今井町の町家「NIJIRI」でのアート展示、来場者400名超
[25/10/31]
提供元:PRTIMES
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移住者が運営を行う今井町の町家が、奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井の会場に
奈良県の中南和(奈良県の中南部地域)の飛鳥・藤原地域(奈良県橿原市・桜井市・明日香村)の移住者コミュニティ「飛鳥・藤原DAO」(奈良県橿原市今井町)は、2025年10月22日から10月26日にて、運営するコワーキング・チャレンジショップ・移住交流拠点の「NIJIRI(にじり)」を奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井の会場として参画し、東吉野村、五條市のアーティストの作品展示を行い、400名超の方が来場されました。NIJRIは、今後、利用者の声をもとに、平日コワーキングスペース、また、週末を中心にレンタルスペース・チャレンジショップ、また、ギャラリー会場として提供してまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-6358931f39f43abb3ae729058612c30c-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「はならぁと」会場となった今井町の町家「NIJIRI」
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移住者が運営を行う今井町の町家「NIJIRI」
■奈良・町家の芸術祭「はならぁと」開催期間、NIJIRIはギャラリー会場に
奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井の会場として、東吉野村、五條市のアーティストの作品展示を行い、また、アーティストとの交流機会を創出しました。
NIJIRIの玄関では、西岡さんとcocoroさんによる共同作品が展示され、通り庭の吹き抜けには、cocoroさんの〈石に葉脈を貼り付けた作品〉が静かに佇みました。
はならぁとの前日に行われた設営は、まるでライブパフォーマンスのような即興性に満ちており、作品の配置や見せ方を互いに語り合いながら、時折花が咲くような会話に導かれるまま、空間が徐々に装飾されていく様子は非常に感動的で、貴重な時間となりました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-0f0674986dcb609ca93da69dfad6fd11-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
玄関に展示された共同作品
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通り庭の吹き抜けの磨き丸太
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通り庭の吹き抜けの磨き丸太
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-7ad441a8bddba523f496ab08888bf599-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
玄関に飾られたお二人の作品は、今会期の象徴的な存在となり、訪れる多くの人々の目と心に届くものとなりました。
また、空間を支える磨き丸太には、宇陀の森庄銘木産業株式会社のキンモクセイ材を採用しました。
この磨き丸太を中心としたNIJIRIの象徴的インスタレーションは、多くの来場者に深い印象を残し、特に2階から見下ろす際に、目線の高さで丸太の表情を感じられる演出は、多くの人が感嘆の声をあげるほどでした。
空間と作品、そして素材がひとつに溶け合い、NIJIRIという場所そのものが“展示”として息づく瞬間でした。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-fa390a780d466acc06e6437f89ba0ddc-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室のcocoroさんの展示
NIJIRIの茶室ではcocoroさんの展示を行いました。
和室の空間に自然と溶け込むこれらの作品は、麦わら帽子にも使われる素材〈ラフィア〉を中心に構成されており、野生的でありながらもどこか文明的な佇まいを見せています。
その独特の存在感は多くの来場者の関心を惹きつけ、実際に作品について質問をする姿が数多く見られました。
植物をモチーフにしたアート作品は少なくありませんが、cocoroさんの作品が際立っているのは、植物の“モダン性”を見事に抽出し、造形として提示している点にあります。
満開の花や実をつけた木だけが植物の美ではなく、朽ちかけた姿にも同じだけの美がある--。
そうした「生命の時間」を含んだ植物のあり方を、cocoroさんは自身の感性によってモダンに再構成しています。
作品を通して、植物が生まれ、育ち、やがて枯れていくという過程そのものが、時間の流れとして視覚化されており、空間に置かれることで人は“地に足をつけて生きる”という安心感を思い出させられます。
また、作品の根底には「手にする人・見る人に寄り添い、安心や癒しを届けたい」というcocoroさんの率直な想いがあり、その純粋さこそが作品の大きな魅力となっています。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-938d34beafc13b107a7333193e80ddba-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-2015f2c766ddbd0918c216741d28a82e-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室
