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suginomori brewery 2022年 グッドデザイン賞 受賞

長野県奈良井宿のマイクロブルワリーで1人の杜氏が日本酒を醸造

杉の森酒造の再生プロジェクトが2022年グッドデザイン賞を受賞。その他、醸造開始から1年間の実績についてご報告いたします。




長野県塩尻市奈良井の重要伝統的建造物群保存地区内で1793年に創業し、2012年より休眠状態にあった杉の森酒造株式会社は、株式会社Kiraku (本社:京都市東山区、代表取締役:サンドバーグ 弘 / 以下、Kiraku)により、日本一標高の高い蔵元「suginomori brewery(スギノモリ・ブルワリー)」として2021年10月より新日本酒naraiの醸造を再開、一般販売を2022年2月より開始しました。そのsuginomori brewery再生プロジェクトが、GOOD DESIGN AWARDの産業向け意識改善・マネジメント・取り組み部門にてグッドデザイン賞を受賞したことをお知らせします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-7f1ffcf02dc87137fa4a-0.jpg ]

■杉の森酒造再生プロジェクトについて – 持続可能な日本酒造りに向けた製造環境改善
長野県塩尻市の宿場町奈良井宿で1793年に創業、2012年に休眠した酒蔵、杉の森酒造の製造再開に向けたプロジェクト。元酒造兼住居であった古民家を、塩尻市と竹中工務店が協働で再生するプロジェクトの構成検討の中で、宿泊施設・レストラン・温浴施設などで施設を形成し、酒蔵は廃止される予定でしたが、事業アドバイザーで参画していたKirakuは、建物が酒造であった歴史背景や、日本酒という無形文化が地域の精神的支柱であったとの住民の声を受け、「酒造」は未来へ継承すべき資産だと考えました。また、日本酒業界の観点からは、年々酒蔵が減少していること、ワインに比べ単価が低いことや、酒造りの時期以外の働き手の仕事の不安定さなどの課題を改善すべく、これまで宿泊施設を中心に事業再生を行なってきたKirakuが清酒製造業未経験ながらも、製造免許を元蔵元 平野氏より受け継ぎ、製造再開に向け動き出したプロジェクトです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-de00d17c9122064c694f-1.jpg ]

酒造環境を改善する上で、多くの酒造が行う大人数・分業制の仕組みを見直し、杜氏1人が一貫して酒造りを行うことができる空間をデザインし、その結果、製造面積をこれまでの約3分の1、250平方メートル 程度までミニマム化したマイクロブルワリーが生まれました。これにより製造責任者である杜氏が全工程を監修できるようになり、小ロット生産ながらも高単価に見合った高品質・高付加価値な商品造りを実現させました。また、通常の酒蔵では冬場のみ醸造を行うことから、職が安定しないという課題もあったなか、スギノモリ・ブルワリーでは年中生産が可能な四季醸造方式(冷蔵室の新設)を取り入れました。

[画像3: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-bce5845e79b21b598916-2.jpg ]

ボトルデザインでは、通常の日本酒ラベルに見られる紙やシールを瓶に貼り付ける作業負担を見直し、ボトルへのダイレクト印刷に改善したことにより、出荷効率化を図りました。梱包・パッケージが環境に配慮し、過剰包装をせずにそのまま海外発送できるよう独自に設計した再生可能な段ボールを採用しております。

[画像4: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-0ebba3fbc470e35157b9-3.jpg ]

■グッドデザイン賞 審査委員の評価コメント
以下、グッドデザイン賞 審査委員の評価コメントです。
「もともとチームでやっていた日本酒製造を見直し、蔵人1人だけでも高品質高単価の日本酒に製造できる技術開発と、かつ、そこで作られた日本酒がおいしいと言う仕組みのデザイン。結果、作業スペースを省スペース化し、もともと酒蔵だった場所でレストランや大浴場も併設しているリノベーション。産業に好循環をつくり、結果、日本酒の価値も高めているので、他地域でも汎用できる素晴らしいモデルプロジェクトである。」
[画像5: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-ff6076e7dd682f04f7a3-4.jpg ]

■2021年10月醸造開始から、これまでの実績に関して
2021年10月より醸造を開始し、クラウドファンディングサイト「Makuake」では多くのサポーターの方々に応援購入をいただき、想定を上回る約300万円(約300人)の支援を受け、2022年2月10日よりEコマースを中心に一般販売を開始しました。国内では、地元長野を中心に全国の酒販店での販売、ラグジュアリーホテルやミシュラン星付きのレストランでのお取り扱いも開始しております。
また、海外進出も積極的に行なっており、現在(2022年10月)には、シンガポール、香港、台湾などのアジア圏を中心にお取り扱いが開始しております。9月末から10月頭にシンガポールで行われたF1 グランプリでは、スギノモリ・ブルワリーの蔵元 サンドバーグ弘が現地へ向かい講演も行いました。

■他 受賞実績に関して
醸造開始からわずかにもかかわらず、2022年5月に発表されたIWC(インターナショナルワインチャレンジ)のSAKE部門では、大会推奨賞を受賞、また、フランスで行われるKura Master(クラマスター)では金賞を受賞しました。その他、ボトル等のプロダクトデザインにおいて、TOPAWARDS ASIA(トップアワードアジア)では2022年四半期の金賞を受賞、第56回日本サインデザイン大賞2022では銅賞を受賞、また、日本パッケージデザイン大賞の入選をいたしました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-7d939eeae2150d783d51-5.jpg ]



[画像7: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-c8a94edb4969a7c634e0-6.jpg ]

スギノモリ・ブルワリーではこれからも様々な方面で多くの方に日本酒 naraiをお楽しみいただけるよう、邁進してまいります。

■ 杉の森酒造株式会社
株式会社Kirakuの子会社。1793年創業の「杉の森酒造」が2012年に休眠に入り、2021年に「suginomori brewery(スギノモリ・ブルワリー)」として酒蔵再生、製造再開をする。日本酒「narai (ナライ)」を製造。
URL : https://www.narai.jp/
[画像8: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-5fcf18b5487bb95725cb-7.png ]

■ 株式会社Kiraku
Kirakuは日本における地域特有の自然や文化資源など、過小評価されている資産に対し、「価値創造(value creation)」と「持続可能性 (sustainability)」を軸に、革新的かつ持続可能なソリューションを提供しています。案件ごとに特有の諸条件を見極め、その活用方法を計画することにより、投資家をはじめとするさまざまなステークホルダーや地域社会のために長期的な価値を創造し、日本の豊かな地域資源を「次世代のための持続可能な資産」とする商品づくりを手掛けます。2022年現在、京都と東京に拠点を置き、日本各地でプロジェクトを展開しています。
URL:https://www.kiraku.io
プレスリリース: https://bit.ly/3GoS5V2
[画像9: https://prtimes.jp/i/94949/2/resize/d94949-2-78fa7bf45e7156484c77-8.png ]

■ 「narai(ナライ)」に関するお問い合わせ
杉の森酒造株式会社 スギノモリ・ブルワリー
〒399-6303 長野県塩尻市奈良井551-1
Website: https://www.narai.jp
Facebook: https://www.facebook.com/narai.sake
Instagram: https://www.instagram.com/narai.sake
Email: info@narai.jp
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