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想定内のこう着も予想以上に下値が堅い、熊本地震は次第に重しとなる

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。56.68円安の16854.37円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。14日の米国市場が高安まちまちだったほか、G20財務相会議や産油国会合を見極めたいとする流れ。さらに直近3日間で日経平均は1100円超上昇していることもあり、利益確定の売りが先行した。また、昨晩に熊本で震度7の大地震が発生したことなども、ひとまず利益確定に向かわせる要因になっている。

 もっとも押し目買い意欲は強く、日経平均は寄付きを安値に切り返し、一時16928.67円とプラスに転じる場面もみられている。円相場は1ドル109円65銭辺りとやや円安に振れて推移するなか、心理的な下支えとして意識されている。中国の1-3月GDPは6.7%増と、7年ぶり低水準だったが、市場予想通りであり、反応は限定的。

 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは海運、建設、空運、パルプ紙がしっかり。半面、電気機器、銀行、繊維、鉄鋼、機械などの弱さが目立つ。

 日経平均は想定内のこう着だろうが、予想以上に下値の堅さが意識されている。積極的なポジションを取る動きは限られているとみられるが、下値の堅さから、引けにかけて買い戻す動きが強まる展開も意識しておきたいところか。

 熊本の大地震の影響については、3.11の東日本大震災をみていることから、被害はそれ程大きくないように映るかもしれない。しかし、鉄道の再開の見通しは立たず、高速道路なども一部で通行止めとなっている。被害状況が明らかになるにつれて、ライフラインや流通網への影響等が相場の重しになる可能性がある。一方で、短期資金はインフラ補修として建設セクターにシフトしやすくなる。

 なお、北朝鮮は、金日成主席の誕生日を迎えるなか、弾道ミサイルの発射が失敗したと報じられている。ある意味失敗が許されない日であり、暴走行為に向かわなければよいのだが、しばらくは警戒が必要だろう。(村瀬 智一)

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