NIJIRIの1F 板の間ではMARTAの陶芸作品を展示し、そこでは作品を展示する天板を中心に来場者の方と作家が交流し、作品や普段の活動について意見交換をする充実した時間を過ごしておりました。
2日目からこの縁側となる扉を開放することで、独特な建物の様式に多くの通りすがりの方の関心を惹きました。
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-1a7573a2370639cd958984cdaa3d5c74-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F板の間
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-7c9fa579b539797fa351b9cdab2742b1-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F板の間
NIJIRIの2F 和室では西岡さんの作品を展示しました。
[画像12: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-e3ee2798fea63a2137426cf308a3533b-1440x810.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2F和室の西岡さんの展示
西岡さんの作品は、木製パネルに写真を転写し、その上からドローイングを施すという独自の技法で構成されています。
写真という現実的なイメージの上に描かれた線や色彩によって、現実と非現実の境界が曖昧になり、鑑賞者の知覚を揺さぶるような効果を生み出しています。
[画像13: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-0c13bf79de795f7ccbe4466c9210ff14-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2F和室の西岡さんの展示
[画像14: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-4df5c5a288009234ad33d113fcb193bf-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像15: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-236bdcb291eb3fd270483731309556f5-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
中には、手前と奥の両方に“ボケ”をドローイングによって描き加えることで、前後の感覚がさらに曖昧になる作品も見られます。
三次元の風景写真に二次元の絵画的要素を重ねることで、本来の奥行きを越えた“もうひとつの奥行き”を手作業で創出しているのです。
また、そのドローイングは写真の色調に寄り添うように調和し、絵の具の厚みが写真そのものに物理的な存在感を与えています。
窓の外の景色よりも生命力を感じる作品でした。
実際に肉眼で見る事でしか得られない感動があります。 11月1日〜11月3日と11月8日〜11月9日に東吉野のオープンアトリエでも展示されているので是非ご覧下さい。
[画像16: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-acfef97662cf4303aaa3a9aa3e484cf0-1000x563.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
東吉野のオープンアトリエ http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/tourism/open-atelier
作品には実際に目の前に風景が息づいているかのような生命力が宿っていました。
今回初となる展示に合わせてスポットライトなどを設えましたが、西側と東側に窓がある構造を活かし、積極的にスポットライトを使うことなくできるだけ自然光が入る特徴を生かして空間づくりを行いました。
■通り庭、茶室、大きな吹き抜けが特徴の町家「NIJIRI」
[画像17: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-e2e5b6466b191fcb350d9dc3d2e3e0c7-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今井町にてプレ・オープン中のコワーキングスペース・レンタルスペースのNIJIRI
今井町内の中町筋生活広場の南に位置するNIJRIは、2006年、空き家となった町家を活用し、町の賑いを創り出し活力を向上させようと設立された方々によって、2009年、本物件の改修されました。
NIJIRIは、町家の空間の大きな特徴である通り庭、大きな吹き抜けの空間、通り庭の吹き抜けに面する大きな開口(ガラス面)、屋根に沿った斜めの形を活かした2階和室の天井、3畳の茶室、伝統的な継ぎ手の技である「根継ぎ」、耐震面格子、二階和室の壁にはめ込まれた古い水屋など、特徴ある設えがあります。
[画像18: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-a34225831a8eefbf80917ec70f1be4a5-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F板の間 平日にはランチ会、週末にはアナログゲーム会、春には葛餅づくり体験が開催されています。
[画像19: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-a666119fd10954f7f43a13745a6ab7b4-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
