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東工取とSMX、KVHとSingTelの超低遅延国際ネットワークサービスを提供

KVH株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:鈴木 みゆき、以下「KVH」)とシンガポールテレコム社(本社:シンガポール、CEO Singapore:Allen Lew、以下「SingTel」)は、本日、株式会社東京工業品取引所(以下「東工取」)とシンガポール・マーカンタイル取引所(以下「SMX」)が、KVHとSingTelの国際ネットワークサービスを提供することを発表しました。これにより、東工取とSMXの市場参加者は、KVHとSingTelが共同運営する東京とシンガポール間の完全冗長型国際ネットワークを活用した両取引所への超低遅延な接続が可能となります。

東工取とSMXは、日本とシンガポール双方のコモディティ市場の流動性を高めるため、市場拡大に向けて連携を強化しています。今回のKVHとSingTelの低遅延ネットワークサービスを利用することで、市場参加者は、最も高水準なスピードかつ高い拡張性で両取引所へのアクセスが可能となり、高性能な取引が実現できます。

世界の金融市場において、シンガポールと東京は海外の市場参加者にとって重要な地位を占めています。KVHは、国際的に高まる取引市場の低遅延ニーズに対応するため、本年4月よりグローバル・イーサネット網をSingTelとの協業によりシンガポールに拡張しました。また、KVHの東京データセンターは、2008年より東工取からアクセスポイントおよびプロキシミティ・ホスティング・データセンターとして推奨されており、今回の東京とシンガポール間の国際ネットワークの構築により、新たに海外からの取引参加の増加を見込んでいます。

東工取の代表執行役社長 江崎 格氏は、「アジアの中核的なデリバティブ取引所として、当社は海外の機関投資家による当社市場への参入を促進すべく様々な取組みを図っています。これらの取組みを通して、市場参加者に、より多様な市場で広範囲かつ多彩な商品へのアクセスを可能とし、裁定取引の機会促進および市場の流動性向上を目指しています。当社が、アジアや他のグローバル金融、商品市場において強固な地盤を確立していくため、今後ともKVHに引き続きサポートいただけることを期待しています」と述べています。

SMXのCEO トーマス・マクマン氏は、「SMXは、アジアのデリバティブ市場の調和に向けて東工取との提携を重要な機会として捉えています。アジア市場における一貫性のある国際的価格指標の形成に向けて、取引所間の連携により、地域を包括的に網羅する商品レンジおよび技術の採用を進めることが重要です。今回、日本とシンガポール間の接続にKVHとSingTelのネットワークを採用することは、両社の取り組みを具体化する一歩となります」と述べています。

KVH代表取締役社長 兼 CEOの鈴木 みゆきは、「このたび、東工取とSMXにKVHとSingTelの超低遅延ネットワークサービスを提供いただけることを大変喜ばしく思います。KVHは、グローバル高頻度取引環境を提供できる国内有数のサービス・プロバイダーとして、1箇所から複数の取引所、証券会社、マーケットデータベンダーなどの取引関係者を超低遅延で接続するホスティング環境を実現しています。今後も、急速に高まる低遅延取引ニーズに対し、シンガポール、香港をはじめアジアの主要金融都市へサービス提供体制を拡充して参ります」と述べています。

SingTelのビジネス・マーケティング担当バイスプレジデントのリー・カイ・ホックは、「アジアの金融商品取引市場において、高速ネットワークサービスに対する需要はますます高くなっています。SingTelのプロキシミティ・ホスティングおよび超低遅延接続サービスは、この急速に増加する需要に対応し、お客様の高速取引における能力を拡大します。今後も、ICT技術の革新的な活用により、取引市場の成長を促し、グローバル金融都市としてシンガポールの地位向上を目指して参ります」と述べています。


【東京工業品取引所について】

東京工業品取引所(東工取、英文名称 Tokyo Commodity Exchange, Inc.、略称 TOCOM)は国内で最大、また、アジアにおける中核的商品先物取引所で、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)、ゴム、石油(ガソリン、灯油、軽油、原油)、日経・東工取商品指数の4市場を運営し、先物とオプション(金)を上場しています。2009年の出来高は約2,900万枚で、日本の商品先物市場では約9割のシェアを誇ります。東工取の前身は1951年に設立された東京繊維商品取引所で、東京ゴム取引所及び東京金取引所と1984年に統合して東京工業品取引所が設立され、2008年12月には会員組織から株式会社へ組織変更しました。2009年5月には世界最高水準の性能と国際標準の取引機能を備えたNASDAQ OMX社の取引システムを導入し、夜間立会を開始する(2010年9月より午前4時までさらに延長予定)など、国際市場として様々な環境整備を進めています。
http://www.tocom.or.jp/jp


