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- 三井不動産創立80周年記念事業 -「災害とともに生きる」をテーマに天災・人災について考えるイベントを開催「常盤小学校国際交流プログラム」/「リジェネラティブ・アーバニズム展」




 三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信)は、創立80周年記念事業の一環として、「災害とともに生きる」をテーマに、3月8日(火)・9日(水)に「常盤小学校国際交流プログラム」を実施するとともに、4月9日(土)〜24日(日)に「リジェネラティブ・アーバニズム展—災害から生まれる都市の物語」を開催しています。

 2021年7月15日、当社は会社創立80周年を迎えました。今回のイベントは、記念プロジェクトの柱の一つである「災害や震災復興への情報発信」としての取り組みであり、当社が推進する東日本大震災からの復興支援の一環でもあります。

 近年、気候変動や新型コロナウイルスをはじめ、世界規模での災害が多発・甚大化しています。また、戦争や紛争により、多くの命が失われ、大量の難民が発生するなど、痛ましい事態も起きています。こうした状況を踏まえ、この2つのイベントでは、地震や水害、干ばつといった自然災害(天災)と、紛争やそれに伴う飢餓、貧困といった人的災害(人災)をそれぞれ課題として掲げました。世界の人々がより良い生活を送れるよう、世界へ目を向ける機会を提供し、人材育成を図るとともに、災害とどう向き合っていくのかについて考える一助となることを期待しています。

 当社は、今後もコーポレートステートメントである「都市に豊かさと潤いを」、コーポレートロゴの「&」マークが象徴する「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」という理念のもと、グループ一体で社会活動、事業活動に引き続き取り組んでまいります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-ffbe4b2a5e11a584eed9-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-51c8b1ebb1278d2268f2-1.jpg ]



「リジェネラティブ・アーバニズム展」

[画像3: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-7e475d87cd822a9625c4-2.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-4a74f114bcb810ed29b2-3.jpg ]



「常盤小学校国際交流プログラム」

■「リジェネラティブ・アーバニズム展—災害から生まれる都市の物語」
UCLA xLAB、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)、並びにArcDR3展覧会政策実行委員会による、都市建築研究の最先端を紹介する展覧会です。ArcDR3(Architecture and Urban Design for Disaster Risk Reduction and Resilience)とは、環太平洋大学協会の11大学が参加する世界的なプラットフォームで、東日本大震災を機に開催された第3回国連防災世界会議(2015年)で採択された「仙台防災枠組2015-2030」が目指す災害に対応できる社会に向けた国際共同プロジェクトです。本展は、ArcDR3の2年にわたる活動の成果です。気候変動が引き起こす高潮や森林火災などの災害に対応する都市生成の新しい概念「リジェネラティブ(環境再生)・アーバニズム」を提起するとともに、その革新的な都市デザインの数々をご紹介いたします。

[画像5: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-45301c06521707547c40-4.png ]



[表1: https://prtimes.jp/data/corp/51782/table/274_1_167e5bd5fe75eab8bff0627c6d993301.jpg ]



■展示内容
 世界各地で行った都市と災害に関するリサーチを基に、11の大学が提案する都市デザインを組み合わせ、7つの架空の都市―水成、群島、時制、火成、共生、遊牧、対話―を創造しました。この都市は、自然が引き起こす災害の脅威に防衛的なシナリオで抵抗するのではなく、生態学や社会倫理学の側面から共生する新たな都市デザインのあり方を示しています。

 展示室には、各都市に対応する7つの井戸が配され、沿岸部の低地、乾燥した砂漠、強風が吹く森林地帯など、異なる気候や地理的条件下に置かれた架空の都市群に、様々な災害のシナリオが投影されています。

 また、7つの都市の井戸の上を覆うように、天井には世界中で発生した災害の記録が表示されており、私たちの世界が多くの災害に直面していることがわかります。
井戸をのぞき、7つの都市を旅するように巡りながら、リジェネラティブ・アーバニズムの実践方法を「体験」し、「強靭で/バランスがよく/協調的で/リスクに備え/知的で快適な都市生活を保証する」未来の都市像を思い描いてみましょう。


