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PD-1強陽性進行非小細胞肺癌に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ(R))の一次治療の早期承認の要望書を提出

日本肺癌学会は平成2016年10月25日、日本肺がん患者連絡会(全国の肺がん患者会6団体の連絡会)と連名にて「PD-1強陽性進行非小細胞肺癌に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ(R))の一次治療の早期承認」に関し塩崎 恭久厚生労働大臣に要望書を提出しました。

 特定非営利活動法人 日本肺癌学会(https://www.haigan.gr.jp/)は日本肺がん患者連絡会(全国の肺がん患者会6団体の連絡会)と連名にて、表題要望を塩崎 恭久 厚生労働大臣に提出しましたことをお知らせ申し上げます。

 ペムブロリズマブ(MSD株式会社)は、活性化T細胞上のPD-1に結合することにより抗腫瘍免疫を増強するいわゆる免疫チェックポイント阻害剤であり、2016年2月に二次治療以降のPD-L1陽性(1%≤)非小細胞肺癌患者に対して標準治療ドセタキセルに対する優越性を示したKEYNOTE-010試験のデータによって承認申請がされ現在審査中であります。

 最近、欧州臨床腫瘍学会 (2016.10.7-11コペンハーゲンで開催)において、進行非小細胞肺癌患者(EGFR/ALK陽性患者を除く)の一次治療を対象とした国際共同第III相臨床試験KEYNOTE-024試験において主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)、副次的評価項目である全生存期間(OS)の良好な成績が報告されました。

 この結果をうけ世界的に用いられている肺癌の診療ガイドラインであるNCCNガイドラインversion 1.2017(2016.10.14発行)は早くもPD-L1強陽性、EGFR/ALK陰性非小細胞癌の一次治療ではペムブロリズマブのみがcategory 1として推奨しています。

 このような背景により、切除不能なPD-1強陽性進行非小細胞肺癌に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ(R))の一次治療適応の一刻も早い承認を目的に要望書を提出致しました。

日本肺がん患者連絡会*

北海道肺がん患者と家族の会 代表 野村 玲子
秋田肺がんネットワーク「あけびの会」代表 藤井 婦美子
特定非営利活動法人肺がん患者の会ワンステップ 代表 長谷川 一男
マスカットクラブ 代表代行 伊藤 重一
三重 肺がん患者の会 代表 大西 幸次
神戸肺がん患者会 肺ゆう会 代表 古川 宗
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