【シンガポール・マーカンタイル取引所(SMX)について】

シンガポール・マーカンタイル取引所(略称 SMX)は、シンガポールを拠点にアジア全域をカバーする商品デリバティブ取引所です。包括的な電子取引プラットフォームを用いて、金属、農産品、エネルギー、通貨および指数の多様な先物・オプション取引を提供しています。

SMXは、市場の透明性、取引時間の利便性、価格形成、価格リスク管理および複数のアクセス形態を参加者に提供します。清算および決済に係るカウンターパーティ・リスクはクリアリングハウスであるSMXCCにおいて効率的に管理されます。SMXは、2010年にシンガポール通貨監督庁(the Monetary Authority of Singapore:MAS)より取引所として承認を得ています。

また、SMXは、インド、ドバイ、シンガポール、アフリカ、モーリシャス、バーレーンなど現在10カ所で取引所を開設、運用する世界有数の取引所創設事業者Financial Technologies (India) Limitedの資金援助を受けています。

SMXは、Futures Industry Association (FIA)、Swiss Futures and Options Association (SFOA)、Association of Futures Markets (AFM)、Futures and Options Association (FOA)などの国際的なデリバティブ業界関連団体の会員です。詳細はホームページをご参照ください。 http://www.smx.com.sg


【KVHについて】

KVHは、1999年に米国フィデリティ投信グループのプライベートエクイティ部門により、通信/ITマネジメント事業の拠点として東京を本社に設立されました。自社の光ファイバ網とデータセンターを基盤に、データ、インターネット接続、音声、マネージド・サービスなど、包括的な通信/ITマネジメント・ソリューションを法人向けに特化して提供しています。アジア地域の拠点として設立されたKVHは、東京、横浜、大阪に加え、香港、シンガポール、上海にもサービス拠点を構え、シームレスなグローバルITサービスを展開しています。顧客は1,700社を超え、金融、製造、製薬、メディア、Eコマースなど多岐に渡っています。

KVHは、東京証券取引所(TSE)、大阪証券取引所(OSE)をはじめとした国内主要取引所とのネットワーク接続で豊富な実績を有しています。2008年よりKVH 東京データセンターを拠点にプロキシミティ・ホスティング・サービスを開始し、東京工業品取引所(TOCOM)および東京金融取引所(TFX)からアクセスポイントおよびプロキシミティ・ホスティング・データセンターとして推奨されています。また、2010年6月より、OSEの次期デリバティブ売買システムのプロキシミティ・ベンダーに指定されています。
詳しくは当社のウェブサイト http://www.kvh.co.jp をご覧ください。


【SingTelについて】

SingTelは、アジアのリーディング・コミュニケーション・グループとして、世界各地で運用、投資を行っています。個人および法人を対象に、アジア太平洋地域はもとより世界各地の顧客に最良のグローバル通信ソリューションを提供しています。

SingTelグループは、シンガポールおよびオーストラリア(SingTel Optus:100%子会社)で大規模な事業展開を図っており、固定、ワイヤレス、インターネットプラットフォーム上でのボイス、データ・ソリューションをはじめ、InfocommテクノロジーやペイTVを含む、包括的なサービス・ポートフォリオを提供しています。

SingTelは、多国籍企業のニーズに対応するため、アジア、欧米で20の国と地域に37カ所の拠点を構えています。これら各地の拠点を通して、自前およびローカル・パートナーのネットワークを利用して、信頼性の高い、高品質なネットワーク・ソリューションを提供しています。

また、SingTelグループは、バングラディッシュ、インド、インドネシア、パキスタン、フィリピン、タイで大規模な投資を行うほか、ローカル・パートナーとの提携により、アジア最大の携帯事業者として8市場2億9,300万以上の顧客にサービスを提供しています。

SingTelの社員数は全世界で2万3,000名を超え2010年3月31日までの会計年度の売上高は168.7億シンガポール・ドル(27.4億米国ドル)、税引き後純利益は39億1,000万シンガポール・ドル(27億4,000万米国ドル)です。詳細はホームページをご参照ください。 http://www.singtel.com / http://www.optus.com.au.


■お客様からのお問合せ先
 (記事掲載時の問合せ先はこちらでお願いします)

KVH株式会社 東京営業本部
TEL  : 03-4560-7100
FAX  : 03-4560-7138
E-mail: sales@kvh.co.jp
URL  : http://www.kvh.co.jp
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