《7つの都市の物語》

水成都市 Hydroactive City 水の循環と一体化し、洪水や干ばつと共存する。

[画像6: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-03e0edc35c6c7408fe57-6.jpg ]

現在、世界各地の沿岸都市は、洪水、高潮、ゲリラ豪雨、津波など、水によって引き起こされる様々な災害のリスクに直面しています。気候変動により深刻化する、これら水害の脅威に対応するため、私たちは都市と水との関係を根源から再構築する必要に迫られています。この井戸で紹介するリジェネラティブ・アーバニズム「水成都市」は、河川や海などの水の領域と、ヒトの居住地という2つの異なるプラットフォームの共存を、ミクロとマクロの両面からダイナミックに再定義する都市生成の物語です。


共生都市 Biophilic City 人間と動植物が共同で作りあげる都市生命体。

[画像7: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-19e26c9ba72d7acc9508-7.jpg ]

無秩序な都市の拡大が自然環境を脅かすにつれて、人間の生活圏と生物圏の間の軋轢は高まり、災害リスクは増していきます。自然生態系との均衡を保つには、人間もその循環構造のなかで固有の役割を担う必要があります。この井戸で紹介するリジェネラティブ・アーバニズム「共生都市」は、 その生成のプロセスにおいて人間の活動と動植物のサイクルが、新陳代謝を繰り返しながら有機的に結合し、都市そのものが多次元的な混合物となっていく驚くべき手法です。


遊牧都市 Nomadic City 自然現象の変化に応答するレジリエントな都市生活。

[画像8: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-03e0edc35c6c7408fe57-6.jpg ]

海抜が低いため潮の満ち引きの影響を受けやすく、高潮や暴風雨による浸水に悩まされてきたこの地域の人々は、都市での暮らしを定住型ではなく、水の循環にあわせて軽やかに移動する、遊牧的なスタイルに変容させました。交通インフラなどの都市構造は、人と水の流動に対応するため作り変えられています。水循環に機敏に適応するリジェネラティブ・アーバニズム「遊牧都市」の物語をのぞいてみましょう。


群島都市 Archipelagic City 集中から分散へと進化した防災都市ネットワーク。

[画像9: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-007561fd8eb8b6cdc6a0-9.jpg ]

地球温暖化により発生頻度と規模を増した高潮や台風、森林火災など、複合的災害に直面するこの地域では、小さな自治組織が群島のようにつながることで、都市の一極集中リスクを回避し、災害に強い都市連合体を作り出しています。


火成都市 Pyro-active City 境界のデザインが森林火災と都市生活に均衡をもたらす。

[画像10: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-7da3f304bf58f047ec20-10.jpg ]

この井戸で紹介する「火成都市」は、高温で風が強く、乾燥した広大な低木林と森林、険しい山脈など、森林火災が発生しやすい条件下にあります。人々の生命と財産は、常に森林火災の猛威と隣り合わせであり、そのため「火成都市」の人々は、居住区と可燃性の森林生態系との境界面に、火災を抑制しながら自然環境と共生する独自の防災空間を築いています。


時制都市 Chronosystemic City 「時間」をテーマに構築された都市存続のシナリオ。

[画像11: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-6af6748a14f04656516f-11.jpg ]

「時制都市」は砂漠や森林、海面上昇に侵食される沿岸部など、過酷な自然環境に適応するために生み出されたリジェネラティブ・アーバニズムです。この都市を特徴づけるユニークなユニット建築群は、時間をテーマにした都市デザインのシナリオに沿って、干ばつや山火事、洪水や高潮などの災害の猛威に対処しています。


対話都市 Dialogic City 災害に抗する対話と協働は格差をも是正する。

[画像12: https://prtimes.jp/i/51782/274/resize/d51782-274-63ce3b05fdd43784c2a2-12.jpg ]

この井戸で紹介するリジェネラティブ・アーバニズムは、住民参加型で行われる都市開発の物語です。この地域の都市部は高い山に囲まれた盆地に位置し、気温上昇の影響で慢性的な水不足と干ばつを抱えてきましたが、行政と住民が一体となった都市緑化ネットワークでこの問題を解決しました。100年周期で津波の被害を受け続けていた沿岸部では、治水への住民たちの積極参加により、かつての地形と穏やかな自然環境を取り戻し、山岳地帯にある文化遺産の都市集落では、文化や立場を超えた人々の協働が、伝統に根差した景観保全と地域の活性化を実現しています。


