個人情報セキュリティー推進協会が認証するもの。同社は「DXマーク」を取得したい中小・小規模企業に対して、自社のDXアドバイザーを介して支援を行う。本格的に受付を開始してから間もないが500社近くの中小・小規模企業から認証取得のアドバイスを依頼されており(既に400社以上が認定取得)、“中小・小規模企業DXアドバイザー”としての活躍のフィールドは益々拡大している。

4. フォーバルテレコムビジネスグループ
フォーバルテレコム<9445>を中心にVoIP(高速ブロードバンド回線を利用した電話やインターネット接続サービス)・FMC(サービス名「どこでもホン」)などのオリジナルな通信サービス、インターネット関連サービス、普通印刷及び保険サービスなどを提供する。また、一括請求する「ワンビリングサービス」を通じて企業のコスト削減や事業効率向上を支援している。直近では、光回線サービスやISPの拡大ペースが落ち着き、新電力サービスが伸びている。2024年3月期第2四半期の業績は、売上高は11,148百万円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益は507百万円(前年同期比933.0%増)となり、前年上半期に新電力サービスの仕入価格上昇の影響でセグメント利益が低下したがそれ以降は、仕入れ価格上昇を価格に反映させる契約改定により収益性が大幅に回復した。

5. 総合環境コンサルティングビジネスグループ
アップルツリー(2013年12月に子会社化)がスマートグリッド設備機器の商社事業(太陽光システム、オール電化、蓄電池、HEMS)と太陽光発電システム(住宅用、産業用)の設計、施工、販売事業を主に行ってきた。太陽光発電システムに関しては、再生可能エネルギー特別措置法改正(FIT法改正、2017年4月)の影響を受け、販売は停滞期に入ったが、直近では自家発電用途の産業用太陽光発電システムが復調の兆しをみせる。それ以外にもLED照明や蓄電池、住宅用太陽光発電システムなどの環境商品・サービスの拡販を積極化し、事業構造の転換が安定化してきた。LED事業については、国内生産で高品質なLEDを提供する工場を持つ。2024年3月期第2四半期の業績は、売上高は2,705百万円(前年同期比63.0%増)、セグメント利益は63百万円(前年同期はセグメント損失53百万円)と、黒字転換を達成した。

6. その他の事業グループ(人材・教育分野)
人材・教育分野の強化のため、通信教育事業、書籍の出版・販売事業を手掛けるアイテック(2013年10月に子会社化)と、IT分野のエンジニア及び管理者の育成、東南アジアにおける現地幹部候補・留学生の人材紹介・派遣などの事業を行う(株)クリエーティブソリューションズが合併し、新会社としてアイテックが2018年4月に発足した。旧アイテックは情報処理技術者や個人情報保護士の養成を得意とし、eラーニングでのサービス提供ができる強みがあり、クリエーティブソリューションズは大手通信会社などを顧客に持ち、安定した需要が特長である。2020年7月には、システム企画・設計を得意とするカエルネットワークス(現 フォーバルカエルワーク)がフォーバルの完全子会社となった。人材教育事業、IT人材の派遣やシステム企画・開発事業ともに業績は順調である。2024年3月期第2四半期の業績は、売上高は1,210百万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は194 百万円(同14.8%増)と、成長性・収益性ともに高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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