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日経平均の下落幅とソフトバンクを睨みながらの展開

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。168.47円安の14308.69円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。米株安や為替の円高傾向が重しとなるなか、売り優勢の展開で始まった。また、3月期決算の配当・権利落ちによる影響が100円程度あった。
 その後、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が大幅な下げをみせるなか、日経平均は一時14227.81円まで下げ幅を拡大させている。一方、ファーストリテ<9983>のほか、JR西<9021>と提携して「駅ナカ」進出が伝えられた7&IHD<3382>が堅調な展開となり、日経平均を下支え。日経平均は寄り付き水準でのこう着となっている。
 セクターでは小売が唯一プラスだったほか、精密機器、ガラス土石、鉄鋼などが小幅な下げに。一方で、配当落ちの影響もあり、証券、保険、石油石炭、その他金融などが弱い。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の7割を占めている。
 日経平均は14300円辺りでのこう着が続いている。配当落ちの影響から幅広い銘柄がマイナス圏で推移しているが、配当落ち分を考慮した基準値比較ではプラスの銘柄も散見されており、底堅さは意識される。円相場は1ドル101円台をつけているが、輸出関連も比較的底堅い動きである。もっとも、日経平均は配当落ち分の100円程度を縮めてこないと、リバウンド狙いの資金は入りづらいところでもある。まずは下落幅を睨みながらの展開になりそうだ。
 また、ソフトバンク<9984>の下落率が5%近い状況である。一目均衡表では雲下限を割り込んできており、同水準から下げ渋りをみせるのか、若しくは売り仕掛け的な売買が強まるかが注目されるところ。(村瀬智一)

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