【実名×生成AI】地域に開かれたAI電子会議システム開始します

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【実名×生成AI】地域に開かれたAI電子会議システム開始します

[25/12/23]
提供元：PRTIMES

地域に開かれた「AI-COARA」を2025年12月23日オープン

― 市民参加型×AIモデレーションは国内でも珍しい試み ―
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/63016/13/63016-13-1b31ef42033ff070f2ea364c0041ac36-630x220.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
AI-COARAイメージです／大人数で効率的コミュニケーションとなる「生成AI電子会議システム」

NPO法人 NPO観光コアラ（大分市）は、鬼塚電気工事株式会社ハート事業部の技術支援を受け、
生成AI（ChatGPT）を組み込んだ実名制の地域向け電子会議システム
「AI-COARA」を、2025年12月23日に公開します。

AI-COARAは、組織内利用を前提とした従来のAI会議ツールやSNSとは異なり、
地域社会にオープンで、誰もが実名で参加できる電子会議システムです。
生成AIが会議室内に“モデレーター”として常駐する仕組みは、
国内でも珍しい取り組みとなります。

■ AIが「参加者を支える」電子会議

AI-COARAの最大の特徴は、
電子会議室の中に「AIコアラちゃん」がモデレーターとして存在する点です。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/63016/13/63016-13-acc18ad57f94cc7faf420b59ffb46897-801x165.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
　　AIコアラちゃん

AIコアラちゃんは、議論を誘導したり結論を出したりする存在ではなく、
- 参加者の発言を要約する
- 過去の投稿や関連情報を検索する
- 投稿文の作成・整理を支援する

といった形で、人と人の対話を支える役割を担います。
大人数で効率的コミュニケーションとなる「生成AI電子会議システム」です。

生成AIが「裏方」ではなく、
会議空間の中に可視的に存在する設計は、
地域向け電子会議として新しい試みです。

■国内でも珍しい「地域オープン型 × 実名制 × AIモデレーター」

AI-COARAは、匿名掲示板型のサービスではありません。
実名参加を原則とし、地域で暮らす人、働く人、関心を持つ人が、
「誰が、どの立場で、何を考えているのか」を可視化しながら、
AIが対話の整理役として機能することで、
地域の合意形成や知識共有を支えることを目指しています。

この思想は、1980年代から大分で展開されてきた
地域情報化活動「COARA（Community Area Network）」の考え方を引き継ぐものです。
■ 国内でも珍しい「地域オープン型AI電子会議」
生成AIを活用したSNSや業務ツールは増えていますが、
- 実名参加
- 地域社会にオープン
- AIがモデレーターとして会議に常駐

という条件を同時に満たす電子会議システムは、
国内でも事例が少なく、先進的な試みといえます。

■ 過去の地域活動に答える「AI事務局長」

AI-COARAには、もう一つの特徴があります。
それが、過去約40年にわたる地域活動「COARA」について質問できる
「AI事務局長」の存在です。

AI事務局長は、活動の経緯や背景、当時の試行錯誤を整理したナレッジをもとに、
チャット形式で利用者の問いに応答します。
- COARAとは何か
- なぜ大分が情報化の先進地となったのか
- 行政・市民・企業がどのように関わってきたのか

といった問いに対し、
当時の資料や年表を参照しながらチャット形式で回答します。
地域活動の記録を単に保存するのではなく、
「質問できる知識」として次世代に引き継ぐことを目的としています。

■ 学術研究から社会実装へ ― 理論的裏付け

本取り組みは、思いつきの実験ではありません。

情報社会学会誌に掲載された査読論文
「ビジョン駆動型コレクティブ・インパクト
― COARA事例と情報市民公社構想から考察」
（情報社会学会第20巻1号）
https://infosocio.org/archives/paper/vol20no1-6
において論じられている、

生成AIを組み込んだ市民参加型電子会議システムの必要性
を、実際の地域社会で具現化する試みでもあります。
理論 → 実践 → 検証
という循環を地域で回すことを、AI-COARAは目指しています。

■ 今後の展開（ハート事業部の取り組み）

鬼塚電気工事株式会社ハート事業部では、
AI-COARAで培った技術・運用ノウハウを活かし、
- 地域団体
- 企業
- 教育機関
- 行政・準公共組織、官民協業組織

向けに、
生成AI付き電子会議システムの構築・提供をサービス化していく予定です。

また同部では、企業活動や意思決定の記録・知見を整理する
AI活用の（AI事務局長ライクな）実験的取り組みも進めており、
AI-COARAはその社会実装モデルの一つと位置づけています。