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当社はこの度、独立行政法人 国立がん研究センター(以下、「がんセンター」)とのヒト正常上皮細胞並びに癌(がん)細胞の培養試薬に関する共同研究契約を締結したことをお知らせいたします。

本研究開発は、癌の研究に用いる各種癌細胞と(上皮性)癌の起源細胞であるヒト正常上皮細胞を培養することが可能な研究試薬を開発することを目的としております。これまで樹立や培養が困難であった癌細胞及び正常上皮細胞を安定的かつ高効率に培養することが期待されます。
本研究開発により、日本の癌研究の最先端を行くがんセンターとの連携を通じて、iPS細胞に特化してきた当社の研究試薬製品の品揃えに、強力な商品が加わることが見込まれます。上皮細胞向けの培養試薬は身体の様々な部位に存在する、あらゆる上皮細胞を対象としております。また、癌細胞向けの培養試薬も、癌研究の障害であった培養の困難を克服する画期的なものであります。先般導入した遺伝子情報の大量解読装置である次世代シーケンサ―を用いることで当社の臨床検査事業において癌診断サービスへの取り組みにも着手しており、iPS細胞という当社の中核的な事業テーマに、癌領域という新たな有望分野を加えることになります。

今後も、外部の研究機関との連携を当社事業展開に積極的に取り入れ、再生医療をはじめとした医療の未来を開拓してまいります。