9日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、中国本土の追加緩和への期待などで
[15/01/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
9日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比84.42ポイント高(+0.35%)の23919.95ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が57.49ポイント高(+0.48%)の12081.24ポイントと揃って3日続伸した。売買代金は1244億400万香港ドル(8日は1019億3900万香港ドル)。
引けにかけて上げ幅を削る展開。高く推移していた本土株が終盤に入ってマイナスに転じるなか、香港の各指数も上値が重くなった。特段の悪材料は見受けられないものの、上海総合指数は節目の3400ポイントを達成したため、いったん利益を確定する動きが優勢となっている。香港では昨夜の海外株高が追い風となった。
なお、寄り付き直後に公表された12月の中国物価統計は、生産者物価指数(PPI)がマイナス3.3%(予想はマイナス3.1%)、消費者物価指数(CPI)はプラス1.5%(同1.5%)という結果。物価の低下傾向を受けて、市場では「景気安定に向けて、当局は近く追加の金融緩和に踏み切る」との見方も浮上した。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が5.3%高、香港航空大手の国泰航空(293/HK)が2.9%高と上げが目立った。中国聯通については、モルガン・スタンレーが最新リポートで、投資判断を引き上げたことが刺激材料。国泰航空に関しては、原油安にひとまず歯止めがかかったことで、燃油ヘッジに絡む損失が縮小するとの見方が広がった。
医薬関連の銘柄もしっかり。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が7.6%高、心臓・脳血管薬で国内最大手の四環医薬HD集団(460/HK)が4.9%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が3.8%高、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が4.0%高で引けた。
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