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政策期待から売り込みづらいが、次第に上値の重さを嫌気も

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。148.71円高の16615.11円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。16日の米国市場はゴールドマンによる原油見通しの引き上げや、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイによるアップル株取得が明らかになったことが好感され、NYダウは3ケタの上昇。シカゴ先物は16600円に乗せるなか、これにさや寄せする格好から買いが先行した。

 ただし、寄り付き直後に16649.66円をつけた後は、こう着感の強い相場展開をみせている。一時25日線や5日線を下回る場面もみられるなど、同水準での攻防が続いている。セクターでは、鉱業、海運、不動産、鉄鋼、陸運、倉庫運輸、証券、非鉄金属などが強い。一方で、パルプ紙、ゴム製品が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。

 日経平均は25日線レベルでの攻防が続いている。一目均衡表では雲を突破して始まり、基準線、転換線を上回っての推移となり、一先ず安心感につながる。また、新興市場では、SOSEI<4565>がプラス圏で推移していることから、マザーズ指数もプラス圏で推移しており、こちらも安心感につながろう。

 明日18日に発表される1-3月期のGDP(速報値)が注目される。事前予想では前期比年率0.3%増と2四半期ぶりプラス成長が予想されている。ただ、うるう年効果であり、2月が1日長いことで個人消費を押し上げている。これを除けば2四半期連続のマイナスと考えられ、コンセンサス通りの結果としても、財政政策への期待が高まる可能性がある。政策期待から売り込みづらいなか、前場高値を超えられないと、嫌気売りを誘う可能性はありそう。(村瀬 智一)

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