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MediaTek、2021年第3四半期にスマートフォン向けSoC市場でトップに。UNISOCは二桁のシェアに到達。

Qualcommは62%のシェアで、5Gベースバンド市場のトップに。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォン向けAP(アプリケーションプロセッサ)/SoC(システム・オン・チップ)のグローバル出荷量は、2021年第3四半期に前年同期比で6%成長し、5Gスマートフォン向けSoCの出荷は昨年同時期と比べてほぼ2倍になったという調査結果を含むFoundry and AP/SoC Serviceによる最新調査を発表致しました。




カウンターポイント社リサーチディレクターDale Gai氏は次の通り述べています。
「MediaTekは4割のシェアでスマートフォン向けSoC市場のトップだ。5G SoCの競争力があることに加え、4G SoCの需要が高かった。ミドルクラスとハイエンドのSoCラインナップの成長に合わせて、MediaTekの売上成長も続いている。2022年第1四半期にフラグシップのチップが投入されることと、チップセット価格が2021年第4四半期から上昇していることを受けて、ラインナップ全体のASP(平均売価)も上昇を続けるだろう。半導体不足の4G SoCへの影響が大きいことを受けて、4Gチップセットの需要は引き続き高いだろう。」

スマートフォン向けAP/SoCグローバル出荷シェア 2020年と2021年の第三四半期比較
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/125/resize/d33140-125-27b10475d81c1567d2b3-1.png ]

出典: カウンターポイント社Quarterly AP/SoC/Baseband Shipments Tracker, Dec 2021

Qualcommの業績に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストParv Sharma氏は次の通りコメントしています。
「Qualcommのスマートフォン向けSoCの出荷は、前四半期比と前年同期比ともに、2021年第3四半期に成長した。Qualcommが売上を伸ばせたのは、同社が主要部品、すなわちSnapdragon 800シリーズSoCと高性能5Gモデムについて、製造委託先の二重化を成し遂げたからである。Qualcommは5Gベースバンド市場で62%のシェアを確保し、市場トップである。Apple iPhone 13シリーズの5Gベースバンドモデムチップセットを受注した他、フラグシップの8シリーズから手ごろな4シリーズに至る5GのSoCチップセットへの需要が高いことが、好業績に繋がった。MediaTekもDimensity 700と800シリーズが低位〜中位セグメントで勢いがある。」

5Gスマートフォン向けベースバンドチップグローバル出荷シェア 2020年と2021年の第3四半期比較
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/125/resize/d33140-125-8b5a3628ad5d11fe3dc0-2.png ]

出典: カウンターポイント社 Quarterly AP/SoC/Baseband Shipments Tracker, Dec 2021

【市場動向】

MediaTekが2021年第3四半期のスマートフォン向けSoC市場において、40%のシェアで首位。ローエンド〜ミドルレンジセグメントの5G製品群がシェアに貢献。加えてLTE SoCの貢献もあった。
Qualcommはファウンダリの二重化によって、前四半期比9%の成長を果たした。5Gベースバンドモデムの出荷は62%と市場を支配。Snapdragon 7、6、4シリーズが刷新され、2021年第4四半期のシェアはさらに増えるだろう。
Appleの2021年第3四半期のシェアは15%で、第3位を守った。iPhone 13の発売と、年末商戦とによって、2021年第4四半期のシェアはさらに増えるだろう。しかし、半導体不足が年末商戦の販売に影響を与えそうにある。
UNISOCの出荷の伸びは2021年第3四半期で三期連続となった。この四半期、同社のシェアは10%と二桁台に乗った。HONOR、realme、Motorola、ZTE、Transsionなどの大手との開発契約を獲得し、顧客数を伸ばすことに成功した。加えて、SamsungのGalaxy Aシリーズの契約も得ている。
Samsung Exynosは5%のシェアで第5位に後退した。同社はスマートフォン向け製品群の戦略見直しの最中であり、内製と中国ODMへの委託の区分けを再検討中である。このため、MdiaTekとQualcommは、ODMへ委託した中位の4Gや5Gからフラグシップ品にいたる、Samsungの既存商品ラインナップと被る領域でシェアを伸ばした。
HiSiliconは、現在も尚、米国の貿易禁止の影響を受けている。HuaweiはHiSilicon Kirinチップセットの製造ができなかった。Kirin SoCの在庫はほぼ枯渇寸前であるため、Huaweiは最新機種をQualcomm製のSoCを使って発売したものの、機能は4Gに制限されている。


ファウンダリ、チップセット、端末に関する包括的な調査に関しては、カウンターポイント社までお問い合わせください。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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