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日本の防衛人材、SE採用に100日以上、IT業界との人材獲得競争が激化女性比率はわずか9%。世界に遅れをとるダイバーシティの壁

ランスタッドは14カ国調査「2026年防衛・航空宇宙産業の人材レポート」を発表。採用長期化や新卒依存、ジェンダーギャップなど日本特有の課題を明示しています。




総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷 哲)は、世界の防衛・航空宇宙(A&D)産業における最新の労働市場動向と人材不足の実態をまとめた調査レポート「2026年防衛産業人材:グローバルな労働力不足の再定義」のインサイトを発表いたします。本調査では、記録的な受注残高を抱える同産業が直面する深刻な人材不足の原因を分析するとともに、世界的なトレンドと日本市場特有の傾向を浮き彫りにしています。

■ 世界のトレンド:深刻な人材不足と異業種との競争激化
1. IT・テクノロジー業界との熾烈な人材獲得競争
現代の防衛装備品や航空機の開発はソフトウェアが中心となっており、防衛産業はビッグテックなどと直接人材を奪い合っています。必要とされるIT・ソフトウェア関連人材のプールはIT業界に集中しており、例えば米国ではIT業界へ採用範囲を広げることで、220万人以上の追加スキル人材へのアクセスが可能になります。現在、防衛産業のスキル不足を解消するための最も拡張性の高い解決策は「異業種間モビリティ(人材移動)」とされています。日本においても、防衛産業(1,061人)に対し、ITセクター(60,566人)と、プールに約60倍の開きがあり、いかにIT人材を防衛産業に勧誘できるかが課題となっています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4185/382/4185-382-cd9a0ee2b2719e02eb2ad8c93fff5f27-942x591.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2. セキュリティ・クリアランス(適格性評価)による採用の遅延
機密情報を扱うための身元調査が採用の大きなボトルネックとなっています。米国では最高機密の審査に平均243日(約8ヶ月)、英国でも6〜9ヶ月を要しています。この待機期間中、企業は稼働できない人材に給与を支払い続ける必要があり、防衛企業における未充足ポジションによる生産性損失は年間3億ドルに上ると推定されています。

3. 「シルバー・ツナミ」と多様性の欠如
世界の防衛・航空宇宙労働力の25%は56歳以上であり、ベテラン層の大量退職による組織的な専門知識の喪失リスクに直面しています。さらに、経理(48%)などの管理部門では男女比が均等に近づいているものの、中核となるエンジニアリング職における女性比率はわずか16%にとどまっており、深刻なジェンダーギャップが存在しています。

■ 日本の特性:グローバルとの比較から見える課題と戦略
調査データから、日本の防衛・航空宇宙産業には世界とは異なる独自の人材獲得アプローチと課題があることが明らかになりました。
1. 主要国で最も高い「新卒・若手依存」
即戦力採用を優先し、若手採用の割合を意図的に抑えている国(英国やフランスなど)がある一方で、日本の防衛採用における新卒・若手層の割合は2026年時点で24.2%に達しており、主要国の中で最も高い水準となっています(2021年の18.2%から大幅増加)。日本は、高齢化する労働力への対策と将来のクリアランス(適格性)要員を内部で育成するための積極的な措置として、長期的なパイプライン開発に大きく投資しているのが特徴です。
2. 女性比率はわずか9%  著しく遅れをとるジェンダー・ダイバーシティ
世界的に女性の防衛産業への進出が進む中、ノルウェー(34.0%)、スウェーデン(24.0%)、米国(19.7%)などの先進国と比較し、日本の防衛関連組織における女性比率はわずか9.1%(2025年)にとどまっています。労働力不足を解消するためには、孤立した人材プールからの採用だけでなく、多様性を重視した採用戦略への転換が急務です。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4185/382/4185-382-df4b4dc7a64e9a80ff92a2ac8e972865-701x761.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4185/382/4185-382-a1479f2d04d97bb3f633786544ab603f-686x760.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


3. 防衛産業に迫る「採用の長期化」。SE採用101日要する日本の遅れ
欧米企業と比較して、日本の主要企業ではポジションを埋めるまでに極めて長い日数を要しています。米国の防衛企業が「随意雇用(at-will)」モデルなどを背景に36〜50日で重要ポジションを採用しているのに対し、日本の主要防衛企業ではシステムエンジニアの採用に101日、電子エンジニアに98日を要するなど、採用のスピードにおいて大きな後れを取っています。

■ 今後の展望:解決策へのアプローチ
ランスタッドは、防衛・航空宇宙産業の企業がこの未曾有の人材不足を乗り越えるため、以下の戦略への移行を推奨しています。
「未認可から認可へ」の採用モデル導入: ITや自動車などの商業セクターから優秀な人材を積極的に採用し、入社後にセキュリティ審査のプロセスを支援するパイプラインの構築。
設計サイクルを最大60%削減 AIと自動化によるアップスキリング: 生成AIやデジタルツールを活用し、従来のエンジニアリング業務の設計サイクルを最大60%削減。また、AIアシストを活用することで、新人スタッフが短期間で専門家レベルの品質チェックを実行できるようにすること。
柔軟な働き方の提供による従業員維持: 従業員の75%以上が新たな機会にオープンである中、離職を防ぐためには「競争力のある報酬」と「柔軟な働き方」の拡充が不可欠です。

*本プレスリリースは、ランスタッド・エンタープライズが発行した「Defense sector defense talent 2026: reframing the global workforce shortage(2026年防衛産業人材:グローバルな労働力不足の再定義)」および関連市場レポートのデータに基づき作成しています。

【調査・レポート概要】2026年防衛産業人材:グローバルな労働力不足の再定義
発行: Randstad Enterprise
発行年月: 2026年4月
調査対象国・地域: 世界主要14カ国(米国、カナダ、英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、スペイン、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、日本、インド、オーストラリア)、および北米(NAM)、欧州・中東・アフリカ(EMEA)、アジア太平洋(APAC)地域。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4185/382/4185-382-e474bfd3f5d4bec34fce53a675e5ccb5-960x540.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]








■ ランスタッドの会社概要
[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設  立] 1960年10月
[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 38,480人
[売  上] 4兆2,537億円(230億7,700万ユーロ) 2025年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大*?)
[資 本 金]  7,376億8,866万円(40億200万ユーロ) 2025年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ184.33円換算/ 2025年12月末時点)


*? Staffing Industry Analysts 2025、人材サービス企業売上ランキングより

■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材およびクライアント企業に選ばれるパートナーとして 、労働市場の深い理解と4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じ、クライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。私たちは、あらゆるバックグラウンドを持つ人々に公平な機会を提供し、急速に変化する働く世界において人々が価値ある存在であり続けられるよう支援することに注力しています。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い働く世界の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約38,000人の社員が働いています。2025年には、15万社近いクライアント企業と170万人以上の働く人々を支援し、231億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com

■ Award/表彰ほか
・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を5年連続受賞
・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)
 プロフェッショナルサービス部門 11年連続選出(人材サービス企業として唯一)
・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)
・「D&Iアワード2025」より最高評価のベストワークプレイスに4年連続認定 (2025年12月)


■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
1)ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2026 (下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/form/the-employer-brand-research-2026-report
2) ランスタッドワークモニターレポート2026(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/form/the-workmonitor-2026-report
3) ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」
https://services.randstad.co.jp/blog
4)ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」
https://www.randstad.co.jp/careerhub/
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