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人気漫画家、島津郷子さんがパーキンソン病と闘いながら、長年中断していた人気連載を完結! YOU漫画文庫『ナース・ステーション完結編』(集英社)、4月15日(金)発売!!

『ナース・ステーション』はNo.1女性漫画誌「YOU」の人気連載だったが、2002年より突然の長期中断に入る。作者・島津響子さんがパーキンソン病を告知されたからだ。その後、島津さんは頭に電極を埋め込む手術をし、2009年に手記を発表。2010年に『ナース・ステーション完結編』をYOUに連載し、アンケート1位を独走、最終回には多くの読者から感動と愛惜の声が寄せられた。文庫には、闘病を語った作者手記も収録。「同じような症状で悩む患者さんやその家族の方に、祈りを込めて…」(作者手記より)



【STORY】

さまざまな経験を経て、ベテラン看護師に育った中山桂子。ある日、元恋人・村上の父が、勤務する病院に転院してきた。破局以来8年ぶりに村上と再会した桂子は、自分の気持ちに気づき…!? 8年越しの大恋愛、ついに完結!! 看護師の揺れる心を描く、本格派ラブ・ストーリー。





『ナース・ステーション 完結編』
4月15日(金)発売
定価・650円(税込)/文庫版/320ページ/集英社刊

ご購入はこちらから→集英社BOOKNAVI
http://bit.ly/dQyToG


【作者手記より抜粋】

体の異変に気づいたのは01年の初め。

手紙を書いていて便せん3枚目の最後のほうになると、手が思うように運ばず、文字が乱れて来るのだった。

そして、右手がかすかに震えていた。そう言えば、その頃、いつも体はだるいし肩は凝る。不眠、食欲不振、意欲減退、半身のしびれ…。

友人に話すと「それ、自律神経失調症だよ」と。「うつかな?」「多分、うつ」

「そうか、じゃあ2001年うつの旅に出てくるか」と、冗談を言って笑っていたのだ。(中略)

でもそれからも、気分、体調とも良くならず、今度は大きな病院の神経科に入院することになった。

そこでは、逆に精神的には問題なく、身体の病気の可能性があると告げられ、神経内科の医師を紹介されたのだった。

その医師から、ある薬を処方された。これが効いた。それまで動けなかったのが歩けるようになったのだ。

同室の人は単純に喜んでくれた。「良かった良かった」

それに私も笑顔で答える。「ありがとう」

薬が効いている時は「あれ? 動ける。震えも止まった」とびっくりしつつも、嬉しかった。

しかし、その時はあまり知識がなかったのだ。

その薬について調べるにつれ、不安というより恐怖心が出てきた。

なぜなら、その薬、つまりLドーパが効くということは、進行性の難病であるということを意味していたからだ―――



【著者プロフィール】

島津郷子(しまづ・きょうこ)

1972年、「週刊マーガレット」にてデビュー。以後、「週刊セブンティーン」「オフィスユー」などで活躍。代表作は1991年より「YOU」で連載された『ナース・ステーション』。







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