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半数以上の人が処方された薬の飲み残しが生じることがある飲み残しが生じる理由として最も多いのは「服用するのをつい忘れてしまうから」日本調剤『処方薬の飲み残しに関する意識調査』

 全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:三津原 博)は、『処方薬の飲み残しに関する意識調査』を実施しました。本調査は、「これまでに1ヵ月以上継続して薬を処方されたことがある」全国の20代〜60代以上の男女1,021人を対象に、2014年7月25日〜28日の期間、インターネット調査で実施し、その結果をまとめました。


■調査結果のポイント
 厚生労働省の2014年度の医療制度改定により、4月から調剤薬局では、薬を調剤する前に患者さまの薬の飲み残し(残薬)について確認することが義務付けられています。
 そこで、調剤薬局専業企業である日本調剤では、1ヵ月以上継続して薬を処方されたことのある方に対して処方薬の飲み残しに関する意識を調査した結果、次のことがわかりました。

●自分に処方された薬の効き目(効能)に関して、「よく知っている+なんとなく知っている」と回答した人は95.5%でほとんどの人が知っている。副作用について把握している人は63.5%だった。

●半数以上の人で薬の飲み残しが生じており、中でも20代は飲み残し薬が生じる割合が高い。

●処方薬に“飲み残しが生じることがある”と回答した人に理由を聞いたところ、最も多いのは「服用するのをつい忘れてしまうから」で、特に女性60代以上では服用を忘れてしまうが90.9%と高い割合を占める。

●飲み残し薬がある場合の対処法を聞いたところ、全体では「保管しておく」が最も多く51.5%。次いで「次回処方してもらう時に調整する」40.2%だった。しかし、性年代別でみると、60代以上の男女は、「次回処方してもらう時に調整する」が最も高い割合を占める。


■飲み残し薬を減らすためには 〜 薬剤師からのアドバイス 〜
●飲み残し薬を減らすために『薬の服用し忘れ』を防ぐには
 慢性疾患に対して長期にわたって服用する場合は、ついつい飲み忘れてしまうものです。予防策としては、「服薬カレンダー」や「お薬アラーム」などの市販もしくは製薬メーカーが配布しているものを利用するのがよいでしょう。また、服薬日記をつけたり、ふだん目立つ場所に薬を置いておくことも有効です。また、外出先での飲み忘れ対策には、スマートフォン用の服薬管理アプリなどが効果を発揮するでしょう。

●飲み残し薬が生じた場合の対処法は
 飲み残した薬が家に余っている場合は、次回の処方時に医師に調整してもらいますので、薬局にご持参ください。決して家族や友人・知人に分けてあげたりしないでください。また、薬には有効期限があります。同じ症状が出たからといって、長期保存した薬を再び服用することは控えてください。さらには、同じ症状でも、その原因が異なる場合もあり、治療法が違ってくる可能性があります。

 処方された薬は、特に指示された場合を除き、用法・用量に従って必ず飲み切ってください。症状がよくなったからといって、自己判断で服用を中止すると再発する可能性があります。薬を飲んでいて不安なことがあれば、いつでも薬剤師にご相談ください。(監修:日本調剤 教育情報部)


【調査概要】
調査方法  :インターネット調査
調査地域  :全国
調査対象者 :「これまでに1ヵ月以上継続して薬を処方されたことがある」
       20代〜60代以上の男女1,021人
サンプル構成:全体1,021 男性643 女性378
       20代(全体28 男性10 女性18)
       30代(全体95 男性36 女性59)
       40代(全体227 男性126 女性101)
       50代(全体304 男性192 女性112)
       60代以上(全体367 男性279 女性88)
       http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_1.png
調査手法  :インターネット調査
調査期間  :2014年7月25日(金)〜7月28日(月)
調査実施機関:株式会社インテージ


【調査結果】
(Q1) 自分に処方された薬の効き目(薬効)について知っていますか。(回答は1つ)
 病院で処方された薬の効き目については、「よく知っている」人が52.2%と最も多く、次いで「なんとなく知っている」人も43.3%で、ほとんどの人(95.5%)が薬の効き目を把握している。

[図1]処方薬の効き目についての認知
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_2.png


(Q2) 自分が服用している薬の副作用について知っていますか。(回答は1つ)
 自分が服用している薬の副作用について、「よく知っている」人は全体の21.2%、「なんとなく知っている」が最も多く42.3%。一方、「ほとんど知らない」が30.0%、「全く知らない」は6.6%で、約3分の1の人は副作用について知らない。

[図2]薬の副作用についての認知
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_3.png


(Q3) 処方された薬に飲み残しが生じることはありますか。(回答は1つ)
 半数以上の人が処方薬に飲み残しが生じることがあると回答(「よくある」14.7%+「たまにある」39.2%)。中でも、最も飲み残し薬が生じる人の割合が高いのは20代男女、最も少ないのは50代男性だった。

[図3-1]飲み残し薬の有無
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_4.png
[図3-2]性年代別 飲み残し薬の有無
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_5.png


(Q4) 飲み残し薬が生じる理由はなんですか。(回答はいくつでも)
<回答者:(Q3)で飲み残し薬が「よくある」「たまにある」と答えた方>
 飲み残し薬が生じる理由で最も多いのは、「服用するのをつい忘れてしまうから」65.8%。次いで、「体調回復などにより飲む必要がなくなったから」30.0%、「指示通りに飲まなくてもよいと思うから」10.9%。
 男女共どの年代も「服用するのをつい忘れてしまうから」と「体調回復などにより飲む必要がなくなったから」が理由のトップ2を占めるが、特に女性60代以上では「服用するのをつい忘れてしまうから」が90.9%と高い割合を占める。

[表4]飲み残し薬が生じる理由
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_6.png
[図4]性年代別・飲み残し薬が生じる理由
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_7.png


(Q5) 飲み残した薬がある場合はどのようにしていますか。(回答はいくつでも)
<回答者:(Q3)で飲み残し薬が「よくある」「たまにある」と答えた方>
 飲み残し薬がある場合はどのようにしているかを聞いた結果、最も多い回答は「保管しておく」で51.5%。次いで「次回処方してもらう時に調整する」40.2%、「処分する(捨てる)」19.5%。
 性年代別で対処法を見ると、20代〜50代は男女とも「保管しておく」が最も多いが、60代以上の男女は、「次回処方してもらう時に調整する」が最も多い結果となった。

[表5]飲み残し薬の対処法
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_8.png
[図5]性年代別 飲み残し薬の対処法
http://www.atpress.ne.jp/releases/50132/img_50132_9.png


【日本調剤株式会社】 http://www.nicho.co.jp/
 1980(昭和55)年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っている。現在では、全都道府県に調剤薬局を展開し、約2,400人の薬剤師を有する日本を代表する調剤薬局企業として評価を得るとともに、超高齢社会に必要とされる“調剤薬局の新しい姿”を追い求めて、取り組んでいる。
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