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支持線レベルでのこう着、テーマなど材料株物色に

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。41.09円高の18831.64円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。9日の米国市場は先週末の雇用統計の結果を受けた大幅な下げに対する反動から買いが先行。また、為替市場では1ドル121円半ばへと円安が進んでいたこともあり、大阪225先物は18880円とシカゴ先物清算値(18855円)を上回って始まった。しかし、日経平均は寄り付き直後につけた18924.38円を高値に、その後は上げ幅を縮めている。メガバンクが冴えない展開となり、上値の重しに。
 セクターでは、精密機器、ゴム製品、機械、陸運、金属製品、輸送用機器、電気機器などが堅調。一方で銀行が下落率トップ。パルプ紙、電力ガス、鉱業、サービス、建設などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみマイナスに。

 買い一巡後のこう着相場は想定内の値動きであろう。ただし、メガバンクが冴えない展開となっており、神経質にも。規模別指数では大型株指数のみがマイナスとなるなか、物色は中小型株や低位材料株などに向かいやすいだろう。日経平均は5日線やボリンジャーバンドの+1σ、一目均衡表の転換線などが支持線として意識されている。ロール・オーバー中心で仕掛け的な動きは出ないと考えられるが、これらの支持線を割り込んでくるようだと、仕掛け的な売りが出てくる可能性はありそうだ。
 また、アップルやインバウンド関連といったテーマの一角が物色されているが、物色対象に広がりは見られず、関連銘柄の一角に短期筋の資金が集中する格好のようである。テーマ株でも需給妙味やテクニカル妙味などのプラスαの手掛かりが必要か。(村瀬智一)

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