茶室
[画像20: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-cc18a7ffad0e730614c2bae8255a7648-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
茶室から通り庭
[画像21: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-46d8053a6a8968d9ef48a7ad6427a3d0-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F 板の間
1Fには茶室、板の間のほか、ミニキッチン、手洗い、浴室(湯船あり)、洗面所があります。
通り庭の吹き抜けに面する大きな開口(ガラス面)と、壁にはめ込まれた古い水屋のある2階和室
[画像22: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-ccfcb73599660544edf8a4a644f4db02-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
グリーンフォレストの多目的ボックスと天板は水屋に収納することが可能です。
[画像23: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-edad60c465c4f10c82d555c90e6a1abc-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
対面レイアウト
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ローテーブル
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■「NIJIRI」の由来
NIJIRIというこの町家の名称は、狭く、高さも2尺2寸(約67cm)と低いことが特徴で、体をかがめて入る草庵茶室の客の出入り口「躙り口」(にじりぐち)に由来します。
この町家には、茶室があります。千利休は、主従関係が強い戦国時代に、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すために入り口を低くし、どんなに身分が高い人でも、刀を外し頭を下げなくては茶室に入ることができないようにしました。そんな 誰もが頭を下げ、互いに敬意を持ち、親密な関係を築く茶室に込められた想いを大切に、同時に、奥大和へのにじり口となることを想い、NIJIRIと名付けています。
■日本最大級の江戸の町並み!重伝建地区「今井町」
東西600m、南北300mの範囲に江戸時代以来の伝統的民家や商家が密集する重要伝統的建造物群保存地区です。歴史的な町並みと住民生活が守られています。
江戸期を中心に、町人の自治が認められ、栄えてきた寺内町の今井は、古い歴史と文化が蓄積した町並みがほぼ完全に残され、約760軒の住宅のうちおよそ60%が伝統的な町家の姿を保っているというほとんど奇跡とも言うべき貴重なところです。1993年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、保存と活性化を求めたまちづくりがはじまりました。
奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井
1975年(昭和50年)、重要伝統的建造物群保存地区の制度が発足して今年で50年を迎えます。今井町は1993年(平成5)に選定され、いまでは伝統的建造物約500件以上のうち7割以上が復元修理や修景を終えています。
中世よりSDGSを町全体で実践し続け今日に蘇った古民家群こそは、芸術とのコラボレーションにより一層奥深さを際立たせます。
(出典:はならぁと公式HP https://hanarart.jp/2025/imai.html )
「はならぁと」とは
奈良県内の歴史的な町並みや町家を舞台に、現代芸術により地域を活性化させる取り組みです。
2011年の誕生以来、住民・アーティスト・ボランティアが展示の場を協働で創り上げてきました。これまでにはならぁとを開催した地域は24エリア、そして、空き家だった建物が利活用された事例は46件になりました。2024年には、その取り組みが評価され、総務省「ふるさとづくり大賞」団体表彰を受けました。15回目の開催となる本年は、運営体制を県共催から〈地域主体〉へ刷新。それぞれの地域が自立しながら進む、新たな一歩となります。
「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2025」は、桜井戒重、宇陀松山、吉野三茶屋、橿原今井町、橿原八木の5つのエリアが手を取り合い、奈良から世界へ“まちの未来”の創造を目指します。
(出典:はならぁと公式HP https://hanarart.jp/2025/ )
■ NIJIRIの利用について
以下よりお問い合わせください。現在、月額利用メンバー(月1.1万円。現在追加募集中)と、レンタルスペース利用でのご利用が主になっています。
https://nijiri-imai.studio.site/
また第3水曜日にはオープンデーを開催しています。
飛鳥・藤原DAOの各種イベント情報はこちら https://asuka-fujiwara.peatix.com/events
コワーキング&チャレンジショップ NIJIRI(にじり)
橿原市今井町1-11-3
地図:https://maps.app.goo.gl/VpdskWszZ4Yq3uxC9
アクセス:八木西口駅徒歩7分
駐車・駐輪場:華甍(はないらか)横の有料駐車場(今井まちなみ広場駐車場)をご利用ください。
https://nijiri-imai.studio.site/
運営:飛鳥・藤原DAO
