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夏以降低迷していたダイヤモンド市況は、世界経済の減速懸念と不透明から、海外では 在庫がだぶつき、買手不在で2割から3割弱含んでいる。(株)メリンダ・ダイヤモンドのダイヤモンド市況分析です。

9月のFOMC以降、ギリシャの破綻懸念から世界同時株安・商品安、売れるものは何でも

ひとまず現金にしておこうと、Cash Is Kingの流れで「金」・プラチナは高値から2割安、銀・銅は3割以上安、

アルミは4割安までそれぞれ高値から大幅に下落した。

3年前のリーマン・ショック時の暴落の教訓から、早めに換金売りに走る先週からの潮流ですが、

世界に公設の市場のある貴金属は常に相場が公表されますが、公設の市場がなく、均一な品質とサイズがなく、

ダイヤモンドは一つ一つが異なる商品で、相対取引でしか値段の付かないもので、

取引業者以外には価格が判りづらく、

一般的には価格が不透明なダイヤモンドはこの値下がり局面ではどうなのだろうか?
国内市場は1990年代からの長引くデフレ不況から、国内はもとより動きが少なく、

海外へ輸出する業者の需要で国内相場が昨年から強含んでいましたが、

海外のバイヤーの相場観が下がって来ており、 彼らの在庫が売れずに食傷気味になっているところから、

弱含んでいたが、そこで世界の業者が期待していた香港ジュエリーショーですが、

9/19から9/25まで空港に近い展示会場と、香港島のコンベンションセンターで行なわれたが、

毎年四回行なわれるジュエリーショーの中では、クリスマス前の9月のショーが例年最大規模で、

出来高も最も大きいショーなのだが、期待とは裏腹に3年前のリーマンショックの再現を見るように、

ダイヤモンドの価格も夏の高値から約2割ほど売値を下げても、

且つ買い手が様子見となり悲惨な出来高に終ってしまったようだ。

弊社も香港の業者と相乗りでジュエリーショーに出展したが、珊瑚は健闘したがダイヤモンドは惨敗であった。

日本のダイヤモンド業者も多く出展したが、以前から顧客を持っていた業者でも今回は出品した品物の多くをを、

又国内に持ち帰ることになった。

前回の6月のショーでは香港やインドの業者を集めて香港のホテルでオークションを開き約15億円売った某業者も、

今回は値段が伸びずに惨敗となり、国内に品物を送り返す羽目になったようだ。

香港のジュエリーショーには20ct、30ct、40ctのダイヤモンドが彼方此方のブースにゴロゴロと並んでいるのですが、

それはそのような大粒な高額品を買うバイヤーが集ってくることの証明なのですが、

一方日本の有明ビッグサイトで行われるIJT,JJFのショーには5ctのダイヤもほとんど無い現状は

まさに日本のバイヤーには大粒、高額品の引き合いが殆ど無いことの裏返しでもあります。

思えば1980年代に 幕張メッセで開かれていた頃は10ct、20ctサイズがゴロゴロ出ていた日本のジュエリーショー

は、まさに昔日の語り草になってしまいました。

余談ながら19980年代に幕張の展示会で弊社のブースで5ctのダイヤモンド2個が盗難にあったことがありましたが、

それほどの熱気と混雑があったのでしたが、今の香港は中国と東南アジア、インドの窓口になっており

世界のダイヤモンド・宝石業者の熱いまなざしが注がれているのですが、

欧州経済の減速は中国や東南アジアにも影響を及ぼすことになる訳で、

社会インフラの必需品目の上掲のアルミ・銅や鉄の非鉄金属、はては小麦、大豆、トーモロコシの穀物までもが急落

しているのはそれらを先読みしているからなのです。

従来ダイヤモンド市況は景気がよくなる最後の方に動意が有り、減速すると最初に低迷する繰り返しでしたが、

今回も例外ではなかったようだ。

価格情報紙のラパポートは昨年来独自の取材分析によるサイズ品質別の価格帯の内、

高品質・高額品を中心に2割から3割上昇していたが8月以降ラパポート誌も下落に転じ、

今後も下落幅に含みを残しているようだ。

しかしダイヤモンド全部が下落しているわけではなく、

SIクラスやファーストピケのコマーシャルカラーの価格帯が常に変動の少ないところは、

値上がりも僅かだったこともあり、値下がりもなく、引き合いが今なお活発である。

思惑的に買われた高品質のものや、ヘッジファンドなどが参入して、

ダイヤモンドを投資の対象にしようとした試みは大きな打撃を受けている。

取引の現場から見ればダイヤモンドは宝石であり、商品であり、

投資対象にすることには全く無理があり、換金性については保障されるものではないだけに、

ダイヤモンド投資ファンド構想などはまだまだ現実的なものではない。

宝石・指輪などの取り巻きに使われるメレーダイヤモンドも春先から値段は強含んでいたが、

値が強かった分が剥げ落ち、前の値段に戻ってきているようだ。

今後のダイヤモンド市況を展望すると、今回の世界同時株安、商品安が収まり、

反騰に転じることがダイヤモンドの需要喚起のまず必須条件です。

日本の市況の需要喚起は長いデフレ不況と人口の減少にも起因するブライダル市場の縮小などから

多くを期待することはできないのですが、大きな市場を持ち、経済成長の余地を大きく残している中国、インド、

東南アジア諸国が今までの先進諸国が辿ってきたように、

裕福になった家庭がダイヤモンド・宝石を有する道を加速して行くことだろうと思われることから、

バブルの弾けた市場は3年前のように在庫調整をしながら徐々に市況が持ち直してくることが予想されます。

世界のダイヤモンド市況は今までも何度も値上がり、値下がりを繰り返して来ましたが、

上ったものは売る人たちがおり、買い控えることから必ず下がる、

下がったものには安値を買う人たちが出て又必ず上って来ました。

その時期が何時頃になるのかは誰にも判りません。

(レポートは弊社の分析によるもので売り買いをお薦めするものではありません、ご判断は各自でお願い致します)

このレポートのお問合せは

(株)メリンダ・ダイヤモンド 担当 小野寺 靖

Tel 0120−228914(輝く石)

URL http://www.melindadiamonds.com/index.php

mail info@melindadiamonds.com

(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要

会社名 株式会社メリンダダイヤモンド

設立1988.7.15

代表者小野寺 靖

資本金9,000万円

本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F

電話03-3836-2520 03-3835-3936 03-3836-2635 ファックス03-3833-2031

URL http://www.melindadiamonds.com

担当者 中村 浩徳 小野寺 仁詩 木内 努  平田栄介 片岡沙弥

取引銀行城北信用金庫上野支店 城北信用金庫王子営業部営

業時間月曜〜金曜10:00〜18:00

会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、販売及び輸出入業

免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証

メリンダ・ダイヤモンドの歴史

1973年宝石卸売業を創業

1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐

1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始

DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする

1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THにNY自社ビルを置く

同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、

及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始

1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置

2004年 御徒町駅南口前に移転

社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/


小野寺靖著「プロが伝授するダイヤモンドの賢い売り方・買い方】をご希望の方にお送りします



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