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2012年7月17日

富士ゼロックス株式会社

治験情報と進捗を管理するソリューション提供で
病院における治験業務の効率化を支援

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(東京都港区、代表取締役社長：山本 忠人)は、医薬品開発の過程で薬事法上の承認を得るために病院で行われる治験業務を効率化するための文書管理ソリューションを提供開始しました。今後、治験を行う病院や、複数の病院が連携して治験を実施する治験ネットワーク向けに提案してまいります。

■治験文書管理ソリューションの概要
本ソリューションは、治験業務で発生する書式、資料、台帳、証票などさまざまな文書を症例ごとに効率的に管理し、その進捗を視覚的に確認できる仕組みを提供するもので、電子や紙のさまざまな記録を適切に一元管理できる当社のソフトウェア「Apeos PEMaster」がベースとなっています。

まず、ある治験実施計画に関する基本情報を登録すると、その情報がQRコードで埋め込まれたフェイスシートが自動的に生成されます。そのフェイスシートを利用して文書をファクスやスキャナーで読み込ませるだけで、それらの資料は所定のフォルダーに格納することができるので、治験の各プロセスで作成する計画書、結果報告などの文書や、治験同意書、治験依頼書、治験安全情報報告書などのエビデンスを簡易な操作でシステムに正しく登録し、閲覧することができます。

さらに、そのフェイスシート上のQRコードの情報や、手書きで記入された被験者コードや治験薬投与開始/終了などの日付情報なども、文書登録と同時にシステム上の台帳に自動登録され、登録した文書と紐づけされます。その台帳を確認することで、治験審査委員会(IRB)開催に向けて必要な文書やエビデンスが揃っているかどうかなど、業務全体の進捗や文書の抜け漏れを確認することができます。

このように、治験業務の文書管理全般を効率化することによって、医師やスタッフの付帯業務軽減と本業への集中を促します。

■治験ネットワークへも対応
治験文書管理ソリューションは、複数の病院が連携して治験業務を実施する治験ネットワークにも対応します。中央事務局への窓口機能一元化、書類や手続きの統一化、複数の病院間での情報共有、症例ごとや施設ごとでの進捗管理など、ニーズに合わせて、ネットワーク構築や文書管理システムの構築を行い、治験業務を効率的に遂行できるよう支援します。

本ソリューションは、小児医薬に特化した治験を行う「小児治験ネットワーク*」で採用されました。6月から稼働し、中央事務局を中心に治験文書管理の仕組みが整いつつあります。

*日本小児総合医療施設協議会加盟施設により2010年11月に設立され、その後、厚生労働省の治験基盤整備事業の公的助成を得て体制整備。中央事務局は独立行政法人国立成育医療研究センター

本ソリューションは、7月18日〜20日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2012」にて出展予定です。
このように、当社は医療機関の情報共有やコミュニケーションを支援することで、医薬開発のスピードアップと質の向上に貢献してまいります。そして、従来から提供している病院向けの診療記録統合管理ソリューションや製薬企業向けドキュメントサービスなど、当社の強みであるドキュメントの技術やノウハウを軸に、医療の安全と質向上に貢献するソリューション、サービスを提供して参ります。