劇的に変化する世界の冶金コークス市場、疑問を晴らす鍵は2015年までの市場予測
[10/09/03]
提供元:NEWS-ON
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報道関係者 各位
ニュースリリース
2010/09/03
株式会社グローバルインフォメーション
代表取締役社長 小野 悟
株式会社グローバル インフォメーションは、英国の調査会社IntertechPira(Pira Internationalの事業部門)が発行した報告書「The Future of Metallurgical Coke to 2015」の販売を開始しました。
同調査レポートによると、世界市場における冶金コークスの出荷量は、2015年時点で4億6,270万トンに達するといいます。
世界経済が復調するなか、鉄鋼業界各社は、溶銑(溶融銑鉄)の生産能力を徐々に回復させつつあります。当初は、備蓄されているコークスが使用されると思われますが、これらの備蓄が使い尽くされた後、コークス不足の問題が顕在化する可能性もあります。とりわけ、製鉄所が景気の先行き不透明感を理由に休止中のコークス炉を再開しようとしなかったり、劣化が進んでコークス炉を再開することができなくなったりした場合、事態は深刻です。また、原料炭や高炉吹込み炭の供給が減ることで、コークス不足がさらに深刻化する可能性もありますが、その一方で、品不足によりコークスの商品市場が息を吹き返すことも考えられます。
中国の鉄鋼需要や鉄鋼輸出が今後も伸び続けるかどうかは、極めて不透明です。2009年には、4兆人民元に及ぶ景気対策パッケージが実施され、鉄道と社会基盤に対する大規模な投資が行われたことで、鉄鋼需要と鉄鋼生産の伸びが大方の予想を大幅に上回る結果となりました。しかし、このような状況が今後も続くかどうかという点については疑問視する声が強く、中国発の金融危機が発生して鉄鋼需要が一気に落ち込む可能性すら指摘されています。
また、2009年に行き場のない資金が集まった結果スタートした見通しの甘い投資プロジェクトの多くが中止あるいは休止に追い込まれ、鉄鋼需要が落ち込む可能性もあります。今後鉄鋼需要が落ち込んだ場合、回復するまでに数年かかると思われます。1998年から99年にかけて東南アジアで発生した経済危機の後にも同じようなことがあり、このときの原因も過剰投資でした。IntertechPiraによると、中国の鉄鋼業界は生産能力が過剰になっており、世界的に景気が回復した場合には、同国が再び鉄鋼の巨大輸出国となり、他の国々の鉄鋼生産が伸び悩む可能性もあるといいます。
同調査レポートには、2011年から15年までの各地域における溶銑生産量の予測が含まれています。この予測は、各種資料から得られた情報に基づくもので、そのポイントは以下のとおりです。
●先進諸国(北米、欧州およびアジアの先進国)における鉄鋼の消費と生産は、金融危機から徐々に立ち直っていきます。ただし、本格的に回復するのは2011年から12年頃であり、この時点でも、ピークに達していた2007年の生産水準に戻る可能性は低いと思われます。
●今後鉄鋼の消費と生産が大きく伸びるのは、未開発地域での新規プロジェクトを抱える発展途上国(中国、インド、東南アジア、南米)です。
●中国では銑鉄の生産が伸び続ける見通しですが、2000年代に比べると緩やかなペースになります。
●中東などの地域では、今後も直接還元鉄(DRI)とアーク炉(EAF)使った鉄鋼の生産が伸びると予想されます。
【市場調査レポート】
世界の冶金コークス市場の将来:市場予測(〜2015年)
The Future of Metallurgical Coke to 2015
http://www.gii.co.jp/report/pira128318-metallurgical-coke.html
出版日: 2010/04
発行: Pira International
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
以 上
ニュースリリース
2010/09/03
株式会社グローバルインフォメーション
代表取締役社長 小野 悟
株式会社グローバル インフォメーションは、英国の調査会社IntertechPira(Pira Internationalの事業部門)が発行した報告書「The Future of Metallurgical Coke to 2015」の販売を開始しました。
同調査レポートによると、世界市場における冶金コークスの出荷量は、2015年時点で4億6,270万トンに達するといいます。
世界経済が復調するなか、鉄鋼業界各社は、溶銑(溶融銑鉄)の生産能力を徐々に回復させつつあります。当初は、備蓄されているコークスが使用されると思われますが、これらの備蓄が使い尽くされた後、コークス不足の問題が顕在化する可能性もあります。とりわけ、製鉄所が景気の先行き不透明感を理由に休止中のコークス炉を再開しようとしなかったり、劣化が進んでコークス炉を再開することができなくなったりした場合、事態は深刻です。また、原料炭や高炉吹込み炭の供給が減ることで、コークス不足がさらに深刻化する可能性もありますが、その一方で、品不足によりコークスの商品市場が息を吹き返すことも考えられます。
中国の鉄鋼需要や鉄鋼輸出が今後も伸び続けるかどうかは、極めて不透明です。2009年には、4兆人民元に及ぶ景気対策パッケージが実施され、鉄道と社会基盤に対する大規模な投資が行われたことで、鉄鋼需要と鉄鋼生産の伸びが大方の予想を大幅に上回る結果となりました。しかし、このような状況が今後も続くかどうかという点については疑問視する声が強く、中国発の金融危機が発生して鉄鋼需要が一気に落ち込む可能性すら指摘されています。
また、2009年に行き場のない資金が集まった結果スタートした見通しの甘い投資プロジェクトの多くが中止あるいは休止に追い込まれ、鉄鋼需要が落ち込む可能性もあります。今後鉄鋼需要が落ち込んだ場合、回復するまでに数年かかると思われます。1998年から99年にかけて東南アジアで発生した経済危機の後にも同じようなことがあり、このときの原因も過剰投資でした。IntertechPiraによると、中国の鉄鋼業界は生産能力が過剰になっており、世界的に景気が回復した場合には、同国が再び鉄鋼の巨大輸出国となり、他の国々の鉄鋼生産が伸び悩む可能性もあるといいます。
同調査レポートには、2011年から15年までの各地域における溶銑生産量の予測が含まれています。この予測は、各種資料から得られた情報に基づくもので、そのポイントは以下のとおりです。
●先進諸国(北米、欧州およびアジアの先進国)における鉄鋼の消費と生産は、金融危機から徐々に立ち直っていきます。ただし、本格的に回復するのは2011年から12年頃であり、この時点でも、ピークに達していた2007年の生産水準に戻る可能性は低いと思われます。
●今後鉄鋼の消費と生産が大きく伸びるのは、未開発地域での新規プロジェクトを抱える発展途上国(中国、インド、東南アジア、南米)です。
●中国では銑鉄の生産が伸び続ける見通しですが、2000年代に比べると緩やかなペースになります。
●中東などの地域では、今後も直接還元鉄(DRI)とアーク炉(EAF)使った鉄鋼の生産が伸びると予想されます。
【市場調査レポート】
世界の冶金コークス市場の将来:市場予測(〜2015年)
The Future of Metallurgical Coke to 2015
http://www.gii.co.jp/report/pira128318-metallurgical-coke.html
出版日: 2010/04
発行: Pira International
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
以 上










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