■常盤小学校国際交流プログラム <開催期間:3月8日(火)・9日(水)>
「地域コミュニティと連携したSDGs人材の育成」をテーマに、中央区立常盤小学校の児童たちに向けて、室町三井ホール&カンファレンスにて、当社と株式会社JTBによる国際交流事業を行いました。20年後の人材育成を目標に、国際交流によって多様性や紛争、飢餓などを学ぶ機会の創出を目指しています。地球を舞台に文化・環境・視点の違いに対して理解を深め、人々が明るく過ごせる社会を実現するために、「今できること」「これから必要なこと」に気づくきっかけとなることを期待しています。


[表2: https://prtimes.jp/data/corp/51782/table/274_2_151097aa5c10d2c837042461949b0b80.jpg ]



■参加児童の保護者の声抜粋
「日本以外の国で行われているSDGsの活動を知る良い機会になりました。子どもたちにとって体験する機会がないこの2年、オンラインだからこそ有意義な会で忘れられない学びになったと感じています」
「シンガポールは多民族ということからハーモニー協調、相手をリスペクトするという言葉がありました。まさにこれからの国際社会に対応するための良いきっかけになりました」

■創立80周年記念事業について
コーポレートステートメントである「都市に豊かさと潤いを」、コーポレートロゴの「&」マークが象徴する「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」という理念のもと、企業の存在意義を再確認しながら、社会の一員として様々な社会課題に取り組む姿勢を体現すべく、人材育成、産学連携、文化・芸術、グローバル、DXといったさまざまな分野で、ESG課題の解決やSDGsの達成に貢献すべく記念事業を実施してまいります。

【記念プロジェクトの実施・開催】
-アイデアソンの実施
当社の街づくりの取り組みを新たな次元に引き上げるため、日本橋発の「未来特区プロジェクト」を開催し、街づくりを通じた社会課題の解決に向けた新たなパートナーとの共創を模索します。

【参考】
・〜三井不動産創立80周年記念事業「未来特区プロジェクト」〜「未来特区カンファレンス」を5月27日に開催
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0408_02/

-災害や震災復興への情報発信
UCLAをはじめとした環太平洋の11大学と「リジェネラティブ・アーバニズム展—災害から生まれる都市の物語」を開催します。なお当プロジェクトは、当社が東日本大震災以降継続している東北地方の情報発信・交流の拠点となる「わたす日本橋(※)」と連携し、震災復興も含めた取り組みとして展示会、シンポジウム、オンライン交流会を実施しています。

【文化・芸術支援】
劇団四季史上最大規模の新作オリジナルミュージカル「バケモノの子」に対する特別協賛を実施します。 https://www.shiki.jp/applause/bakemono/

【海外留学生支援】
日本とアジア諸国の人材の育成に貢献するとともに、両者の友好関係構築に資するため、海外から日本の大学へ留学している留学生に対する奨学金を支給します。

【記念寄付の実施】
新産業創造や街づくりの一層の進化に寄与し、産学連携を更に推進させるべく国内大学へ、また医療、文化・芸術、三井グループに関連する団体、施設(三井記念病院、三井文庫等)への寄付を実施します。
※ わたす日本橋 https://www.watasu.net/
東北の食材を使ったメニューの提供や、東北の子供たちとの交流学習など、東北とのつながりを広げる活動を行っている、日本橋三井タワー2階にある東北の情報発信・交流拠点。

当社の創立80周年ならびに記念事業の実施については、下記リンク先も合わせてご参照ください。https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0714_02/


■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。

【参考】
 ・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
  https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
 ・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
  https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/

当社グループのSDGsへの貢献については、下記リンク先も合わせてご参照ください。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/

*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における以下の目標に貢献しています。

目標1  貧困をなくそう
目標4  質の高い教育をみんなに
目標5  ジェンダー平等を実現しよう
目標8  働きがいも 経済成長も
目標9  産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10 人や国の不平等をなくそう
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標12 つくる責任 つかう責任
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