[画像26: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-213298f588b97d2849f6f36ea3e7959f-1909x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
https://asuka-fujiwara.peatix.com/events
[画像27: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-592a1eaf11b38456a91d5a0e2c726367-1280x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
飛鳥・藤原DAO
団体概要飛鳥・藤原DAO (あすか・ふじわら だお)
所在地:奈良県橿原市今井町
URL:https://asuka-fujiwara-dao.studio.site/
飛鳥・藤原DAOのSNS一覧(LINEオープンチャット、Instagram、Facebook、X、note):
https://lit.link/asuka-fujiwara-dao
※DAO:Decentralized Autonomous Organization。分散型自律組織
奈良県の中南和(奈良県の中南部地域)の飛鳥・藤原地域(奈良県橿原市・桜井市・明日香村)の移住者コミュニティ「飛鳥・藤原DAO」(奈良県橿原市今井町)は、2025年10月22日から10月26日にて、運営するコワーキング・チャレンジショップ・移住交流拠点の「NIJIRI(にじり)」を奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井の会場として参画し、東吉野村、五條市のアーティストの作品展示を行い、400名超の方が来場されました。NIJRIは、今後、利用者の声をもとに、平日コワーキングスペース、また、週末を中心にレンタルスペース・チャレンジショップ、また、ギャラリー会場として提供してまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-6358931f39f43abb3ae729058612c30c-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「はならぁと」会場となった今井町の町家「NIJIRI」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-1a8ed1d8201541d150e43b748004eb35-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
移住者が運営を行う今井町の町家「NIJIRI」
■奈良・町家の芸術祭「はならぁと」開催期間、NIJIRIはギャラリー会場に
奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井の会場として、東吉野村、五條市のアーティストの作品展示を行い、また、アーティストとの交流機会を創出しました。
NIJIRIの玄関では、西岡さんとcocoroさんによる共同作品が展示され、通り庭の吹き抜けには、cocoroさんの〈石に葉脈を貼り付けた作品〉が静かに佇みました。
はならぁとの前日に行われた設営は、まるでライブパフォーマンスのような即興性に満ちており、作品の配置や見せ方を互いに語り合いながら、時折花が咲くような会話に導かれるまま、空間が徐々に装飾されていく様子は非常に感動的で、貴重な時間となりました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-0f0674986dcb609ca93da69dfad6fd11-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
玄関に展示された共同作品
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通り庭の吹き抜けの磨き丸太
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通り庭の吹き抜けの磨き丸太
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玄関に飾られたお二人の作品は、今会期の象徴的な存在となり、訪れる多くの人々の目と心に届くものとなりました。
また、空間を支える磨き丸太には、宇陀の森庄銘木産業株式会社のキンモクセイ材を採用しました。
この磨き丸太を中心としたNIJIRIの象徴的インスタレーションは、多くの来場者に深い印象を残し、特に2階から見下ろす際に、目線の高さで丸太の表情を感じられる演出は、多くの人が感嘆の声をあげるほどでした。
空間と作品、そして素材がひとつに溶け合い、NIJIRIという場所そのものが“展示”として息づく瞬間でした。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-fa390a780d466acc06e6437f89ba0ddc-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室のcocoroさんの展示
NIJIRIの茶室ではcocoroさんの展示を行いました。
和室の空間に自然と溶け込むこれらの作品は、麦わら帽子にも使われる素材〈ラフィア〉を中心に構成されており、野生的でありながらもどこか文明的な佇まいを見せています。
その独特の存在感は多くの来場者の関心を惹きつけ、実際に作品について質問をする姿が数多く見られました。
植物をモチーフにしたアート作品は少なくありませんが、cocoroさんの作品が際立っているのは、植物の“モダン性”を見事に抽出し、造形として提示している点にあります。
満開の花や実をつけた木だけが植物の美ではなく、朽ちかけた姿にも同じだけの美がある--。
