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10連騰意識も短期筋は回転が利きづらい状況

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。136.70円高の20609.28円(出来高概算17億1000万株)で前場の取引を終えている。27日の米国市場の上昇や円相場がNY時間で1ドル124円台に乗せたことなどが材料視され、買い先行の展開となった。日経平均は寄り付き直後に20600円をつけると、その後20632.31円まで上げ幅を拡大させている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇。セクターでは、保険、銀行、輸送用機器、ゴム製品、電力ガス、機械、電気機器、その他金融、証券、ガラス土石などが堅調。半面、水産農林、サービス、陸運、石油石炭、食料品、パルプ紙、海運などが利食いに。

 買い疲れ感を指摘する向きもあるが、日経平均は27年ぶりの10連騰になりそうである。円相場が1ドル124円台に接近してきており、手掛かり材料になりそうである。また、金融セクターが強い値動きをみせていることも、先高期待につながろう。
 一方で、中小型株などの値動きは鈍く、主力処に資金がシフトしている状況のようである。ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ダイキン<6367>、ホンダ<7267>、日東電<6988>などのインパクトも大きい。しかし、寄り付き近辺が高値となっている銘柄も多く、短期筋は回転が利きづらい状況である。先高期待は強いものの、参加しづらいことで、需給が大きく買いに傾きづらい。これが良好な需給につながっていそうだ。(村瀬智一)

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