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欧州金融危機からCash Is King・・不安の極にあるものは全て現金に、無国籍通貨・有事の「金」も換金売りの対象となっている「金」相場の見通しについて(株)メリンダ・ダイヤモンドのレポートです。

「金」の長期の買い手には、

(1)中央銀行の買い、(2)新興国の買い、(3)「金」ETF市場での年金などの買いがある。

(1)の公的部門の買いが今年は年間400−500トンになりそうだ。5年前までは年間に約500 トンが、IMFや中央銀行の公的部門が売りに廻っていたが、今は逆転して同じような量を買っている、

その需給差は都合1000トンに及ぶ大量な需要増で、2010年の世界の年間生産量4344トンから見ても相当な量が外貨準備の中に組み込まれる「金」準備として増え続ける傾向は

ドル・ユーロの通貨不安の中にあって世界的な流れであり、換金売りに下落する場面があっても、根本的な需給面を支えている大きな柱である。

(2)新興国の買いは実需の買いの需要がインド・中国の2カ国の需要が世界の全需要の6割の1700トン以上を占めるほどに活発であり、

その他タイ・ベトナム・コロンビア・メキシコ・カザフスタン・ロシアなどの「金」の増加報国がIMFの報国からも明らかになっている。

(3)「金」ETF市場は先週23トン増加し、2408トンに増えている。その中の最大手であるSPDRは8月下旬には1230トンに減少していたが、

昨日(11/28)の残高は1297.32トンと8/8以来の高水準にあるように、厚生年金やファンドの投資意欲が旺盛になっている。

SPDRに投資していたポールソン・アンド・カンパニーが保有している93トンの内、7-9月に約30トンを売却していた事が報告書から明らかになったが、

それらの売りを補って余る買い手と量があった為に「金」相場には終った過去の話として、残りの60トンは何時売るのかは懸念材料となっていないようである。

因みにポールソン・アンド・カンパニーの取得平均コストは900ドル近辺にあったと見られる。

同ファンドはバンク・オブ・アメリカの株式の大量保有が急落した事や、中国株の下落の補填に売却したものと看做されていますが、

欧州国債のソブリンリスクからユーロの下落でドルキャシュ不足が生じて、ドル高となり、円も連れて対ドルで78円台に下落しているのですが、

ドルを手当てする為の現金化に「金」を売る、或いは他の損失を埋めるために利の乗っている「金」を売る流れがあり、

理屈の上では「金」は買いなのだが現実の換金売りと、リスク資産の手仕舞いの壁に阻まれて、上げ相場になりにくい日々が続くと見る市場関係者が多いようです。


下円相場の5年間は125円から右肩下がりの円高・ドル安きちょうで78円近辺ですが、国内相場を見るときには、海外のドル建て価格と 為替は密接な関係があります。


*ご参考・・・国内グラム価格の算出は以下の様にして計算されます。

海外ドル建て価格(11/28  1692ドル)×為替(11/28  77円64銭)÷31.1035(1トロイオンスのグラム)+保険・送料諸掛け=当日グラム建て価格(10時現在4236円).

GLOBEX先物のドル建て価格と為替の刻々の変動と国内の売り買いの取り組み内容によって刻々に変動しております。

現在の水準では為替1円の変動が「金」はグラム54円,プラチナは同様に51円の変動幅が生じ、円高になるとそれだけ 国内価格は下落し、反対に円安になると国内価格は高くなります。

因みに1980年に「金」は850ドルの最高値をつけて、その時の国内のグラム価格は6000円以上の高値を記録した事がありましたが、

1980年の為替の平均は228円でしたので、円安のためにその当時は5000円台、6000円台がありましたが、仮に850ドルで現在の78円とすると・・・

850ドル×78円÷31.1035(1トロイオンス)=2140円1グラム当り前後ということになります。


その1980年末にゴールドが850ドルという歴史的高値を記録した時の背景は、ソ連のアフガニスタン侵攻、イランの米大使館占拠事件、第二次オイルショック、ハント兄弟のシルバー買占め事件と

数多くの要因で一気にゴールドが買い上げられた時でしたが、翌年1981年には400ドル台に下落し、そこから2001年までの20年間は、

右肩下がりの300ドル台から250ドル台の失われた20年と言われる歴史が、転換期を迎えたのが、

2000年代に入ってからだ。最初のきっかけは、CBGA(Central Bank Gold Agreement)と呼ばれる合意が欧州の中央銀行間でなされたことで、

これまで各中央銀行がゴールドを自分勝手に売却していたのを、加盟国の間で、上限の全体売却枠を決めて

(初年度は400トン、その後500トンに増加)ゴールドの売却の上限を設定したことでした。

これを機にゴールドは買われ始め、2001年には米国で同時多発テロが起き、第三次世界大戦はなくてもテロリズムの脅威が世界を覆い、

地政学的要因としてもゴールドの買いを支える材料となった。

そして失われた20年の最大の原因であったIMFの放出、中央銀行の売りがなくなった時からこの大相場が始まっており、

その中央銀行が逆に年間500トンの買い手に変わったことだった。

そうした実需と需要の理屈で買われながら、換金売りに晒される「金」相場の行方は神のみぞ知るのでしょう

(レポートは弊社独自の分析によるもので売り買いをお薦めするものでは有りませんご判断は各自でお願い致します)

このレポートのお問合せは

(株)メリンダ・ダイヤモンド 担当 小野寺 靖

Tel 0120−228914(輝く石)

URL http://www.melindadiamonds.com/index.php

mail info@melindadiamonds.com

(株)メリンダ・ダイヤモンド会社概要

会社名 株式会社メリンダダイヤモンド

設立1988.7.15

代表者小野寺 靖

資本金9,000万円

本社住所〒110-0005 東京都台東区上野5-22-4リューツウ本店ビル2F

電話03-3836-2520 03-3835-3936 03-3836-2635 ファックス03-3833-2031

URL http://www.melindadiamonds.com

担当者 中村 浩徳 小野寺 仁詩 木内 努  平田栄介 片岡沙弥

取引銀行城北信用金庫上野支店 城北信用金庫王子営業部営

業時間月曜〜金曜10:00〜18:00

会社の目的 宝石、貴金属及びその製品に関する製造、販売及び輸出入業

免許情報東京都公安委員会/第306600607583号 古物商許可証

メリンダ・ダイヤモンドの歴史

1973年宝石卸売業を創業

1978年香港現地法人設立。海外仕入の担当社員を常駐

1979年アメリカ New Yorkに Melinda Diamonds Inc を設立、大粒ダイヤモンドの仕入を開始

DOC会員: ニューヨーク・ダイヤモンドディーラーズクラブの会員になり、日本人としてユダヤ社会の仲間入りをする

1986年マンハッタンのダイヤモンド街、13W46THにNY自社ビルを置く

同年、イスラエル現地法人としてMelinda Israelをテルアビブに設立、ファンシー、

及び小粒ダイヤモンドの仕入れを開始

1988年 台東区東上野1-11-10に東上野店を設置

2004年 御徒町駅南口前に移転

社長のブログ http://wind.ap.teacup.com/uminoko/


小野寺靖著「プロが伝授するダイヤモンドの賢い売り方・買い方】をご希望の方にお送りします







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