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日経平均は大幅続落、黒田発言で引けにかけ下げ幅拡大

相場概況
日経平均は大幅続落。23日の米国市場でNYダウが131ドル安と反落したことや、為替相場が1ドル=100円台後半と円高で推移していたことを受けて、日経平均は46円安からスタートした。前場は寄り付きを高値に下げ幅をじりじりと広げる展開となり、後場に入ると16600円を挟んだもみ合いが続いた。しかし、日本銀行の黒田総裁がマイナス金利の深掘りや長期金利目標引き下げの可能性などについて言及したことから、銀行株を中心に売りが広がり、引けにかけて一時16514.93円(前週末比239.09円安)まで下落した。

大引けの日経平均は前週末比209.46円安の16544.56円となった。東証1部の売買高は15億2635万株、売買代金は1兆6944億円だった。業種別では、保険業、鉱業、空運業が下落率上位だった。一方、医薬品と繊維製品のみ小幅に上昇した。

個別では、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>のほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株などが軟調。第一生命<8750>は5%近い下落。米アップルの新型スマートフォン「iPhone 7」が海外で販売低調との観測報道から、TDK<6762>やアルプス電<6770>、JDI<6740>といった関連銘柄が大きく売られた。特に政府による株式売却の可能性が報じられたJDIや、一部証券会社の投資評価引き下げが観測されたTDKは日経平均構成銘柄の下落率上位に並んだ。一方、武田薬<4502>、7&iHD<3382>、JT<2914>、NTT<9432>、リクルートHD<6098>などがしっかり。ノーベル賞関連として物色が向かった小野薬<4528>は4%高。一部証券会社の投資評価引き上げが観測されたニチレイ<2871>も上げが目立った。また、さが美<8201>は同社買収で投資ファンドが対抗提案との報道でストップ高まで買われ、リニカル<2183>、虹技<5603>などとともに東証1部上昇率上位となった。

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