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先物の動向を横目で睨みながらの展開に

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。101.58円高の19387.21円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。小反発で始まった日経平均は、その後マイナスに転じる局面もみられたが、先週の週末にかけての大幅な下げに対する自律反発の動きが強まってきている。ただし、東証1部の騰落銘柄は値上がり869、値下がり895、変わらず110と拮抗しており、強弱感が対立。規模別指数では大型株指数のみマイナスとなっている。
 セクターでは空運、食料品、その他金融、小売、電力ガス、サービス、医薬品、水産農林がしっかり。一方で、石油石炭、鉱業、非鉄金属、金属製品などが冴えない。売買代金上位ではディーエヌエー<2432>、JT<2914>、エーザイ<4523>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>が堅調。半面、トヨタ自<7203>、OLC<4661>、三井住友<8316>、武田薬品<4502>、任天堂<7974>は利食い優勢。

 一先ず先週後半にかけての下げに対する自律反発の動きをみせている。ただし、東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗している状況を見る限り、自律反発の域は脱せないだろう。そのため、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすいとみられ、先物の動向を横目で睨みながらの展開になりそうだ。先週は後場に入り断続的な売りによって下へのバイアスが強まったこともあり、後場寄り付き後しばらくは神経質になりやすい。
 物色としては需給妙味のある銘柄や低位材料株などを中心とした、個人主体の売買になりそうである。大阪225先物はじりじりと下値を切り上げてきており、日中高値を更新してくるようだと、後場寄り付き後は主力処にシフトする可能性はある。見極め処であろう。(村瀬智一)

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