そうした「生命の時間」を含んだ植物のあり方を、cocoroさんは自身の感性によってモダンに再構成しています。
作品を通して、植物が生まれ、育ち、やがて枯れていくという過程そのものが、時間の流れとして視覚化されており、空間に置かれることで人は“地に足をつけて生きる”という安心感を思い出させられます。
また、作品の根底には「手にする人・見る人に寄り添い、安心や癒しを届けたい」というcocoroさんの率直な想いがあり、その純粋さこそが作品の大きな魅力となっています。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-938d34beafc13b107a7333193e80ddba-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-2015f2c766ddbd0918c216741d28a82e-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F茶室
NIJIRIの1F 板の間ではMARTAの陶芸作品を展示し、そこでは作品を展示する天板を中心に来場者の方と作家が交流し、作品や普段の活動について意見交換をする充実した時間を過ごしておりました。
2日目からこの縁側となる扉を開放することで、独特な建物の様式に多くの通りすがりの方の関心を惹きました。
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1F板の間
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-7c9fa579b539797fa351b9cdab2742b1-3900x2596.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1F板の間
NIJIRIの2F 和室では西岡さんの作品を展示しました。
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2F和室の西岡さんの展示
西岡さんの作品は、木製パネルに写真を転写し、その上からドローイングを施すという独自の技法で構成されています。
写真という現実的なイメージの上に描かれた線や色彩によって、現実と非現実の境界が曖昧になり、鑑賞者の知覚を揺さぶるような効果を生み出しています。
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2F和室の西岡さんの展示
[画像14: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-4df5c5a288009234ad33d113fcb193bf-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像15: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-236bdcb291eb3fd270483731309556f5-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
中には、手前と奥の両方に“ボケ”をドローイングによって描き加えることで、前後の感覚がさらに曖昧になる作品も見られます。
三次元の風景写真に二次元の絵画的要素を重ねることで、本来の奥行きを越えた“もうひとつの奥行き”を手作業で創出しているのです。
また、そのドローイングは写真の色調に寄り添うように調和し、絵の具の厚みが写真そのものに物理的な存在感を与えています。
窓の外の景色よりも生命力を感じる作品でした。
実際に肉眼で見る事でしか得られない感動があります。 11月1日〜11月3日と11月8日〜11月9日に東吉野のオープンアトリエでも展示されているので是非ご覧下さい。
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東吉野のオープンアトリエ http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/tourism/open-atelier
作品には実際に目の前に風景が息づいているかのような生命力が宿っていました。
今回初となる展示に合わせてスポットライトなどを設えましたが、西側と東側に窓がある構造を活かし、積極的にスポットライトを使うことなくできるだけ自然光が入る特徴を生かして空間づくりを行いました。
■通り庭、茶室、大きな吹き抜けが特徴の町家「NIJIRI」
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今井町にてプレ・オープン中のコワーキングスペース・レンタルスペースのNIJIRI
今井町内の中町筋生活広場の南に位置するNIJRIは、2006年、空き家となった町家を活用し、町の賑いを創り出し活力を向上させようと設立された方々によって、2009年、本物件の改修されました。
NIJIRIは、町家の空間の大きな特徴である通り庭、大きな吹き抜けの空間、通り庭の吹き抜けに面する大きな開口(ガラス面)、屋根に沿った斜めの形を活かした2階和室の天井、3畳の茶室、伝統的な継ぎ手の技である「根継ぎ」、耐震面格子、二階和室の壁にはめ込まれた古い水屋など、特徴ある設えがあります。
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1F板の間 平日にはランチ会、週末にはアナログゲーム会、春には葛餅づくり体験が開催されています。
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茶室
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茶室から通り庭
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1F 板の間
1Fには茶室、板の間のほか、ミニキッチン、手洗い、浴室(湯船あり)、洗面所があります。
