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言葉を持たないゴリラ、言葉を持つヒト。狭間にある新時代のヒントとは?『言葉の森 言葉の海〜男もつらいよ』

2019年4月28日(日)18:00〜18:55

 TOKYO FMでは、作家の小川洋子と霊長類学者で京都大学総長の山極寿一がお届けする特別番組『言葉の森 言葉の海〜男もつらいよ』を放送します。京都市動物園を舞台に小川洋子がゴリラを見て感じた、言葉を巡るゴリラとヒトの違い、そして発見に溢れる55分の番組です。4月28日(日)18時からの放送をお楽しみに!




■「言葉に頼れば頼るほど、僕たちはそれ以前に獲得した豊かな世界から離れていく。それは生物としての人間にとって、あまりにももったいない損失ではないか」(山極)
■「ゴリラについて、考えれば考えるほど、言葉を持ってしまった人間の悲哀というものも味わってしまう」(小川)
[画像: https://prtimes.jp/i/4829/1701/resize/d4829-1701-940874-0.jpg ]


 作家の小川洋子が向かったのは京都市動物園。京都大学総長についてゴリラ研究の第一人者・山極寿一の声に導かれ出会ったのは、昨年生まれたばかりの赤ちゃんゴリラ・キンタロウとその家族でした。
副園長の坂本英房の話を聞きながら、ゴリラのコミュニケーションを一つ一つ感じ取っていく小川洋子。父親の見せる姿、共感を求める仕草、思いやりの深さ、言葉に表現すること…様々なことをゴリラとヒトで比べながら会話を進めていくと、ゴリラもまた寂しさを感じることや、ゴリラのリーダーの条件は子育てに参加することと気配りが必須であることなどが見えてきました。
 「人類がこれからどの方向に進むのか、人間の社会がどうなっていったらいいのか、ある意味未来を見通すためには、言葉を持たない”ゴリラ“というある意味人間の過去を研究する必要がある。」という山極寿一。
対して言葉を紡ぐ作家の小川は「人間は言葉や文字によって、他人とコミュニケーションをとれるはずなのに、それがうまくいかなくて色々な問題を抱えている。現代社会の中で、言葉を持たないゴリラが、無言でいるけれど相手のことは理解しているということに、私たち人間も学ばねばならない」と答えます。
ゴリラは、私たち人間を映す、鏡。言葉よりもっと先に、私たちが大切にしなくてはいけないものに、気づかされます。「言葉で表現する人間が薄っぺらく思えてくる」と語る小説家、小川洋子が見たゴリラの魅力、ヒトが失ったかもしれない豊かさとは…。
 ナビゲーターはフリーアナウンサーの住吉美紀が担当します。
 ヒトがこれから先進むべき道、あるべき社会の姿を見つめるヒントになるかもしれない55分の番組を、どうぞご期待ください。


【番組概要】
◆タイトル: 『TOKYO FM サンデースペシャル 言葉の森 言葉の海〜男もつらいよ』
◆放送日時: 2019年4月28日(日)18:00〜18:55
◆出演: 小川洋子、山極寿一、坂本英房(京都市立動物園副園長)
◆ナビゲーター: 住吉美紀
◆放送局: TOKYO FM
◆番組HP:https://www.tfm.co.jp/kotoba/
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