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「結婚の自由をすべての人に訴訟」 札幌にて全国初の尋問

原告5名及び証人1名の尋問が行われ、同性カップルの結婚への思いや困難の事実を裁判官に対して伝える

一般社団法人「Marriage For All Japan -結婚の自由をすべての人に」(以降、MFAJ)がサポートしております、全国で同時提訴している「結婚の自由をすべての人に」訴訟で、本日8月5日(水)に札幌地方裁判所にて、全国初となる“同性婚の必要性の是非を問う“尋問が行われました。これまでの期日では書面のやりとりが中心でしたが、原告5名及び証人1名(原告のご家族)の尋問が行われ、同性カップルの結婚への思いや困難の事実を裁判官に対して伝えました。





[画像1: https://prtimes.jp/i/54117/5/resize/d54117-5-758763-1.jpg ]

「パートナーが急病でも面会できない」「共同でローンを組めず、相続もできない」などの切実な声や、原告の姉から「二人の生活は結婚している夫婦と同じ。応援したい」といった支援の声が寄せられました。 昨年2月から全国5か所で提訴されている「結婚の自由をすべての人に」訴訟の中でも、尋問が行われるのは北海道(札幌地方裁判所)が初めてとなります。

【原告らの陳述書・尋問の内容(要約)】


[画像2: https://prtimes.jp/i/54117/5/resize/d54117-5-876613-0.jpg ]


・亮佑さん(原告・40代男性)
「今から17年前、札幌で現在のパートナーと出会いました。一つ屋根の下に暮らして、彼の作ったご飯を食べて、洗濯物をたたんで、お互いの家族と一緒に旅行したりする中で、私たち2人の関係はまぎれもない「家族」です。でも、私たち同性カップルには、婚姻が認められていません。病気になった時に面会できないかもしれない、自分が先にこの世を去った時に相続もできないかもしれない。私も、異性愛者と同じように、結婚がしたいです」

・たかしさん(原告・40代男性)
「彼とは、家族ぐるみの関係です。彼の妹の結婚式に家族の一員として参列したり、家族7人で温泉旅行にも行ったりしました。しかしどれだけ多く家族としての時間を過ごしてきても、彼や彼の家族は、法的には「他人」でしかない。結婚しないのではなく“結婚できない”状況は、私たちの生活実態とかけ離れています。この日本で同性婚が実現することを通して、すべての人が自分の人生を自分で選ぶことのできる、自由な社会であってほしいと心から願います」

・たかしさんの姉(原告の姉)
「18年前、たかしから「実は、男性とつきあっている」と告げられました。最初は驚きましたが、その後亮佑さんとも会い、家族ぐるみの関係が続いています。亮佑さんは弟を誰よりも支えてくれて、私たち家族の潤滑油となってくれています。これからも二人を応援したいし、早く二人の結婚を国が認めるようになってほしいと思います」

【尋問を終えた原告のコメント 】

[画像3: https://prtimes.jp/i/54117/5/resize/d54117-5-114042-3.jpg ]


・亮佑さん
「異性愛者は好きになると結婚できますが、同性愛は結婚できない、これは差別です。同性婚ができても世の中は変わらないし、変わると思います。つまり、当事者は勇気づけられ、カミングアウトできるようになったり、自殺したいと思う人が減るかもしれません。緊張しましたが、裁判官にしっかり伝えられたと思います」

・たかしさん
「去年の2月の提訴から今日に至るまで、いろいろ思ったことを今日のこの日に伝えることができました。出し切った部分もあるし、まだまだこれからなのでがんばらないとと思いを新たにしています。裁判官や国の代理人の方々の心に残ると良いなと思います」

・たかしさんの姉
「緊張しましたが、自分の想いを伝えることができました。裁判官の方はしっかりお話を聞いてくれたと思います」

このほか、12年間付き合っている女性同士のカップルなど、原告3人の尋問が行われました。 次回の口頭弁論期日は、10月28日の午後14時から、札幌地方裁判所805号法廷で行われる予定です。

【オンライン報告ご案内 】
本日18:30より、全国どこからでも参加できるオンライン報告会も実施いたしますので、ぜひご参加くださいませ。 また、この報告会の模様はYouTubeマリフォーチャンネルで後日録画をご覧いただけます。
日程:2020年8月5日(水)18:30〜
YouTubeURL:https://www.youtube.com/watch?v=0K0igI-mY44&feature=youtu.be
出演 原告・北海道弁護団
司会 松中権(MFAJ理事)
【内容】
・弁護団からの北海道訴訟の経過報告
・証人尋問・原告本人尋問のポイント
・原告からの感想
・質疑応答など



Marriage For All Japan(MFAJ)について



[画像4: https://prtimes.jp/i/54117/5/resize/d54117-5-944390-4.png ]

「一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」は、性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、同性婚(婚姻の平等)を実現させるために設立されました。「2人で一生を共に生きていきたい」と考えたとき,カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私達は、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟を全面的にサポートするほか,イベントやセミナー、メディア出演、調査研究、ロビイングなどを通じて、同性婚(婚姻の平等)の実現を目指します。

<法人概要>
名 称 一般社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
設 立 2019年1月
代表理事 寺原真希子・三輪晃義
理 事   上杉崇子・加藤丈晴・中川重徳・松中権・柳沢正和
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