通り庭の吹き抜けに面する大きな開口(ガラス面)と、壁にはめ込まれた古い水屋のある2階和室
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グリーンフォレストの多目的ボックスと天板は水屋に収納することが可能です。
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対面レイアウト
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ローテーブル
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■「NIJIRI」の由来
NIJIRIというこの町家の名称は、狭く、高さも2尺2寸(約67cm)と低いことが特徴で、体をかがめて入る草庵茶室の客の出入り口「躙り口」(にじりぐち)に由来します。
この町家には、茶室があります。千利休は、主従関係が強い戦国時代に、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すために入り口を低くし、どんなに身分が高い人でも、刀を外し頭を下げなくては茶室に入ることができないようにしました。そんな 誰もが頭を下げ、互いに敬意を持ち、親密な関係を築く茶室に込められた想いを大切に、同時に、奥大和へのにじり口となることを想い、NIJIRIと名付けています。
■日本最大級の江戸の町並み!重伝建地区「今井町」
東西600m、南北300mの範囲に江戸時代以来の伝統的民家や商家が密集する重要伝統的建造物群保存地区です。歴史的な町並みと住民生活が守られています。
江戸期を中心に、町人の自治が認められ、栄えてきた寺内町の今井は、古い歴史と文化が蓄積した町並みがほぼ完全に残され、約760軒の住宅のうちおよそ60%が伝統的な町家の姿を保っているというほとんど奇跡とも言うべき貴重なところです。1993年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、保存と活性化を求めたまちづくりがはじまりました。
奈良・町家の芸術祭「はならぁと」橿原今井
1975年(昭和50年)、重要伝統的建造物群保存地区の制度が発足して今年で50年を迎えます。今井町は1993年(平成5)に選定され、いまでは伝統的建造物約500件以上のうち7割以上が復元修理や修景を終えています。
中世よりSDGSを町全体で実践し続け今日に蘇った古民家群こそは、芸術とのコラボレーションにより一層奥深さを際立たせます。
(出典:はならぁと公式HP https://hanarart.jp/2025/imai.html )
「はならぁと」とは
奈良県内の歴史的な町並みや町家を舞台に、現代芸術により地域を活性化させる取り組みです。
2011年の誕生以来、住民・アーティスト・ボランティアが展示の場を協働で創り上げてきました。これまでにはならぁとを開催した地域は24エリア、そして、空き家だった建物が利活用された事例は46件になりました。2024年には、その取り組みが評価され、総務省「ふるさとづくり大賞」団体表彰を受けました。15回目の開催となる本年は、運営体制を県共催から〈地域主体〉へ刷新。それぞれの地域が自立しながら進む、新たな一歩となります。
「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2025」は、桜井戒重、宇陀松山、吉野三茶屋、橿原今井町、橿原八木の5つのエリアが手を取り合い、奈良から世界へ“まちの未来”の創造を目指します。
(出典:はならぁと公式HP https://hanarart.jp/2025/ )
■ NIJIRIの利用について
以下よりお問い合わせください。現在、月額利用メンバー(月1.1万円。現在追加募集中)と、レンタルスペース利用でのご利用が主になっています。
https://nijiri-imai.studio.site/
また第3水曜日にはオープンデーを開催しています。
飛鳥・藤原DAOの各種イベント情報はこちら https://asuka-fujiwara.peatix.com/events
コワーキング&チャレンジショップ NIJIRI(にじり)
橿原市今井町1-11-3
地図:https://maps.app.goo.gl/VpdskWszZ4Yq3uxC9
アクセス:八木西口駅徒歩7分
駐車・駐輪場:華甍(はないらか)横の有料駐車場(今井まちなみ広場駐車場)をご利用ください。
https://nijiri-imai.studio.site/
運営:飛鳥・藤原DAO
[画像26: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-213298f588b97d2849f6f36ea3e7959f-1909x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
https://asuka-fujiwara.peatix.com/events
[画像27: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156350/2/156350-2-592a1eaf11b38456a91d5a0e2c726367-1280x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
飛鳥・藤原DAO
団体概要飛鳥・藤原DAO (あすか・ふじわら だお)
所在地:奈良県橿原市今井町
URL:https://asuka-fujiwara-dao.studio.site/
飛鳥・藤原DAOのSNS一覧(LINEオープンチャット、Instagram、Facebook、X、note):
https://lit.link/asuka-fujiwara-dao
※DAO:Decentralized Autonomous Organization。分散型自律組織










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