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富士通、マーケティング領域でのAI活用を加速するマーケティングAIコンテナの機能を強化

TOKYO, May 8, 2017 - (JCN Newswire) - 当社は、このたび、マーケティング領域でのAI活用を加速するビッグデータ分析基盤マーケティングAIコンテナ(以下、マーケティングAIコンテナ)の機能を強化しました。

マーケティングAIコンテナは、お客様のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(注1)」で展開している当社デジタルマーケティング体系「FUJITSU Digital Marketing Platform CX360」のデータ統合基盤「eXperience Data Platform(XDP)(注2)」の構成要素の一つであり、データキュレーションサービスのノウハウを結集した高度な分析環境を、お客様のニーズに合わせて柔軟な形態で提供するサービスです。サービス導入前にお客様向けのデータキュレーションサービスを実施することで、お客様専用の高度分析ロジックを先に構築し、組み込んだ状態での提供も可能です。今回、新たにデータサイエンティストによる分析環境のサポートやDocker(注3)で仮想化されるコンテナの機能強化を行いました。

マーケティングAIコンテナは、関西電力株式会社(本店:大阪市、取締役社長:岩根茂樹、以下、関西電力)様の提供する、電気料金などの確認や暮らしに役立つコンテンツを配信するWebサイト「はぴeみる電」の生活リズムお知らせサービスである「はぴeまもるくん」の生活リズム推定ロジック分析基盤に採用され、推定ロジックの学習・構築・更新・実行など、高度な分析ロジックを活用する上で必要なすべての機能を、ワンストップで実現しています。

当社は、今後も企業や業界の枠を超えて人・物やインフラをつなぐことを支援し、お客様の新たな価値創造と競争力強化に貢献していきます。

背景

近年、マーケティングに代表されるビジネスの場面で機械学習やディープラーニング(深層学習)といったAIを活用する高度分析へのニーズが高まっています。それに伴い、企業内で”データサイエンティストを育成する ”ことや、データサイエンティストが使用する”分析環境を整備したい”といった要望が多く聞かれるようになってきました。

しかし、サービスプロバイダーが提供する汎用的な分析環境では、個社ごとに蓄積されているデータの違いや様々な分析ニーズに対して”十分に対応できない”、”カスタマイズすると高価になる”という課題がありました。

当社は、この課題を解決するため、ビッグデータ分析基盤マーケティングAIコンテナを提供します。

マーケティングAIコンテナの概要

マーケティングAIコンテナは、2012年にデータキュレーションサービスを提供開始してからの、個社ごとのデータ活用目的に応じた200以上の高度分析プロジェクトの実績を元に、分析ノウハウ・知識を集約して強化を続けてきたビッグデータ分析に最適な分析環境です。高度分析ロジックを活用する上で必要なすべての機能をワンストップで提供します。

マーケティングAIコンテナは、データキュレーションサービスでお客様向けに作成した高度分析ロジックをそのまま実行することができるため、PoC(注4)・仮説検証の結果を最小限の導入コストでビジネスに活用していくことができます。

機能強化のポイント

1.分析の専門家であるデータサイエンティストが分析環境を全面サポート
データサイエンティストが分析プロジェクトで活用実績のある環境をお客様に提供し、提供後もデータサイエンティストがサポートします。

2.最新の分析用オープンソースソフトウェア(OSS)も当社がサポート
Python(注5)やPythonに含まれる700以上の分析用パッケージを含め、日々進化している分析用OSSを当社がサポート(注6)します。

3.基盤の共通化による運用コスト削減
Dockerで仮想化されるコンテナや、Dockerfile(注7)によりノウハウを一元管理することで、ノウハウの維持や継承するためのコストを削減できます。また、Dockerfileから生成する分析環境はどこでも同じ構成になるため、キュレーターが設計した分析環境をそのまま利用できます。

生活リズムお知らせサービスについて

生活リズムお知らせサービス「はぴeまもるくん」は、関西電力様とご契約いただいているお客様(以下、契約者)に、離れて暮らすそのご家族など(以下、利用者)の電気使用状況から日々の生活リズムを確認し、異変などをお伝えするサービスです。

関西電力様の取り纏めの元、弊社データキュレーションサービスにより分析し構築した電気使用量の変化を用いた生活リズム推定ロジックにより、個々の利用者において、使用量が一定割合変化した際や、利用者ごとに確認した生活リズムが普段と異なる際に、利用者と契約者の双方に通知を行います。(生活リズム推定ロジックは特許出願中)

今後について

マーケティングAIコンテナは、Dockerが使える環境ならどこでも同じ環境を構築できるため、SaaS形式での提供はもちろん、お客様のデータセンターやオンプレ・パブリッククラウド環境に分析基盤を構築することもできます。さらに、構築時間を従来比10分の1に短縮でき、“データ分析・活用を始めたい”、“小規模スタートで将来にわたり柔軟に拡張したい”というニーズに応えます。

この技術を応用して、当社は、「eXperience Data Platform(XDP)」や情報システム基盤への実装を進めていきます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/05/8-2.html

注釈
注1 MetaArc:クラウド、モバイル、アナリティクス、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
注2 eXperience Data Platform(XDP):お客様ごとに最適なコンポーネントを構成し、段階的に導入することが可能なデジタルマーケティングソリューション。マーケティングAIコンテナの他、ユニバーサルデータハブなどのコンポーネントにより構成される。顧客のオンラインデータ・業務データの統合および連携を容易にし、統合されたデータの可視化だけでなく顧客理解や業務分析を可能にする仕組みを提供することで、顧客へのリアルタイムで最適なアプローチの実現を支援。
注3 Docker:仮想化技術の1つ。フリーソフトウェアのため、誰でも無償で利用することが可能。仮想化するために必要な構成内容をDockerfileに記述したものを、オンプレや各種クラウドサービス上で実行すると、手元の環境と同じものを作成することが容易なことがメリット。
注4 PoC:Proof of Conceptの略。新しい技術や概念が実現可能であるか、実証を行う取り組み。
注5 Python:プログラミング言語の1つ。フリーソフトウェアのため、誰でも無償で利用することが可能。汎用的で学びやすい言語であること、データ加工、可視化、モデリングといった一連の分析プロセスが1つのツールで実現できること、様々なアプリケーションとの親和性が高いことがメリット。近年、分析ツールとしてPythonを使用するデータサイエンティストが増加。
注6 分析用OSSを富士通でサポート:DockerとDockerコンテナ全般、さらに、Dockerコンテナ上で動作するAnacondaとAnacondaで追加可能なOSSパッケージすべてをサポート。
注7 Dockerfile:分析環境の構成を記述したもので、記述した通りに分析環境を構築できるため、構築手順のためのドキュメント作成と共有のためのコスト削減が可能。

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。


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