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ハート出版、「アメリカ人が語る 日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊”」を刊行

ベストセラー「アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史」の著者、マックス・フォン・シュラー氏の新刊、「アメリカ人が語る 日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊”」が出版され、話題を呼んでいる。著者によれば、米国のマスメディアが声高に叫ぶ、トランプ大統領は最悪で、米国の全ての問題の原因であるかのような主張は事実ではない。米国のマスメディアはプロパガンダ機関に過ぎない。問題の根は深く、時間をかけて米国を蝕んできた。その原因は、一つは貪欲な米国企業であり、もう一つは姿を変えたマルクス主義にある、という。ポリティカル・コレクトネスによる左派の過度の権利要求が、国家を弱体化させ、分裂の危機をもたらし、米国ではすでに左右両派の間で暴力を伴う衝突が起きている。著者は、南北戦争以来の内戦はもう避けられない状況にある、と述べ、今後日本がとるべき指針を示している。

タイトル:『アメリカ人が語る 日本人に隠しておけないアメリカの“崩壊”』

著者名:マックス・フォン・シュラー

体裁:四六版・並製・240ページ

定価:1620円(本体:1500円)

配本日:2017年12月15日

書籍紹介:http://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0041-1.html


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMyMjgzOSMxOTQ2NDkjMjI4MzlfT1FqbFNrUWJheC5qcGc.jpg ]


かつて日本を叩きのめした米国は、日本が二度と刃向かうことができないよう、日本人の精神にある種の毒素を注入した。その毒は、戦後70年以上が経過した今日においても某政党党首に「九条は神様のプレゼント」と真顔で言わしめるほど強力なものだ。その毒は、今も学校教育によって健全な子供たちに注がれ、マスメディアによって日本全国にまかれ続けている。

しかし今、日本に毒を盛った側の米国自身にも、それと同種の毒がまわり、のたうち回っている。本書には、そんな米国社会の、深刻な状況が多方面にわたって描かれている。


いったいどうしてそんなことになったのか?


話は1920年代にさかのぼる。

ロシアで成功した社会主義革命は、西欧には広がらなかった。マルクス主義者(フランクフルト学派)は、西欧で革命を成就させるには新しいマルクス主義が必要だと考え、敵は資本主義よりも、伝統文化であるとした。これを破壊するために、被差別意識を作り出す運動を起こし、それにより社会に亀裂を生じさせ、時間をかけて国家を崩壊へと向かわせる、というものだ。そこで重要な働きをするのが「ポリティカル・コレクトネス」(ポリコレ)である。

著者は米国社会に蔓延する深刻なポリティカル・コレクトネスの暴走に多くのページを割いて取り上げている。ポリティカル・コレクトネスとは「性・民族・宗教などによる差別や偏見、またはそれに基づく社会制度・言語表現は是正すべきとする考え方」のことだ。


米国においてポリティカル・コレクトネスは、1960年代の反ベトナム戦争の抗議活動の頃から目立つようになる。

弱者に対する差別や偏見を是正するのは誰しも正義だと考える。だから米国の左派は、黒人、性的マイノリティー、女性といった「社会的弱者」を前面に出し、彼らの意図した通りの方向に社会を変化させていった。それが行きすぎた権利主張であっても、異議を唱えることは難しい。彼らは、自分と異なる意見に対しては「差別だ!」と大声をあげて黙らせてしまうからだ。


姿を変えたマルクス主義は米国の教育、マスメディア、政治、そして社会に浸透し、大きな力を持つに至った。

「メリークリスマス」はキリスト教信者以外の者に対する差別と言われ、結婚式では「夫と妻」ではなく「配偶者と配偶者」と呼ばねばならず、「風と共に去りぬ」が人種差別映画とされ、破壊が要求される記念碑の数は増え続け、些細な言動で人々が失職する……。

このようなポリティカル・コレクトネスの暴走により、米国左派と右派の間で憎悪が増大し、すでに暴力を伴う左右の衝突が始まっている。

著者によれば、互いに銃を取って殺し合う、南北戦争以来の内戦にいずれ発展するという。まさにマルクス主義者の目論見通りの結果になりつつある、ということだ。


まさか内戦まで、と多くの日本人は思うだろうが、著者は「もう手遅れで、避けることは不可能」だと述べ、内戦の結末まで見通している。ただ、今はトランプ大統領の存在によって最悪の事態は免れているが、もしヒラリー・クリントン氏が大統領になっていたら、状況は違っていただろう、とも述べている。


著者は米国を蝕んできたもう一つの要因として、利己的で略奪的な米国企業をあげている。彼らグローバリストが米国の中流階級を崩壊させ、格差はどんどん拡大していった。そんな今の米国に絶望している人たちがトランプ氏を支持し、大統領に選んだ。トランプ氏はグローバリズムとは逆の政策を取り、言論を萎縮させてきたポリティカル・コレクトネスの横暴に対してもはっきりと自分の考えを主張するからだ。そしてそれが、米国のマスメディアがなりふり構わず、全力でトランプ氏を潰そうとする理由でもある。


著者はベトナム戦争末期、米海軍情報部局の工作員として、米共産党に対する潜入工作を行った経験があり、共産党の思想やその行動については非常に詳しい。日本人女性と結婚し、40年以上日本に住んでいる著者は、日本を深く愛し、理解する親日家である。2013年には慰安婦像設置を決めたグレンデール市に抗議した米国人として話題となった。本書においても、日本が直面する困難に対して様々なアドバイスを提供している。


ハート出版 http://www.810.co.jp/


著者・マックス・フォン・シュラー(Max von Schuler)について

本名、マックス・フォン・シュラー小林。

元海兵隊・歴史研究家。

ドイツ系アメリカ人。

1974年岩国基地に米海兵隊員として来日、その後日本、韓国で活動。

退役後、国際キリスト教大学、警備会社、役者として日本で活動。

現在は結婚式牧師、「日出処から」代表講師。

著書に「アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史」(ハート出版)、「太平洋戦争 アメリカに嵌められた日本」(ワック)、『アメリカ白人の闇』(桜の花出版)などがある。
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