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4-6GDP控えて、米利上げへの思惑が高まりやすく

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。275.56円高の20578.47円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えた。29日の中国・上海市場が4営業日ぶりに反発したほか、米国市場ではFOMC政策声明で、利上げの具体的な開始時期は示唆されなかったことが好感されて上昇。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の20455円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から始まった。
 ギャップ・アップで始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げており、前引け間際には20583.57円まで上昇。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割強を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは証券、鉄鋼、ゴム製品、その他製品、鉱業、石油石炭、機械、非鉄金属、金融などが強い。一方で、医薬品は利食いに押される格好。

 25日、5日線を上回って始まった日経平均はその後も上げ幅を広げており、一目均衡表では雲上限、転換線をクリアするなど、ショートカバーも誘い込みやすい値動きとなっている。ファナック<6954>はリバウンド力は鈍いが、ファーストリテ<9983>が一段高となって日経平均をけん引。メガバンク3行の強い値動きが先高期待につながっている。
 引き続き決算を手掛かりとした物色が続くとみられるが、インデックスに絡んだ売買が中心と見られ、先物の動向なども意識する必要がありそうだ。30日の米国市場では4-6月期の米国内総生産(GDP、速報値)が発表される。GDPを受けて、9月の利上げへの思惑が強まる可能性があり、これが円安基調につながることから、日経平均の先高期待にもつながりそうである。(村瀬智一)

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