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全般こう着、決算や需給良好な銘柄への物色は活発

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。99.67円高の19669.91円(出来高概算13億2000万株)で前場の取引を終えている。欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の金融緩和策の継続に関する発言を好感した欧州市場の上昇の流れを引き継ぐ格好となり、大阪225先物はシカゴ日経225先物清算値19690円を上回る19710円から始まると、一時19760円まで上げ幅を拡大。日経平均は19750.76円まで上げ幅を拡大させた。しかし、その後はじりじりと上げ幅を縮めており、5日線レベルでの攻防に。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超え、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに上昇。セクターではサービス、化学、空運、小売、情報通信、陸運、倉庫運輸、繊維などが堅調。一方で、鉱業の下落率が2%を超えているほか、石油石炭、金属製品、保険、銀行などが利食い優勢に。

 日経平均はこう着感の強い相場展開となっている。ただし、5日線、25日線とのレンジ推移が続く中、想定内の値動きであろう。また、決算発表がピークを迎えていることもあり、積極的な参加者が限られている状況であり、全体として大きなトレンドは出難いとみられる。
 一方で決算など個別材料を手掛かりとした物色は活発であり、需給妙味の大きい銘柄等の強い値動きも目立つ。週末要因から大引けにかけてはポジション調整も意識されそうだが、任天堂<7974>、ディーエヌエー<2432>、ソニー<6758>など需給良好の銘柄等は押し目買いを意識しておきたい。また、シャープ<6753>は外資系による目標株価40円などが話題となっているが、既に信用動向は売り長の需給である。買戻しで切り返してくる可能性もありそうだ。(村瀬智一)

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