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日経平均は続伸、中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。157.76円高の22759.53円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えた。24日の米国市場では、パウエルFRB議長が景気拡大の継続を背景に、緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調したことが好感され、S&P500指数とナスダック総合指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の22610円となる中、日本株市場も米国株高の流れを引き継ぐ格好となった。また、米半導体大手AMDが7%を超える上昇となるなど、ハイテク株の出直り基調が続いていることも支援材料となった。日経平均はシカゴ先物水準を上回って始まると、その後もじり高基調が続き、前引け間際には一時22813.27円まで上げ幅を広げる局面もみられた。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を超えている。セクターでは空運、鉱業、情報通信の3セクターが下落した他は、30セクターが上昇。石油石炭、非鉄金属、電気機器、機械、輸送用機器、化学、精密機器、パルプ紙、繊維の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>がけん引。

 日経平均は先週の地合いが継続し、8月8日以来の22800円を回復してきている。また、マザーズ指数は1000Ptを回復した他、センチメント悪化の一因となっていたメルカリ<4385>
も小幅ながら上昇していることで、安心感につながっている。また、サンバイオ<4592>の上方修正を追い風に、そーせい<4565>や低位のバイオ関連へ物色が波及しており、これもセンチメントを明るくさせていると考えられる。

 日経平均は強い値動きをみせているが、出来高は5億株割れと低水準であり、インデックスに絡んだ商いが主導している状況である。本格的なシグナル好転が見極めづらい需給状況の中ではあるが、新興市場の中小型株への買い安心感が高まってくるようだと、市場のセンチメントは相当明るくさせるだろう。引き続き中小型のバイオ関連の他、キャッシュレス、サイバーセキュリティなどのテーマ株物色に期待したいところである。


<AK>

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